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置かれた場所で咲くべきか?

こんにちは。
昨年度、クラスの方針は「花」でした。
(自分で言うのもあれですが、本当はもっといい感じの言葉で表してました。念のため身バレ防止のために…)

お花をテーマにやってきた1年。最近は年度末、年度はじめということもあり、新しい環境になることが多い中で、この言葉と出会うことが多いです。

「置かれた場所で咲きなさい」

なんとも名言として語られてきたこの言葉ですが、出会ったときから何か引っかかる感覚がありました。

「不本意な場所に置かれてしまった時、そこに妥協してやれることをやりなさい」というような…。
まあ、これは個人的な考えや感じ方なので、それぞれのとらえ方があると思います。
ただ、私的に納得のいかなかった場所に置かれてしまったら、その環境を受け入れるべきだ。という半ば強制的な感覚にどうも違和感を覚えました。

私自身、高校を卒業して以来、いろんな場所に自ら選んで行ったり、気づいたらその場にいたことがありました。
大学もそうだし、一人暮らしをした場所、アルバイト先。誰と一緒に行動するかも1つの「場所」になるのかと思います。

大学自体、私の望む場所ではありませんでした。第一志望の大学は落ちてしまい、選んだ先は3月に入ってからセンター後期ギリギリで出願した大学。

そのような経験から望んだ場所に行けるということは、なかなか難しいということを実感することも多かったです。

そして、教員となり、今勤めている学校も2校目です。
学校の中でも全ての業務に携われるわけもなく、「分掌」や「学年」「クラス」「部活」など、自分の場所はある程度限られ、決められてしまいます。

この季節、分掌の発表や、異動があるからこそ、この言葉をよく聞きますし、考えさせられます。

今までの私の生き方を振り返って、
「置かれたくない場所になんていたくない」というなんともわがままで頑固な性格だったなあと思います。

当時、入学した大学にも行く意味をある時は見出せず、転学を考えたこともあります。
アルバイト先でも、色々な事情があり3店舗も経験しました。
初任校でもそうです。ここは自分の居場所ではないと考え、転職をして今の学校にいます。

一つの場所で頑張り続けることを美徳とするのであれば、私は物事が長く続かずに、どこかへ逃げる性格なのかと、ネガティブに捉えてしまい、落ち込んでしまうこともありました。

それも「置かれた場所で咲きなさい」の違和感につながっているのかと思います。

でも、ただ逃げるのもよくないだろうな。

そう考えが変わったのは、やはり教員になって子どもたちと関わることが増えてきたときだと思います。

初任で任されたのは、付属校の特別進学コース。附属大学の進学ではなく、3年間を通じて他大学受験を考えるクラスでした。私もそこに所属していたこともあって、クラス担任を任せていただけるご縁をいただきました。

そのクラスにいる子どもたちの大半は、第一志望だった公立の高校へ行けず、滑り止めで受けて入学し、大学受験こそは頑張るという思いを持った子たちです。

この子達も「置かれたくなかった場所」に来てしまった子たちでした。
最初は希望する高校に行けない悔しさでなかなか思う高校生生活を楽しむことができなかったけど、この場所にいるからこそ学べること、感じられること、得られること、人との関わり、価値観などなど。彼らは一つひとつを一生懸命、自分の咲かせていこうとする花の「肥料」にしている様子でした。

その姿から、「置かれたくない場所にもし、行ってしまったら、ここで咲く必要はなく、咲かせたくないのであれば、得られるものだけ貪欲に得て、自分の花を大きく咲かれられる場所を探し続けていこう」としてもいいのだと感じました。

私がもし、置かれる場所が決まるこの季節に、置かれたくない場所に行ってしまったら、そうやって思うことにしました。

ある日ツイッターのタイムラインで流れてきた動画がありました。

以前、どこかで書かせていただいたかと思いますが、嘆くだけでは何も変わらない。

人間ならば、何か生きてる中で「不満」や「不安」思うことなんてたくさんあると思います。

ですが、その環境からどれだけ学びを得て行動するかが大切なのではないでしょうか。

望まないことになったとしても、そこでの得れるものだけを最大限得て、そして行動する。

だからこそ、「置かれてしまった場所で咲き続ける必要なんてなくて、置かれてしまった場所で成長して行動する」

これが私のモットーです。
確かに、打ちのめされたり、納得のいかないこともあると思う。嘆いてしまうこともあると思う。

でもそれだけで終わらせない強い花に、なっていきたいという決意をここに書かせてください。


生徒と一緒に、自分の望む環境をないなら作る。そんな教育をしていきたい。

今年度は、その気持ちで絶対大きく成長してやります。
がんばろう2024年度。


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