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なべはるが仕事で書いたnoteを1年分ふりかえってみる

2022年 1年間で出した会社noteを数えてみたら、ぜんぶで37本でした!
というわけで年末らしく、ここ1年で書いた会社noteのうち、印象に残っているものをピックアップしてふりかえってみようと思います。

それぞれの記事を、どんな思惑で、どんなプロセスで書いてきたかを紹介しますね。人事・広報職の方にとっては、参考になるかもしれませんのでぜひお読みください。

候補者はきっと知りたいお金の話

ひとつめは、中途採用でオファー金額を決めるプロセスを解説した「現職年収に頼らないオファー金額の決め方」

この記事は社外からの反響が大きく、感想もいくつかいただきました。感想の中で多かったのが、「表にしづらいお金の話をオープンにしているのがすごい」というもの。採用広報同業の方に、「ウチではこういう記事は出せません」と言われたこともあります。

確かに、お金の話をオープンに話題にするのってなんとなくタブー視されていますよね。でも、選考を受ける候補者の目線に立つと、「自分のお給料がどう決まるのか」はきっと知りたいはず。そう思って書いた記事です。

記事に記載している内容は、面談の際に候補者へ口頭で説明しているものと同じです。同じ内容であっても、口頭で説明するだけではなくnoteで公開していること自体が信頼感につながっているんじゃないかなーと感じています。

みなし残業に対する風評被害を防ぎたくて

つづいては、「みなし残業=悪はかんちがい?働くを豊かにする会社があえてみなし残業を導入している理由」

みなし残業を導入している会社=悪、というかんちがいをなんとかしたくて書きました。みなし残業は関心の高いテーマだったのか、結果的に今年書いた会社noteのなかでいちばん読まれた記事です。

書いてあることは「適法に運用されてさえいれば、みなし残業は悪ではない」と非常にシンプルなのですが、これをわかりやすく伝えるのにとっても難儀しました。
「わかりやすく説明する」ただそれだけがどれほど難しいか、ライティングをされている方ならきっとわかってくれるはず。

対談記事を読みやすくする難しさよ!

次に紹介するのは、新卒一期生3人の対談記事『「転職を考えたこともあった」勤続10年の新卒一期生がみてきた会社の変化と変わらないもの』

新卒一期生として入社した3人が、ひとりも辞めずに勤続10年になると聞いて、それはぜひ記事にしなければ!と企画したものです。

……が、話者が3人いる対談を読者に伝わる記事にするのはとっっても大変でした。
インタビュアーのわたしはこの3人に思い入れがあるしそれぞれがどんな人かを知ってますが、そうではない読者からしたら、「知らない3人がなんかしゃべってる」なんですよね。

ただでさえ、知らない会社の知らない人の記事を読むハードルは高いのに、登場人物が3人もいればなおさらです。どの発言が誰かを把握もしづらいし、内輪感も感じるしで、読みづらい・読む気になれない記事になってしまいがちなのが、対談記事の難しさです。

そういった問題を回避するために、わたしなりにした工夫が下記です。

【読みづらくなりがちな対談を伝わる記事にするためにした工夫】
・登場人物を「勤続10年の新卒一期生」とラベルづけした。個々の名前を覚えなくても、「新卒一期生の発言」として読めるので読み手の負担が減る
・「ふつうは新卒で10年も働く前に転職するよね」という、読者がいちばん気になるであろうトピックをタイトルへ入れ、記事序盤でそのテーマに触れて読んでもらうフックとした
・「一期生から見た会社の変わったところ変わらないところ」というテーマにすることで、3人それぞれの仕事内容などを知らなくても負担なく読み進められるようにした

このような工夫を、うんうん唸りながら行ってました。難産でしたがその分思い入れの強い記事です。

採用広報として伝えたいことと、読者が知りたいことの交点を探した

次に紹介するのは、「若手社員の失敗、どこまで許せる?取締役に聞いてみました」。記事タイトルそのまんまの内容です。

この記事、採用広報視点で伝えたいのは、「ウチでは挑戦が奨励されてますよ」です。
でも、それをそのまま、例えば「フィードフォースでは挑戦を推奨しています」みたいな記事にしても、読者が読みたい記事にならないな、と考えました。

「挑戦を推奨する文化」とアピールする会社は多いですし、「ウチは挑戦を推奨してます」と言うだけだったら誰でもできるので、その言葉を信じていいかわからないんですよね。読者にとってはポジショントークに聞こえてしまいます。

そこで、「どのラインの失敗までを許容できるか」を取締役に回答してもらうことにしました。これなら、許されないラインはどこだろう?と純粋に興味を持って読んでもらいやすくなりますし、許容ラインを示すことでポジショントークではない挑戦を推奨する文化を感じ取ってもらえると考えたためです。

結果として、SNSでたくさんシェアしていただいたり、noteのおすすめ記事にピックアップされたりと、多くの方に読んでいただけました。
特に、新卒で選考を受ける学生の方からは「こんな情報を知りたかった」と言っていただけています。よかった。

単なる「いい話」にしたくなかった

次はコチラ。『成果もモチベーションもパっとしなかった僕が、「がむしゃらな3ヵ月」を経て歩く速度と売上が上がった話』です。

この記事は、「わかりやすくいい話風なインタビュー記事にしたくない」という気持ちで取り組みました。

わかりやすくいい話風なインタビュー記事というのは例えば、モチベーションの高い社員がいて、何か壁にぶつかり、一生懸命頑張ってその壁を突破して成長する、みたいなやつです。

限られた尺でわかりやすく書こうとすると、インタビュー記事が上記のような構成になるのは当然ではあるのですが、実際の仕事ではそううまくいかないことの方が多いよなあ、と。

なのでこの記事では、「入社してしばらくはモチベーションが低かった」「ずっと仕事を楽しめなかった」「社長に励まされて奮起し、新プロジェクトに本気で取り組んだ」「にもかかわらず結果は出なかった」と、インタビュー記事のセオリーからかなり外れた内容となっています。

実際の仕事では、みんながみんな常にモチベーションが高いわけではありませんし、本気で頑張ったからと言って必ず成果が出るわけでもありません。そんななかでも日々頑張っている社員がいるんだよ、と伝えたくて書いた記事です。

自分で書くのは照れくさいので人に聞いてもらう

最後は、わたしが書いたのではなくカイロスマーケティングさとうさんに書いてもらった、「フィードフォースのnoteに込めた想いを自分で言うのは照れくさいので、他社広報に話を聞いてもらった」です。

これはタイトルそのまんまで、フィードフォースのnote編集長としていろいろな想いを持っているけれど、それを自分で書くのがどうしても照れくさかったので、さとうさんに話を聞いてもらったものです。
自分の考えや想いを言語化するのは、どうも苦手なんですよね。

さとうさんにインタビューしていただき、話を引き出してもらったのでとても助かりました。
「自分で書けないなら他者に話を聞いてもらう」は、今後も困ったら活用していきたいなと思います。


以上、今年仕事で書いたnoteをふりかえってみました!こうしてふりかえることで、次に活かせる工夫や教訓が心に刻まれていく感じがします。ふりかえって良かった。

それでは、良いお年を〜。

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