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【ながおし!⑰】楽しい仲間と好きな書道を全力で 中川あかりさん

長浜で推したい!長浜でこの活動を推している!そんな人々を紹介する「ながおし!」

第17回目は、2024年度伊吹高校書道部部長の中川あかりさんを紹介します。

伊吹高校書道部といえば、2023年度は、書の甲子園ともいわれる国際高校生選抜書展で、3年連続7度目の団体近畿地区優勝、初の全国準優勝を果たされた強豪校。かつ機動展示と呼ばれるパフォーマンスで、この湖北地域では、知らない人がいないほど有名でもあります。

取材当日、中川さんを訪ねて、部室の入り口に立つと、部員の皆さん全員から、元気よく「こんにちは」の声が響く。さすがの良い雰囲気。

中川さんに早速インタビュー。書道はいつごろから好きになったのかと、少しありふれた質問をすると
「はい」と元気に相づちを打ち、「実は、中学生のころまではむしろ苦手で、筆を洗うのが面倒。書くのが漢字ばかりで面白くないと思っていました。」と笑顔。

その元気の良さと満面の笑顔にこちらの緊張もとけ、初対面であることを忘れそうになる。

インタビューを受ける中川さん

続けて、では、いつから好きになったのかを聞くと
「中学3年生のとき、伊吹高校のオープンキャンパスに参加。そのとき、何人もが大きな筆を使い、大きな紙に書く書道パフォーマンスに衝撃を受け、私もやりたいと思った。」とのこと、「ときめきましたか。」と尋ねると大きくうなずき、「筆を投げてキャッチするダイナミックさにも目を奪われました。」とのこと。

まさに恋のようなものでしょうか。

その憧れの書道部。入部後の感想を聞いてみると
「いろんな場面を経験して、インタビューに答えることも多く、ハキハキと話せるようになり、人前に出るのも、どんどん得意になりました。」

と笑顔が弾ける。書道を通じて、積み上げてきた自信が伝わる。

ここで、名のある大会で入賞する中川さんに書道のコツを聞いてみると

「書道はバランスが大事。字本体だけでなく、余白や墨の濃さとか、色んな要素があって、奥が深いなあと思う。」とキリっとした表情。さすが部長だ。

さらに、自分のお気に入りの作品はあるのですかと尋ねると
「「糸」とタイトルをつけた作品」と答え、「これは親友に宛てた手紙です。中島みゆきさんの歌をモチーフにしたので、運命の赤い糸にちなんで、軸を赤にしてみました。」と続ける。

中川あかりさん書「糸」

「あ、それ先日の慶雲館での展示で見ました。確かに軸が赤でしたね。書道のことはよくわからないですが、にじみが印象的なインパクトのある作品でした。」と返すと
「え、見ていただいたのですか。ありがとうございます。」と非常に嬉しそう。
見に行って良かったと思う。

慶雲館での伊吹高校書道部の展示の様子

書道に前向きに取り組む中川さんに、モチベーションはどう保っているのか聞くと
「大会には、今の最良、これだという作品を出したいという気持ちがあります。」とまたキリっとした表情。上手くなるはずだ。

伊吹高校書道部といえば、機動展示と呼ばれる書道パフォーマンス。
実際、出てみてどうですか。と水を向けると、
「観客の皆さんの歓声や拍手が嬉しいです。」と話し、「全部のお祭りに出て、長浜、米原中の祭りを席巻したい。」と力強い。
今後の活動が楽しみだ。

ここで改めて、部長としての抱負を聞いてみる。
これには、少し時間をかけて、
「これからも大会で入賞することも目指したいけど、それ以上に部員全員が楽しめるようにしていきたい。」と話してくれる。

部室の雰囲気は良く、順調に目標に進んでいるようだ。

笑顔でハキハキと答える中川さんは、どんな人に影響を受けているのか気になり、顧問の押谷先生について聞いてみると
「遊び心があって、私たちに目線を合わせてくれる人」と答え、「あんなふうな大人を目指したい」と憧れの目を見せる。

そんな彼女は、将来何になるのだろう。
将来の夢を聞くと、「ウェディングプランナーになりたいです。」と具体的な目標を答え、理由を聞くと、
「人を笑顔にさせることや、人を喜ばせることが好きだから」と答え、「今はその職業のことを調べることにも夢中になっています。」
とキラキラとした笑顔。

さらに「仕事をバリバリして、素敵な大人になりたい。」と続ける。
そのいきいきとした表情にこちらも笑顔になる。

長浜市民である中川さんに、長浜の良いところを尋ねると、「田舎過ぎず、都会過ぎず、住みやすいところ」と話し、「花火が見えるところに家があって、すごく満足です」と話し、

「ただ、できたら映画館やおしゃれなカフェがあったらいいなと思う」とここは普通の高校生だ。

ながおしのインタビューなどで中学生や高校生と話すと、ほぼ100%の確率で映画館が欲しいと話が出るので、一度、中高生を集めて、映画館を作る動きをしようとも思うから、そのときは参加してねと呼びかけると

「ぜひ、呼んで欲しい。」と返してくれる。

彼女たちと頑張れば、長浜に映画館ができる日が来るかもしれない。

最後に、書道は、将来も続けるのと聞くと
「書道は、高校卒業で一旦区切ります。だから悔いなく終わりたいです。」と話します。
何かもったいないような気がして、理由を聞くと、「続けるには設備が必要で、高校にいるからできていた。」と話し、「ここだから、全力で書道に取り組める。」と設備に対する感謝の気持ちを語ります。

彼女は、高校生活最後の年、楽しい仲間と好きな書道に全力で向き合うだろう。
これからも伊吹高校書道部のパフォーマンスが楽しみだ。

(あん)

※長浜市公式YouTube「はま~るtb」の動画の一部に慶雲館であった伊吹高校書道部作品展の様子があります。こちらもどうぞご覧ください。(5分10秒ごろです。)