ウラジオストク旅(準備編)

実はウラジオストクに一週間ほど行ってきました。

選定理由は、まだ行ったことのないエリアで暑くなく、治安的にもそこまで問題が無さそうなところ…というわけで、特に積極的な理由があったのではなかったのですが(笑)、ぼんやり航空券を探していたら手ごろなチケットがあったことから、チケットを見てほぼ即決で押さえてしまっていました。ちなみにワールドカップには無関係です。


これまでロシアに興味はあったものの、やはりビザが必要ということ、他には言葉の問題、治安の問題、何度か使用した航空会社のイメージが悪かったことなどなどから二の足を踏んでいたところがあります。

しかし、昨年からロシアの一部エリアが無料の電子申請のみでビザが取得できるようになったこと、ウラジオストクは成田から三時間弱とかなり気軽に行ける距離であること、それで日常とこの暑さから逃れられれれば万々歳では?となり、とりあえずエアチケットは購入したものの、その後は心配不安が90%、みたいな日々でした。残りの10%は、シベリア鉄道に対する憧れと、おいしいロシア料理食べたいな、涼しいといいなという気持ちです。


出発前に困ったのは、ホテルがなかなか見つからなかったことです。

私はいつも個人手配で航空券とホテルを自分で手配しています。それでいつも使用しているホテルの予約会社があるのですが、そこがワールドカップ関係で受付を中止していたらしく、手配できるところが全くありませんでした。

仕方ないので、英語で現地のホテルの公式サイトを探して、直接予約をすればいいかというスタンスになったのですが・・・英語でホテル名を打っても、公式サイトが全然見つかりません。ヒットするのはほとんどが大手ブッキングサイトです。

これは一体どういうことだろう???ブッキングサイトで予約を受け付けているということは、ホテルも存在しているし、稼動しているはずなのに、公式サイトが無いなんていうことは無いなんてことがあるのだろうか???

混乱しながらも、とりあえず、ブッキングサイトでいくつかのホテルに目星をつけ、そのホテルの公式サイトを探していく、という作業をしていく中で気付いたことなのですが・・・検索でヒットしなかったのは、サイトがロシア語のみで作られている場合が多いからだと思われます。これはもしかしたらウラジオストクがまだそこまで観光地化されていないところだからかもしれませんが、英語切り替えできるページが用意されているところは稀で、結局私は何とか英語で予約ができるところがあるホテルを予約したのですが、それも機械翻訳っぽい感じのものでした。(ホテルの予約でこの状態なんだから、街中はどうなっているんだろう・・・と、不安は募る一方でしたが、その懸念は後日現地で見事に的中することになりました。)

さて、航空券とホテルが確保できたので、次はビザの電子申請にとりかかりました。こちらは万が一通らないことがあったらどうしようかとは思いましたが、申請自体はごく簡単で、終了後、2日ほどで無事にビザの電子ファイルが届きました。(基本的に、来訪者を増やすための簡易ビザのはずなので、よほどのことが無ければ、問題なく申請は通るだと思います。)大使館に行って、並んで・・・などという通常のロシアビザ取得に比べれば本当にスムーズです。滞在日数や行動範囲はかなり限定的ですが、お試しでロシア体験をしてみたいという人にはおすすめだと思います。

ビザも取れていよいよ旅が現実的になってきたので、現地の情報を探し始めました。しかし、大手ガイドブックのロシア版を見ても、ウラジオストクは、わずか1ページ半というわずかな情報量・・・これではいくらなんでも1週間の滞在には耐えられません。

"ウラジオストク"で検索をしても見つかりませんでしたが、ウラジオストクが含まれる一番情報量の多い日本語のガイドブックは"シベリア&シベリア鉄道とサハリン(A32 )"だと思われます。それでも十分ではないと思いますが、1ページ半よりは、ね。

後は、ネットにある訪問記を読んだり、与謝野晶子が鉄寛を追いかけてシベリア鉄道に乗って行ったという話を読んだりしていました。

ロシア語も全くわからない、現地情報も乏しい、こんな状態で大丈夫なんだろうか・・・でもまあ一週間だし・・・とりあえずはシベリア鉄道発着地を見られて避暑ができてロシア料理が食べられれば・・・そんな、何とも言えない状況で出発をしました。

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