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シンガポールでゴミ拾いをする理由

シンガポールで月に2回、有志の方たちと一緒にゴミ拾いをしています。ひょんなことから今のゴミ拾いグループを知り、最初に参加させてもらったのが2020年10月。なので、このグループに属してから3年が終わろうとしているところです。
「世界にゆるく貢献しませんか」というキャッチコピーになんとなく惹かれ、連絡先と書かれたメールアドレスに連絡してみたことが最初のきっかけでした。

ちょうど4年目に入ろうとしている今、改めてシンガポールでゴミを拾い始めたきっかけとなぜ拾うのかについて、noteに記してみることにします。

そもそもシンガポールにゴミって落ちてるの?

多分、日本にいる人からしたらそんな疑問が生まれるのでは?
「シンガポールではポイ捨ては罰金」って社会の地理の授業で習いましたもんね。

確かに罰金を取られるのは正しい。しかも結構高くて300💲〜(約3万3000円〜)。なのに、かなり道端にゴミが落ちています。タバコの吸い殻やお菓子の包装紙、ストローなど・・・。いわゆる観光エリアには国の管理する清掃サービスが入り綺麗ですが、都心から離れると徐々に増えるイメージ。住宅街やホーカー、マーケット近くにゴミが多い印象です。

取りまとめ役を引き受け、コロナ禍でゴミ拾いを継続

最初、私がこのゴミ拾いグループを知った時には、発足人のリーダーさんがいらっしゃいました。その方と2回ほどゴミ拾いをした後、転勤で日本に帰国するということで、私が取りまとめ役を引き継ぐことに。
それがちょうど2020年の年末頃。引き継ぎ後、初めて活動をSNSで発信したのがこの時です。

植え込みに投げ込まれるゴミ

Singalifeのクラシファイドでゴミ拾いするメンバーを募集しつつ、できる限り毎月ゴミ拾いしようと活動していました。2021年はシンガポールはコロナによる人数規制や行動規制が一番厳しく、5人以下でゴミ拾いをするなどして、調整して継続。コロナ禍には5、6人だった有志メンバーが現在はなんと20人以上のメンバーに!
クラシファイドやTwitterをみて、問い合わせしてきてくれる皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

ゴミを有志メンバーで拾うと得られる3つのメリット

ここからは私が個人的に考える、ゴミをみんなで拾うことのメリットを3つ紹介。

  1. 活動した場所があっという間に綺麗に・・・私たちの活動では、⚪︎⚪︎駅周辺1時間、といった具合にエリアを決めてゴミ拾いしていますが、一人では骨が折れそうな量のゴミも、数人で拾えばあっという間に5~10袋拾うことができます!お喋りしながら拾うと時間もあっという間に過ぎて、一人より達成感を得られやすいかも。

  2. 周囲の人に影響を与えられる・・・ゴミを拾っていると、街の人に見られているなぁと思うことがあります。中には「Thank you」と声をかけてくれることも少なくありません。気にかけて声かけてくれることに感謝するとともに、声かけをされないまでも、見かけた方が何かを感じてくれるといいなと思いながらゴミ拾いしています。

  3. 自分の行動を見直すきっかけになる・・・他人だけでなく、自分自身もゴミを拾い始めてからゴミに対する意識が変わったように思います。ポイ捨てこそしないけれど、「然るべきタイミングでちゃんとゴミを捨てよう」「可能な限りプラゴミになるものは貰わない、再利用するなど工夫しよう」など、一層心がけるようになりました。

毎回1袋✖️人数分以上拾っています

それ以外にも、幅広い年齢、立場の人と同じ目的で活動することで、コミュニティが広がるというメリットもあると思います。
どうしても海外生活ではコミュニティに偏りが出てしまいますが、こうした活動を通していろんな世代、立場、違うエリアに住む人と話せて、情報交換になるなぁと思っています。

一方で減らないゴミの現実・・

いいことばかり書きましたが、3年続けてきたゴミ拾いの活動で、「ゴミ最近あまりないね」という展開になったことは一度もありません。
半年ごとに同じ場所で繰り返してやっていますが、毎度ゴミはそれなりにあり、かなりの収穫になるので、ゴミ拾いの意義、意味みたいなのを常に考えてしまいます。果たしてゴミを個人レベルで拾うことに意味があるのかどうか。。
その点は常に自分の中で疑問が浮かんでは消えを繰り返しているので、終わらない問いではあります。

フードコート横の植え込みと野生の鶏

それでも緩く続けていきたいゴミ拾い

いろんな課題はありつつも、ゴミを有志の皆さんと一緒に拾っていると、街を綺麗にしている実感を得られるのは確か。
今まで、フードコートの近くでゴミ拾いしていたら、お店の方が水を差し入れてくれたり、半年後同じ場所でゴミ拾いをしたときに、だいぶ地中に埋まるゴミが減っていたりと、地域の人との触れ合い、よくなっている状況を目にすることもできます。

ゴミを拾う、という緩い地域貢献ではありますが、これからも地道に続けていきたい、私のライフワークです。

いつもゴミ拾いのメンバーには感謝で一杯です

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