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 10年前のミラーレス一眼を買ったワケ(FUJI FILM X-A1購入の記録)

購入に至るまで

M8の不調

今年に入って、愛用していたライカM8が壊れる。
前の日までいつも通り使えていたのに、次の日に電源を入れてシャッターを押してもメモリーエラーとなり画像が記録されない。
SDカードを変えてみたり電池入れ替えてみたりしてみたがダメ。
ネットで調べてみると、同様の現象が起こった人の記録があり、結果として修理不可とのことだった。
諦め半分、そのうちひょっこりなんかの際に直ったりすんじゃないかと淡い期待をこめつつM8はしばらく保管状態にすることにした。

代替案

実はM8が壊れる1か月ほど前にこれまた愛用していたリコーGRⅡも壊れている。愛用していた2機が立て続けに壊れるという悪夢のような自体となる。一応、コンデジはオリンパスXZ-2、デジタル一眼レフはオリンパスE-3にLUMIX DMC-L10もあるので、写真自体は撮れない訳でなはい。

ただ、コンデジはともかく、レンジファインダー機が好きでF1.1というノクトン50mmを使いたいという意味ではE-3では代用にならない。
それで久しぶりにフィルムカメラのベッサR2Mを使うことにした。
もともとM8を購入する前に使ってたカメラ。ノクトン50mmは最初ベッサにつけていたのだし。久しぶりにフィルムもいいかと、持ち出してみた結果…。

さらなる衝撃

ベッサR2Mにノクトン50mmを装着し、フィルムを入れてお出かけ。
目的地につき、ファインダーを覗き込む。ピントを合わせようとピントリングを回すが…ブライトフレームが一致しない!?
そう、ファインダー内の2重画像一致の縦線が重ならないのです。
フレームがズレてる?
何が起こっているのか理解不能でしばらくその場で呆然となる。
ベッサは大切に保管していたはずだったのに、なんでこうなっているんだ。
とりあえずファインダーがズレてるだけだと思い、レンズの距離目盛を頼りになんとかフィルム1本撮り終え、現像に出すも出てきた写真は見るも無残なピンボケ写真だらけであった。

見事なピンボケ

これでは使い物にならない。まさかM8だけでなくベッサも使えなくなっているとは…。
仕方なくM8とベッサの中古状況なども確認してみるが、M8もR2Mもほとんど市場に出ていない。
解放F値の明るいレンズを使えばいいかな、と思ってE-3に30mm F1.4とかつけてみて使ってみるも、まあこれはこれでいいんだけれども、なんか違うな、という思いがあり…もう諦めるしかないのか。


ミラーレスという選択肢

ちょっと長くなってしまいましたが、ここに至って、どうやら自分はライカM8というカメラよりもノクトン50mmF1.1というレンズを使いたいのだということを再認識する。
そう、元々ライカを使いたかったのではなく、雑誌広告で見たノクトン50mmF1.1に衝撃を受けて、このレンズを使ってみたいからMマウントのカメラが必要だったのです。なので、ノクトン50mmF1.1とベッサを買っていた。そしたらレンジファインダーがしっくりきてしまい、その後、中判のマミヤ7Ⅱも購入した。そしてデジタル機としてライカM8を購入したのだった。ほんとはエプソンR-D1とかで良かったんだけど、購入時期的にR-D1よりもM8の方が入手しやすかったんです。

そこで思い出したのが、マウントアダプターを使ってミラーレス一眼でライカレンズを使っているという記事。
早速ネットでマウントアダプターを検索してみると、あるある。Mマウント変換アダプター。
そしてマウントアダプターを見ていくうちに、フジのXマウントとマイクロフォーサーズ規格が多いことに気づき、自然とフジかマイクロフォーサーズの2択となっていった。

X-A1を選択

前述したように、現在フォーサーズ規格のオリンパスE-3にLUMIX DMC-L10を持っており、コンデジもオリンパスXZ-2を所有している。
元々はキヤノンユーザーだったのに、いつの間にやらオリンパスがメインみたいになっている。
ならばミラーレスもオリンパスPENを使うのが自然な気もする。
マウントアダプターを使えば、Mマウントレンズだけでなく現在所有しているフォーサーズレンズも使えるしね。
だけれども、フジのカメラに心惹かれたのである。

