「格差」は作り出されなければならない

私は比較的近年ではフリードリヒ・ハイエクの晩年の著『致命的な思い上がり』を読んでかなり影響を受けている自覚があり、特にそこで(交易における)「情報の機密性」の重要性を述べている箇所。同書で、文明の条件として(共有ではなく)「私有(ハイエクの用語では個別的所有)」が語られている所もそれに内容が重なる。

先ほど見た彦坂尚嘉氏の新しい動画で、それに近いことが話されていると私は感じた。美術家は例えば大学で教えると駄目になるという話もそうだが、より具体的に最新の技術であるAIを用いた美術制作についても、それについての詳細を人に語るのはできないという所。まさにその点については、内容は異なるだろうが、私自身そう思う。どういう手続きを踏んでそれを行なっているかの詳細を語ることは決してできない。すべきではないと。ここには例えばレオナルド・ダ・ヴィンチ以来の今日に繋がる真理があると思う。(39:30〜)
 

【学生時代の思い出】彦坂なおよしのアート論
https://www.youtube.com/watch?v=u1LjbU35VUQ

 
「格差」は機密性の内に積極的に作り出されなければいけない。


[追記]

AIはオープンソースの流れにあるのかな。それは「格差」を促進することに繋がるか。私はそれについて肯定的だが。

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