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【ながおし!①】お金博士 須戸 達哉さん

長浜市では、長浜で推したい!長浜でこの活動を推している!そんな人々を紹介するコーナーをスタート。「ながおし!」って言います。どんどん発信していくので、皆さんフォローお願いします。

記念すべき第1回目にお話を伺ったのは、須戸達哉さんです。

須戸 達哉さん インタビュー

「こんにちは」と大きな声でインタビュー会場に足を運んでくれたのは須戸達哉さん。まだあどけなさが残る小学6年生だ。

元気なあいさつとともに来てくれた達哉さん

こんなかわいらしい子が、古銭マニアとして名をはせ、テレビに出て注目されているのかと、ちょっと半信半疑にもなる。

達哉さんに古銭の魅力を聞くと、「みんなが使う身近なものなのに、歴史、素材、偽造対策などすべて面白く奥が深い」と語り、

「例えば、平成12年の50円硬貨は800円の価値、昭和33年の10円硬貨は100円となるのは、作られた時代の背景などが大きく関わっています。」、「日本の偽造防止対策は、素晴らしいが今でも年間3000枚くらいの偽造があり、貨幣は偽造との戦いです。」などと立派な評論家のたたずまい。

半信半疑はふっとんだ。

好きな古銭を紹介する須戸達哉さん

好きな古銭を尋ねると、「硬貨は、昭和39年の東京オリンピックの記念硬貨と地方自治法施行60周年を記念して作られた滋賀県の記念硬貨、紙幣は、昭和25年の1000円札です。」と話す。

「特に、この1000円札は、偽造が多発して、すぐ発行が取りやめになったので、数が少なく、手に入って嬉しかったです。」と笑顔を見せる。

お気に入りの紙幣はコレクションしている

「また、紙幣は、製造番号の数字が並ぶなどの特徴で価値が高まることもあります。」と貨幣の知識にビックリする。

こうした硬貨や紙幣は、古銭ショップで手に入れることもあるが、お釣りなどに紛れていることもあるようで、お母さんと買い物に行くと常に釣銭のチェックをするので、お母さんに嫌がられていると、はにかむ達哉さん。

小学生だったことを思い出す瞬間だ。

昨年のながはまコミュニティカレッジ(※)で大盤将棋を楽しむ

この古銭についての興味・知識が高じて、テレビにも出演。同じ番組の野菜や家電など他のテーマのキッズ出演者と仲良くなって楽しいと笑顔の達哉さん。また、番組の古銭の専門家ともつながりができて、その専門家の人から、テレビ取材で使うお金クイズ用に10万円以上の価値がある古銭を借りられ、信頼してもらったことが嬉しかったと、感想は大人顔負けだ。

昨年のコミュニティカレッジで大人相手に古銭を説明

ちなみに、達哉さんは、このインタビューの日の前日まで、修学旅行だったとのこと。疲れているはずなのに、待ち合わせ時間ギリギリまで本を読んでいたとのことで、今時珍しい本好きだなと話を聞きかけると、興味のあることは、今回聞いている古銭以外にもたくさんあるよう。

自分の興味の赴くまま、借りてきた本を見せてくれた

特に鉄道は路線や駅名を覚え、東京でお母さんを道案内するほどの知識を持ち、電車撮影も好きで、いわゆる撮り鉄の面もあると語る。プラレールは、小さな時から好きで、色々レイアウトを考えたり、レアな車両を集めるのが楽しいと無邪気に話す。

これまで興味を持ったことは、これだけでなく、昆虫、木の実、植物にはまって、湖北野鳥センターや森林マッチングセンターの講座に参加し、余呉町の菅山寺がお気に入りになり、さらにその職員さんとも仲良しになっているとのこと。これだけの熱意や興味を持って聞かれたら職員さんも嬉しいはずだ。

また、学校では算数や理科が好きで、数学の本を図書館で借りて読んでいるとのことで、小学生にして算数の域を超え、まさに興味の虫といったところ。古銭好きから、経済、為替、金属素材へと興味も進み、新聞で株価や為替レートをチェックすることもあるそうだ。

お金と経済の関係を説明した自作資料

将来は、いったい何を目指すのか。気になって聞くと、それはいつも聞かれて困っていて、まだ何かはわからないが、現在は政治や経済、メディアに興味があるとのこと。

思うまま、好きな道を進んでほしい。彼の進む先に、面白い未来が拓けそうだ。

                               (あん)

※ながはまコミュニティカレッジ…「みんながセンセイ・みんながセイト」をモットーに、さまざまなジャンルの学びを通じてまちにつながりをつくるプロジェクト。