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キャッシュレス決済導入の勘所

皆さま、こんにちは。
本日は『キャッシュレス決済導入の勘所』と題して、キャッシュレス決済導入のハードルをいかに下げるかをお話ししたいと思います。

2021年の10月にPayPayが店舗でQRコードを読み込むMPM方式において決済手数料を有料化した事によって、解約しているオーナーが少なからずいて、同タイミングで楽天Payが実質決済手数料を無料キャンペーンを始めた事で、そちらに流れているというニュースがありました。
そして、大半のオーナーが「ずっと無料だと思っていたのに、有料化になるなんて」という発言が少なからずありましたが、実はPayPayができた当初から有料化になるという話はしており、私も2019年に数多くの地域で講演した際にも、この点については触れていました。
しかし、人間とは勝手なもので不利益になることは忘れてしまっていて、いざその事態に直面した際にクレームを出してしまいます。

さて、前置きはこの辺りにして本題に戻りますが、私もこれまで数多くの事業者様からキャッシュレス決済導入に関するご相談や講演を行ってきましたが、その時に必ず話しているポイントがあります。
それは「必ずしも全ての決済をキャッシュレスにする必要はない」ということです。

日本人は勤勉な性格でもあるため、新たなものを導入するとそれを使いこなさないといけないという思考があります。
しかしながら、キャッシュレス決済会社が設定している決済手数料や利用料、入金手数料というのは各事業者の利益から捻出されるものであるため、まずはいかにして利益を確保するかということが大切であると考えております。
さらに、しっかりと商圏分析を行いそれらの手数料を支払えるだけの売上と利益を確保することができる見通しを立てることが先決です。

先日も、兵庫県の淡路島にある美容院様からご依頼をいただきキャッシュレス決済導入のポイントについてお話をさせて頂きました。
実は理美容業界は施術中に追加案件が出る業態でもあります。
また、施術中に使用したドライヤーなどに顧客が興味を示して購入したいという感情が生まれたりもします。
特に美容院で使用しているドライヤーは髪へのダメージを最小限に抑えるための機能が満載されていて、通常のドライヤーに比べて高単価なものが多くあります。

このコロナ禍で外出する機会が減った関係で貯蓄が増えて、自分へのプレゼントとして嗜好品を購入する傾向もあるため、業界的には多少の追い風になっているケースもあります。

顧客は施術代しか手持していなく、ドライヤーが欲しいけど現金では支払えないがカードは持っているので支払って購入したいというケースもあると思います。
そういった時に施術代は現金で、ドライヤーはカードやQRコード決済でという使い方ができるのがキャッシュレス決済の良いところだったりします。

このケースのように勘所をおさえて導入すれば決してマイナスになることはなく、むしろお店の価値向上にも貢献すると考えております。
そして、利用者が口コミで周囲に伝えることで店舗への集客にも効果が期待できたりもします。

できれば利用者目線に立って必要な時にキャッシュレス決済も利用できることを案内することで、これまでと同等もしくはそれ以上の顧客獲得ができ売上や利益向上につながると私は考えております。

ぜひ、皆様の事業においても今一度キャッシュレス決済導入について考えてみてもいいのではないでしょうか。
この記事を読まれて、詳しくお聞きになりたい方がおられましたらぜひ、下記の記事をご覧いただきご相談いただければと思います。


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