<好きなことをして生きる>というのが流行っていますね

今、好きなことをして生きよう、遊ぶように仕事をしようという風潮が拡大していますよね。

ホリエモンやYouTuberのような成功例もあって、憧れる人も多いと思います。古い価値観から一気に目を覚まさせてくれるポジティブな流れだと思うので、私もぜひその波に乗りたいところです。笑 

一方で、私は仕事柄、医療機関に訪問することが多くあるのですが、一歩内部に足を踏み入れると、そこでは世間の風潮を忘れてしまうような医療従事者の方の働きぶりを目の当たりにします。

例えば薬の管理の面いえば、決められた保管温度をたった1℃超えただけでも、患者に処方できなくなることがあります。些細なことにもかなりの注意が必要な現場であるがゆえに、ピンと張り詰めた独特の緊張感に包まれるなかで仕事をされています。

そのような環境で働らかれているのは、医療従事者だけでなく、消防士、警察官、自衛隊、その他多くの方にも当てはまるかと思いますが。

ちょうど、この年末に実家に帰省した際、父とたまたま自衛隊の話になりました。私は、「<好きなことで生きていく>という波が来ているのに、自己犠牲を払ってまで国を守ろうとすることが、自分には理解できない」と口走りました。それを聞いた父には、「日本を自分事と捉えてて、国を守るという志のある人たちのおかげで、自分たちが当たり前に生活できているんだぞ」とたしなめられました。その通りですね...

当たり前のことをすっかり忘れてしまうほど、<好きなことで生きていく>という言葉は、耳障りが良く聞こえる麻薬のような言葉です。

これから、どんな働き方をしていくにしろ、<好きなことで生きていく>選択ができるほどに、安全・安心な日本を支えてくれている多くの存在への感謝とリスペクトを、頭の片隅に置いておきたいなと思いました。

(真面目か!

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