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Nadaraka cycling club をつくるまで #3

「なだらかな坂を上ったり下ったり
変化を受け止め、自由な自転車活動を」
Nadaraka cycling club をつくるまでの
プロセスの記録


2年ほどの助走期間

前回の記事で、
40歳の誕生日に「1人長距離ライド」したと
書いた。
自転車で行く選択肢を想像すらしなかった
離れた街。友人に会うために、道を選び、
少々寄り道もしながらペダルを漕ぎ進めた。

当時、40代を迎えることに
漠然とした不安があったけれど
カラッとした楽しみに変化していた。
どんどん挑戦したいというエネルギーが
内側から湧いてきたのだ。
38歳で自転車に出会ってからの2年は
充実の40代を迎えるための
助走期間になったように思う。

納車8ヶ月のビッグチャレンジ

自転車店を通じて知り合った
たくさんの魅力的なサイクリストたち。
それぞれのスタイルをもって
自転車がある暮らしを楽しみ尽くす姿に、
とても影響された。

私もできる限りライドやイベントに参加した。
一番大きなチャレンジは
なんと言っても、KYOTO RIDE!!
名古屋から京都まで、
片道約150キロを走るグループライドだった。
既に走行経験がある女性たちが企画していた。
本当に私も走れるのだろうかと
半信半疑だったが、
女性大歓迎の
ワクワクするプランだったから、
迷った末エントリーさせてもらったのだ。

ルートを作ってくれていて、
道を先導してくれたから
私は地図を検索することなく、
ひたすら後ろをついていくことができた。
グループでのハンドサインも
本格的に実践する機会になった。

登坂では、毎度最後尾になったけれど、
走り慣れた先輩たちが
ペースを落として前を走ってくれたり、
面白い話をしてくれたりして
さりげなくサポートしてくれた。

遅くて迷惑をかけたかな、と
申し訳なく思う部分もあったけれど
紛れもなく、
名古屋から京都まで自走できたのだ。
ペースに乗って漕ぎ続けると
ぐんぐん進む自転車のポテンシャルを
まざまざと体感した。
そして、やっぱりサイクリストたちの姿が
とてもカッコよかったってことも!!

2歳の息子も応援してくれた

当時私は子育て真っ只中。
一泊家を空ける選択肢は
全く考えられなかったから、
夫が息子とともに
つかず離れず車で同行してくれた。

休憩地点のコンビニで息子と交流して和んだり
車窓から「おかーさーん!」と声が聞こえたり
ふりかえるとこれまた手厚いサポートを
受けたなぁと思う。

必死で前に前に漕ぎ進めることだけに
集中していたから、
ライドの詳細はあんまり覚えていない。
でも、10年経った今でも
暗がりの中で光る京都タワーの姿は
クリアにじんわりと、思い浮かぶ。




















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