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【主張】お寺でハロウィンを

最近、商店街の秋の集客のために無理やり祝われてる感がありありのハロウィン。西洋かぶれだ、商業主義だと腐す気持ちもわかりますが、ここはひとつ、仏法興隆のために活用してみてはいかがでしょうか?
 
最近では、若者の迷惑行為と結びつけて語られることもあるハロゥイン。しかし、そもそも万霊節の祝祭自体、キリスト教文化で抑圧・迫害された土着宗教の神々の鬱憤ばらし・ガス抜きという側面があるわけです。
 
抑圧されてきたお化けや精霊たちを済度しようと試みることは、伝統的な仏教者の役割だと思うのですよ。ついでに言えば、藁をも掴むようにハロウィンで集客しようと頑張ってる商店街の人々の願いをもすくい取るのは、門前を持つお寺さんの役割ではないでしょうか?

そこで、「お寺でハロウィンを」の提案です。
 
具体的には、お寺で西洋お化け(に扮したこどもたち)の帰敬式・授戒会をやればいいと思うのです。西洋でキリスト教に迫害され、やさぐれてしまったお化け・精霊たちを慰めるために、まず門前や商店街で子供たちに仮装行列の練りをさせます。(こちらの行事そのものは商店街や町内会のしきりで良いでしょう。)
 
かぼちゃやら、魔女やら、そういう今時のかっこうでいいんです。それからですね、子供たちの仮装行列をお寺に招き入れて、本堂に集めます。それから三帰依(+五戒か十善戒)を授けたり、それぞれの宗派の簡単な法要をおこなって「イタズラものの私たちですが、これからはみほとけさまに帰依して、よい子(善神)になります。」と誓ってもらうのです。
 
その他、お楽しみ要素をプラスしてもいいでしょう。それで子供達の情操教育になります。ついてくるパパ・ママやジジババも大喜びですよ。
 
歴史的にみても、仏教は既存の文化とぶつからずに、仏教の文脈に取り込むことで世界中に拡がったのですから。キリスト教と切り離せないクリスマスと違って、ハロウィンには組織宗教的なバックグラウンドもありませんし、取り入れやすいと思います。
 
お寺さん&仏教関係の各位はぜひご一考を!
(以下の引用記事は反面教師……)

※2012年に書いたブログ記事をリライトしました。


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