見出し画像

素直に答えてはいけない

質問に対して思ったことを返答したら、なんか相手が怒り出したという経験はありませんか?

女性が「AとBの洋服どっちがいいと思う?」と聞いてきたから、男性が真剣に考えて「Aがいいと思う」と返答すると、変な空気になった。

「私と仕事どっちが大事なの?」と言われて、「もちろん君だよ」と答えたら、「でもあの時〇〇だった。信じられない」と怒り出した。

このように真剣に考えて、思っていることを伝えても全然うまくいかないのは、その質問に別の意味があるからなのかもしれません。

質問の種類が3つあります。

純粋な質問
相手に対して素直な意見や答えを求める質問

「今日の夕飯は肉と魚どっちがいい?」
「今度の日曜日は空いてる?」

この質問は、ただ自分の思ったことを伝えるだけで良いでしょう。

命令の意味がある質問
相手に選択の余地がなく、命令が潜んだ質問

上司からの「この資料、今日中にまとめられる?」は、たいてい「今日中にまとめろよ」が含まれており、「はい、できます」しか選択肢がない。

野球チームのコーチが「勝つための練習をしたいのか?それとも楽しく練習できればいいのか?」と聞いた時に、「楽しみたいです」といったら、「勝たないと野球は楽しくない!だからもっと練習するぞ!」となります。

これは質問の形をしているだけで、実際は命令であるため、答えは決まっています。

伝えたい感情がある質問
質問自体に答えてほしいわけではなく、気持ちを理解してほしいという意味を含んだ質問

「AとBの洋服どっちがいい?」は、なぜこの服を選んだのかきいてほしいという感情が含まれてます。

「Aは今度のコンサートに合いそうだけど、Bは普段の服装に合わせやすそう」など話をしたいのです。

「私と仕事どっちが大事なの?」は、寂しい、もっと大事にしてほしい、もっと一緒にいる時間がほしいなどの思いが含まれています。

「そんな質問をさせてごめんね。寂しい思いをさせてたんだね。」と感情に寄り添う答えをしましょう。

このように質問というのは、実直に返答してもうまくいかないことがあるので気をつけましょう。

逆に質問をする場合も、自分は何を目的に質問しているのか考えましょう。

子供や部下に対しては、命令を含んだ質問をしがちです。

親「宿題いつするの?」
子「遊びから帰ってきてする」
親「宿題してから遊びなさい!」
子「はい…(じゃあ聞くなよ)」

このような質問は、子供や部下が心を閉ざしていくので、やめていた方がいいでしょう。

恋愛は感情を含んだ質問をしがちです。

ケンカのもとになるので、素直に感情を伝えるようにしましょう。

コミュニケーションは複雑で難しく感じますが、アサーションができるようになると、相手とのすれ違いが減ると思います。

質問の意図をくんで、返答するようにしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?