Watanabe

頭ゆるふわおじさん。 本を積み、ゲームを積み、思考を積み上げる。 https://tw…

Watanabe

頭ゆるふわおじさん。 本を積み、ゲームを積み、思考を積み上げる。 https://twitter.com/nabe1975

最近の記事

再び自転車乗りになる

 二十年ぶりに、自転車に乗り始めた。  小学生の頃から自転車に乗り始め、二十代前半まではずっと自転車で移動していた。通学はもちろんのこと、駅前に遊びに行くにも自転車、一つ山を越えて隣町まで買い物に行くにも自転車、遠い親戚の家に遊びに行くのも自転車だった。親戚の家に行った時は、あまりに遠距離を走ってきたので疲れ果ててしまい、軽トラックの荷台に自転車を載せて家まで送り届けてもらった。  しかし、二十代前半に自分の車を手に入れると、自転車は物置で埃を被ることが増えてしまった。何し

    • Blueskyも始めております。内容はXやMastodonと被ります。 https://bsky.app/profile/nabe1975.bsky.social

      • 終わりに向かう季節、豊穣の季節

         長い夏が終わり、短い秋が訪れた。  予報ではこの冬も暖冬らしく、晩秋の11月半ばに入っても日中は暖かな日が続いている。子供の頃に比べると圧倒的に夏が長くなり、冬が短くなったようにも感じる。  日中は暖かい、あるいは暑さすら感じていても、朝夕は着込まないと寒さを感じるようになった。四季と言うほどの季節の分かれ目は徐々に崩れてきているように思うが、それでも季節は移ろう。  秋という季節は、両極端な要素を含んでいる。滅びに向かう季節か、あるいは豊穣の季節か。  かつて世界そのも

        • また夏は巡る

           この世に生を受けて、数十回目の夏が来た。  この文章を書いているのは「海の日」で関東地方の梅雨明けは未だ発表されていないが、この青空と暑さでは時間の問題だろう。すでに外では蝉が鳴き、不用意に屋外に出ると陽光で肌が焦がされる。  我が家で唯一エアコンのある居間は空調嫌いの父が居座っているため、日中は網戸に扇風機で乗り切っている。築五十年以上の物件なので、風通しが良いことだけは救いである。日が暮れて父が自室に戻ると、ようやく居間のエアコンで一息つける。 (いつでも空調が入ってい

        再び自転車乗りになる

          Twitterディアスポラ

           SNSを捨てよ、外に出よう。  2023年7月。Twitterに突然の閲覧数規制が入ったため、SNS界隈は大混乱に陥った。いつものタイムラインが見られないことを悲しみ、怒る人々。リスト機能や様々なアプリを駆使して何とか規制を回避しようとする人々、そしてMastodonなど他のSNSに退避する人々。  自分も土曜日の朝にいきなり規制を受けて戸惑ったが、とりあえず以前からアカウントを開設していたMastodonに数ヶ月ぶりのトゥートを済ませてから外出してきた。気が滅入りそうな

          Twitterディアスポラ

          noteでも呟けることを今知った。 (在りし日のmixiを見ているようではある)

          noteでも呟けることを今知った。 (在りし日のmixiを見ているようではある)

          10年目のFIAT500(2台目)

           所有しているFIAT500S Manualeが、2回目の車検を無事に通過した。つまり購入から5年を経過したということであり、車も自分もそれなりに年を取った。  「水曜どうでしょう」で、大泉洋氏の「いとこのみっちゃん」が「知っての通り、車は5年で走らんくなるからな」と言っていたが、もちろん昨今の車はそのようなことは全くなく、自分の500もエンジンオイルやフルード類、バッテリーを交換しただけで元気に家まで自走してきた。  FIATとの付き合いは、今年で10年目に入る。  今の

          10年目のFIAT500(2台目)

          亡命ロシア料理

           2022年の春は、ロシアによるウクライナ侵攻という最悪な世界情勢の中で始まった。情報化時代の戦争は虚実定かならぬ情報が飛び交い、ただ目と耳を晒しているだけでは頭の中が混乱してただ立ちすくむしかない。居ても立ってもいられなくなったので、自分は色々な伝で人道支援に募金してきた。  この戦争によって、ウクライナという国名こそ知られていたものの文化について深く知られていなかった国への興味が深まっているという。かつてソビエト連邦という国家の一部だったため、独立したウクライナという国

