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日刊やちだ

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毎日がんばってかこうとおもいます・・・。 過去の回顧録
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記事一覧

サヨナラババァ(8)

取引相手にボールを投げて、待つ時間が長ければ長いほど仕事は成立しない確率が高くなる。 その待つ間に、誰でもそうだが取引相手の「理由」や「言い訳」が聴きたくなるし進展してなくても話をしたくなる。 それが最も無駄な行為だと僕は思う。 結果は『いくつかの方法を予想した結果でしかない。』なら『理由』や『言い訳』よりもさっさとボールを返して欲しい! この年の夏はまさに相手に全てボールがある状態で「待ち」の状態が何日も何週間も続いていた。金を作っては穴を埋めていくがいつまでたっても

100%事故物件

自分で探してきて選んだ物件は現在のところ100%事故物件です。 たぶん”安物買いの銭失い”の性分がそうさせてるのだろうと思っています。 高校生で家を出て一人暮らしを初めることになった僕はの最初の家は1roomで生野区の小路という駅の近くだった。ここは母親が探してくれて決めたので正確には僕が選んだ物件じゃない。 ちょうどオウム真理教の捜査が佳境だったのか警察はローラー作戦で一部屋一部屋上がり込んで聞き込みをしていて僕の部屋にも不審者がいないかやってきた。 1roomマンシ

サヨナラババァ(7)

たった1ヶ月もしないうちに五千万円近くの資金をロストしてしまう。 商売の博打のアテが”外れる”時は、”外れる”前にわかるものだ。 もちろん・・・後戻りなどできないが、次のプランへ意識は向かう。 こういう仕事はいくつもの絡み合った”糸”を作る作業が肝心だ。 人は解こうと一生懸命に時間を費やしてくれる。 自分が出し抜くまでの時間稼ぎが必要だ。 中間処理場を手に入れる資金はすでに福島の採石場で失ってしまっていた。 所持金は0円に近かった早々に資金を作り出す必要があった。 3月

サヨナラババァ(6)

差押えの一報から、東京へ戻りKの事務所にいった。 Kの事務所の中には法務関係の本や、様々な石がいくつもあり、セメントで作られたコンクリートボックスのテスト壁などが山積みされていた。中には、「汚染土」の放射線無害化実験もやってたりもした。事務所の放射線を計測すると少なからず反応してたと思う。他にも除染した土を運ぶフレコンバックのサンプルや、防護服のサンプルなどまるで「311百貨店」か?というぐらいいろんな商売が並行して動いてた。  (Kの事務所で防護服を着る。まさかこのあと何

サヨナラババァ(5)

「Hは小者な詐欺師で谷内田はホンモノの詐欺師」 とババァによく”H”といるときに冗談で言われました。その”H”は精神障害か?ってぐらい、相手がフラフラになるくらい嘘をつく。大概の人は「もういい二度と会いたくない!」といった物別れに終わることがほとんど。 相手がヤクザだろうと政治家だろうとお構いなしに金があると喰いにかかる。また顔が無駄にハンサムなのでホステスにモテるそしてホステスの金を喰う。毎晩アメックスのカードで酒を飲み回ってターゲットを探してる。 どうしてこんな風に育

サヨナラババァ(4)

”H”との出会いは、2009年9月あたりまで遡る、とある永田町投資グループに彼は出入りしていた。その投資グループの資金源がババァの金だった。 30億〜110億ぐらいまでのファンド資金があったと思われる。 その年の夏 ババァと電話で話したのが8月27日だった、実際あったのは8月28日が初めてあった。 29日に僕が韓国で結婚式があり31日に日本へ戻り、9月の中頃にババァが韓国から出国停止を逃れて帰国。 その後、僕は永田町に呼ばれることになる。 そこに”H”は居た。 端正な顔立

サヨナラババァ(3)

「九州地方のとある都市計画が浮上しパチンコ屋の持ってる土地が再開発用地で高騰することを予想し投資家で共同で取得し配当を出せるのだが1口乗らないか?総額10億円の出資を集めている最中だ。年明けには開始され早ければ一月半ばには配当がくる。」 これが石巻で出された投資案件で、少なくとも900万以上の金がどこかで動いてることは感じ取れた。当時運転手として同行していたやつから情報は拾った。その投資の償還期限が年明けの一月半ばには開始される。 その案件がテンプラか実態のあるものなのか

サヨナラババァ(2)

2013年の12月、僕は東北自動車道を北上し石巻市を目指していた・・・。 ババァはその年の夏頃から”K”からの依頼で石巻へ入っていた。震災瓦礫が片付きはじめ仮設住宅へ住民が移住していた時期だ。そこで、地元で、家族をなくした若者で僕と同年代の”D”と同じく震災後自殺してしまった嫁の残された旦那”M”とババァは知人の紹介で関わり合いを持つことになる。そうして数ヶ月秋口頃まで東北各地を回ってきたらしい。その足跡の発端になった石巻にまずは僕はむかった。 石巻に到着したのは夕方ぐら

サヨナラババァ(1)

これは、ババァと僕が決別する日までの一年の話だ。 呼び出し2013年11月ごろに半年ぶりぐらいにババァから連絡があった。 ここしばらくは一仕事終わると数ヶ月連絡がこないことがよくあった。しかし連絡がなかったのが半年は今まで最長だった、風の噂で夏にババァが東北に行ってるとだけ運転手からの情報で知ってた。 僕は韓国で別の仕事に取り組んでいた最中だったが呼び出しをどこか心待ちにしていた気がする。それは今でも血が騒ぐような奇妙な依頼を待っるのかもしれない。 「すぐに日本にきてく

北朝鮮にあさり買いにいく。まとめ

1話目2話目3話目資料写真

海外逃亡 全話まとめ

1話目2話目3話目4話目5話目

『なりたい自分になれてる?』まとめ

なりたい自分になれてる?(7)

舗装された道路の山道をゆっくりと進んで荒涼とした景色から豊かな街の空気へと変わっていく。帰れないかもしれないという心配から解き離れたれて一路「成都」に僕らは立派なバスに乗ってむかっていった。  途中道で客を拾ってはのせていく、その度にボロボロの僕らをみてどこから来たの?と話しかけてくれる。「日本からきたよ」と言うと「へ〜」みたいなやりとりを何回も繰り返す。 方言の問題もあったかもしれないが、意識を遮断してしまってまったく相手がなにを言ってるのか悟れなくなっていった。 まるでス

なりたい自分になれてる?(6)

出発の朝、強烈な頭痛で起き上がるのに勇気がいる。 ゆっくりと体を起こして陽の光を浴びに外の蛇口の前に凍った水を眺めて座ってる1時間後ようやく体がほぐれて動けるようになった。 トラックは昼前に到着してすでかなりの人が乗っている。これで外を走るのか?と思うと相当な寒さが予想される。運転手に弟がまだ幼いので運転席と助手席の隙間に乗せてもらえないか?と交渉して乗せてもらった。全員がチベット族で民族衣装をきてる。収入の少ない彼らの移動手段として使われているのだろう。 ここから寒さと