睡眠時間1時間の憧れ


寝れなかった。

昨日は全く眠れなかった。
部屋の外から流れて来るテレビの音が
いつもより大きくて一度気になり始めたら
眠気もどこかへ去っていった。

あー、今日はきついぞと思っていたら
日中動いていると意外と平気だった。

アルバイト先のカウンター作業。
ドリンク、デザート等
次から次へと流れて来るオーダーも
たまごっちのプチプチおみせっちさながら
サササッとクリアできた。

いつもはあたふたドタバタなのに、
こんな日の方が集中できるなんて
新しい能力が開花したのかとさえ思った。


時間が経つのも早い。
達成感もある。


おおー、今日はこれからまだまだ動けるな!

頭と体を動かしていれば起きていられるんだ。
良い発見だな!
と思ってノリノリでご飯の買い物をして帰宅。
支度を始めるまで3時間ほどある。

さあ何から始めよう
手帳に書いている
to doリストをチェックしよう
部屋の机に置いてたな
ちょっとソファで休憩してから取りに行こう。

そこから先2時間の記憶がない。


気がついたら
ロールケーキ片手に整骨院から帰宅した父からお茶を淹れる命令を受けた。
のっそり体を起こして
電気ケトルのスイッチを押す。



あー、やっぱりダメか。
ショートスリーパーにはなれなかったか。
人より長く1日の時間を使える達人への憧れは
憧れのままおわった。

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