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爺ちゃんからもらった財布と共に駆け抜ける60日:day10

地元を離れて、あっという間に10日が過ぎた。

この後は、順調にいけば、
来年2月に日本を出国する。

実は、じいちゃんにだけは、まだ、
海外に、しかも、アフリカに
2年間行くってことは伝えていない。

どのタイミングで、どう言う風に
伝えようか考えていたら、
あっという間に10月になっていた。

家族なのに、って言うよりは、
家族だからこそ、正直に伝えられないってのが、
今の気持ちでしょうか。

全てを話せたらスッキリするのかもしれないけど、
全てを話すからこそ、相手が悲しむこともあるかもしれない。

嘘はバレるって言うけど、
嘘も方弁っても言うから、難しいよね。

この研修のことも正直に伝えられず、
職場の研修で
2ヶ月福島に行ってくるって言っただけで、
出発の日の朝、じいちゃんは、ウルウルしながら
行ってらっしゃいって送り出してくれたから、

きっと、2年も会えないってなると、
って、じいちゃんの気持ちを考えると
胸がギュッとなるのです。

もしかしたら、そんなことは
あってほしくないけど、
地元に戻り、出国までの時間が
じいちゃんと過ごす
最後になるかもしれない。

小さい頃からずっと一緒で、
小学生の時は、寝る時もお風呂も一緒だった。
一緒に買い物に行ったり、
外でバトミントンしたり、
卓球したり、
どんな時も一緒だった爺ちゃんが、
年々、日に日に確実に弱っていくのが
目に見えてわかる。

元気で何でも付き合ってくれて、
美味しそうにご飯を食べて、
いつもニコニコで、
頭が良くて、みんなに好かれてて、
私が高校生くらいまでの
元気なじいちゃんの面影が、ずっと、
頭に残ってるから、
どうしても、弱っていく爺ちゃんを
受け入れられなくて、
きつく当たってしまう時もある。

でも、少し離れると、
じいちゃんがすごく気になる。
じいは、元気かな?

ちゃんと、正直に伝えられたらいいな。

まだ、きっと、いろいろ覚悟が
できてないのかもしれない。私自身が。

でもきっと、2年後も、ニコニコの
爺ちゃんに会える気がする。

帰ったら、ちゃんと伝えたい。
私の想いを。

人生の節目、初めて社会人になった、日。
爺ちゃんが、財布をプレゼントしてくれた。

最初の一年は、
その財布と共に社会人生活を乗り越えた。
次の年からは、
自分の人生の節目、
爺ちゃんからパワーを貰いたい時に
使いたいと思って、ずっと机に眠らせていた
大切な財布を解禁した。

なんだか、いつも、応援されてる気がして、
頑張れる。

財布と共に、あと、50日
全力で駆け抜けて、
全力笑顔で地元に帰りたい☺︎

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