          亡命ロシア料理

          小さいiPhone選び

           3年ぶりにiPhoneを機種変更した。  iPhone13 miniのブルー。ストレージは256GB。  2010年のiPhone4を皮切りに、iPhone4→iPhone5→iPhone6 plus→iPhone7→iPhone XSと2年毎に買い替えてきた。2年毎だったのは携帯キャリアが2年縛りのプランで横並びだったためで、端末を一括購入してしまえば月々サポートで毎月の通信量を抑えることができたからだ。  しかし、お上からのお達しによって2年縛りのプランも終了してしま

          小さいiPhone選び

          相変わらず生きている

           筆不精なもので、noteを更新しなくなってから大分日数が経過してしまった。思考がTwitterの投稿に特化しているため、どうしても140字を超える文章はハードルが高い。今後は思考の整理を兼ねて、もう少し文章を捻り出してみようかと考えている。  2021年の7月は、新型コロナワクチンの接種に始まり接種で終わった。  自分は職域接種でモデルナのワクチンを接種したが、6月後半に上司から「接種枠が空いているがどうか」という話があった時は即決で接種希望の回答を出した。基礎疾患を持た

          相変わらず生きている

          年齢と時間の概念

          私はそれについて尋ねられないとき、時間が何かを知っている。尋ねられるとき、知らない。 アウグスティヌス『告白』第11巻第14節  生まれてから数十年間、郷里で暮らしている。  二十歳を過ぎて就職した際、数年間海を渡った先で一人暮らししたものの、二十代半ばで体を壊したのを機に故郷へとんぼ返りした。以来、遠距離通勤しながら生まれ育った家で暮らしている。戻った時はまだ青年だったが、今や立派な中高年になってしまった。特に大きな動きがなければ、このまま郷里で年老いていくものと思われる

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          iPad Airを買った

           久方ぶりに、新たなガジェットを買い足した。  体は一つしかないのだから、PCだのスマートフォンだのタブレットだの、デジタルなガジェットは必要最小限で構わない。若い頃はゲーム機や格安の中古PCで部屋を埋め尽くしていた自分も、歳を取るにつれてミニマルな考え方が身に着き過度な買い物は控えるようになった。  とはいえ、必要に迫られずに買う物もまた生活を充実させてくれることには間違いがない。自分の生活に開いている「穴」を埋めるような道具選びではなく、自分の生活を少しばかり広げるよう

          iPad Airを買った

          続く日常

           緊急事態により在宅勤務を強いられてからおよそ半年経ったが、相変わらず週に一度は在宅勤務を続けている。  元来が外回りの多い職種なのでさすがにオールタイム在宅とはいかないものの、出勤時は現場に出てデスクワークは在宅時というようなペース配分は整ってきた。会社側もこれまではやむを得ずといった感じで認めてきた時差出勤や在宅勤務も、正式な体制として勤務体制に組み込むと表明した。  これぞ新しい生活様式ということで、自分は少し早めに仕事を始めて早上がりし、週に一度は在宅勤務を続けている

          続く日常

          キャラメイクという前夜祭

           改めて言うまでもなく、WizardryというゲームはコンピュータRPGにおいて金字塔と呼んでも差し支えない作品だろう。1981年にApple II版が発売されて以降、各国で様々なプラットフォームに移植されたWizardryシリーズは、日本においても独自のスピンオフ作品が登場するなど絶大な人気を博した。  自分がWizardryに興味を持ったのは、中学生になって間もなくのことだっただろうか。既にドラゴンクエストやファイナルファンタジーでコンピュータRPGに触れていた自分は仲

          キャラメイクという前夜祭

          コンスタンチノープル遠征記

           ある一つの歴史的事件に、複数の当事者が記録を書き残しているという事実は後世の人々にとって幸いと言える。複数の視点から当時の出来事を眺めることによって、事件のみならず同じ時代を生きた人々の思考も追えるからである。  第4回十字軍については、シャンパーニュ伯のマレシャルで実質的な指導者の一人であったジョフロワ・ド・ヴィルアルドゥアンによる「コンスタンチノープル征服記」が知られるところである。聖地に赴かず同じキリスト教徒の都市を征服したこの十字軍に関しては、以前同書の内容を参考

          コンスタンチノープル遠征記

          キーボードを替えた話

           スマートフォンやタブレットの普及でタッチパネルによる文字入力がすっかりポピュラーなものになったが、自分は相変わらず物理的なキーボードが好きだ。文章を入力するのも、スマートフォンでフリック入力するのとPCでキーボードを使うのとでは、入力速度もタイプ精度も大分違ってくる。 (ついでに言えば、スマートフォンやタブレットで長文を入力する気には到底なれない)   小学生の頃にMSXを買い与えてもらってから、ずっとPCのキーボードに触れてきた。いつの間にかタッチタイピングを覚え、十代

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