そう、フィルムシミュレーションモードである。
プロビアやアスティアやベルビアといった、フジのフィルム発色を再現したモードですね。この機能には前から注目していて、実際にフィルムシミュレーションモードを搭載したコンデジを購入しようとしたこともあったし。
それでフジのミラーレス機をアマゾンで検索したところ、X-A1が目に留まる。

X-A1&キットレンズ

まず最初に目に飛び込んできたのはその値段。
レンズキットで3万円代。
調べてみたらX-A1は2013年発売、ということでかれこれ10年前のカメラ。さらに現在はX-A7まで後継機が発売されているという…。
確かにX-A1のページにオススメとしてX-A2やX-A3も表示されていた。
他にもX-M1やX-Tシリーズなどももちろん調べてみた。
実際、X-A3あたりが実用的なのかなとも思ったりもしたのだが、X-A1ユーザーさんたちのブログやコメントなどをみてみると、高感度の機能的にはX-A1の方がX-A2やX-A3よりも良いらしく、X-A1ユーザーの皆様はかなりA1を気に入っているらしい。

実は価格的にはX-A2の方が安かったりもしたのだが、結局はファーストインパクトと、レッドのボディが気に入ってX-A1を選択したのでした。
X-A2はレッドなかったのよ。


X-A1実写

さっそく撮ってみる

X-A1が届いた翌日、野球観戦の予定だったので試写も兼ねて持っていく。
あ、マウントアダプターももちろん購入しています。

キットレンズで撮影

設定はPモード。フィルムシミュレーションはASTIAです。

西武球場前駅の様子
駅前から球場を
ちょうどステージやってました。動きのある被写体を撮るには設定が必要ですね
日が落ちてきたところをスナップ的に。

ノクトン50mm F1.1

こちらはマウントアダプターをつけてノクトン50mmF1.1で撮影。
絞り優先AEで絞り解放で撮影。

入場時にスナップ的に。
馴染みの売り子さんを撮影。ピントがシビアです…。
客席からピントを固定して。
こちらは外野席の応援団を。
売り子さんを撮らせてもらいました。RAW現像で調整してます。

まずは満足

とりあえずノクトン50mmF1.1をつけてきちんと撮影できたということだけで十分満足ではあるのですが、キットレンズの描写にも概ね満足してます。まずはこれだけ写れば十分使えますね。
X-A1はセンサーが高級版ではないという情報でしたが、そこまで気にする必要もないと思います。2枚目の売り子さんの写真はISO3200で撮影してるのですが、ノイズ感もないですしね。
ただ、マニュアルでのピント合せには練習というか慣れが必要と感じたので、特にポートレート撮影には気をつけたいと思います。

スナップ撮影してみた

初撮影が野球場というちょっと特殊な状況だったこともあって、普段の撮影でも使ってみました。

キットレンズで撮影。

撮影モードはプロビアやベルビアにしてます。

結構ビビッドな発色
一部では有名なパンダ。フィルターモードで撮影。
お花。
街角スナップ
街角スナップその2。プロビアモード。

雑感・気になった点

スナップ撮影でも十分使える印象。まずは及第点ですね。
10年前のカメラという感覚はない…というか、ライカM8は15年前のカメラだったし、全然気にはなりません。
むしろ現在でも十分使える性能だと思います。
それに何と言っても軽い!
それなりな重さのカメラをずっと使ってきたのでこの軽さはありがたいです。

ただ一つ気になた点は、背面液晶モニター。
明るい所で撮影しようと思ったらモニターがほんとんど見えない。
正確にはなんとなく見えるといった感じなので、キットレンズをつけてAFで撮影する分にはなんとかなるんですけど、ノクトンをつけてマニュアルでピントを合わせようと思ったらかなり厳しい状況でした。

X-A1の背面

まだ設定関係をほとんどいじっていないので、液晶の明るさなどを調節すれば大丈夫なのかもしれませんが、そこが気になった点ですね。
花や風景などのじっくりピントを合わせられる被写体ならいいんですが、スナップなどの素早くピントを合わせなければいけない状況では現状ではAFのレンズじゃないと厳しいかな、と。

まあこれから使いながら対応してみたいと思います。
まずはFUJI FILM X-A1、これからよろしくってことで。

こちらは購入後すぐの記事です。

ご覧頂きありがとうございました^^


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