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小ネタ#15「美術系予備校生・・受験シーズンを迎える・・まずは準備!!!」

トップ写真は「Dansk ミルクパン 10cm/eBay入手」
NO.21:0.5L 0.36kg(70年代)・色目はNO.19と同じバーンドオレンジ、大きさはずっと小さめ。

文化祭が終わった頃から、これといって思い出すエピソードもあまりなく、2月の受験シーズンに突入したような気がする。ただ・・デッサンコンクールでは上位に自分の作品が並ぶようになってきた。

そういうときには決まってセンセイが「これがいいってわけではないけど・・光の感じが自然だろ?」とかなんとか、「なんでおまえら見えもしないことを描くの?もっと自然に描けないのか」とぶつぶつ言いながら上げていくのだった。その繰り返しでとうとう一番上にのぼることも出てきていた。(微妙・・)

東京芸大デザイン科の試験と私学のデザイン科の試験では教科も違うし、システムも異なる。こちらの時代は、M美は学科試験(国語・外国語)を通過してから実技の試験、T美は学科(国語・英語)も実技も同時に行う。これが2月に行われる試験だった。当時の実技、2つの美大は鉛筆デッサンのみ。

だから受験の準備としては、鉛筆の濃さの種類を幾つか用意して、カッターでそれらをきれいに削ること。デザイン系の学生は鉛筆を削るのが得意である、当たり前だけどね。あとの必需品は練りゴム(デッサン用の消しゴム)くらいだ。受験大学にもよるが、デッサンを行うための下敷き用パネルは持参する。

これが芸大の受験となると、1次が鉛筆デッサン・2次が平面構成・3次が教科(英語・国語・数1)。1次を通過すると2次に、2次を通過すると3次に進めるというシステムなのだ。どんどん受験生が減っていく。当時の芸大デザイン科の競争倍率は約30倍ほど(2024年現在は14倍だそう)。スゴイ倍率だが、つまりは大学としての規模が小さく1学年の学生数が少ないということが起因している。

芸大美大のデザイン平面構成の課題といえば・・まあいろいろ出題されていて何が出るかは想像もつかない。ただ、のんびりと構えていては時間内に仕上げることができないので、ある程度画面を塗り潰すためのポスターカラーの準備を行う。試験当日に教室でポスターカラーを水で溶いて・・なんてやってたら地獄を見る。

実際には、写真フィルムの入れ物にポスターカラーを塗りやすく溶いたものを暖色系と寒色系に区別して20本くらい用意しておく。つまりは色作りはできている状態でそれを並べた箱を受験会場に持ち込むのだ。あとは現場で色を組み合わせるだけ。これ、実技の準備作業ね。

試験はまずはT美から始まった・・これがねえ・・大変なことになった・・

つづく・・


おまけ=デッサンを行うための下敷き用パネルは持参すると書いたが、毎年これを忘れる受験生が後をたたないそうな。M美は学内に画材屋があるので、在庫がある場合は買えるそうだけど・・。ちなみに芸大美大受験生、受験の際の持参物はかなりの量ありです。こちらに詳しい

ひえええーー!!! M美の画材購買部が土井画材から世界堂に変わってる!!!




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