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短文日記(7/13-17)柔軟さに欠けるが脳みそを使わない自分ルール

2023/7/13-7/17

●7/13

泣きたくなるほどの腹痛。昔から胃腸が弱すぎる。にんにく食べたらもうだめ。あとアイスコーヒー、冷たい牛乳、辛い料理、アイスクリーム。そんな体なのに韓国料理を予約するからこうなる(美味しかった)。
会食で行った韓国料理屋で生牡蠣が出てきて、各々が生牡蠣への想いを語る。「味は大好きなんですけど1回当たったらもう食べられなくなっちゃって」「当たるまで大好きだと思う」「年に2回ぐらい当たってるけど食べちゃう」。当たったときどこで生牡蠣食べたの?と聞かれた同僚は「野毛」と答えていた。野毛の生牡蠣を食べるのは当たりに行っている、それは当たり屋、などと喋った。


●7/14

休暇をいただいて熊本の黒川温泉へ2泊3日の旅。熊本はまだまだ行きたい温泉がたくさんあるんだけど、ひとりで泊まれなかったりなんだり、いろいろとあわず。久しぶりに黒川でひとり、ゆっくり過ごすことに決めた。
飛行機はいつもJAL。そして空港で借りるのはいつもトヨタレンタカー。JAL→トヨタレンタカーの流れはもう不動になってきてしまった。柔軟さに欠けるが脳みそを使わない自分ルールが私を大人にさせてしまう。
空港から黒川へのドライブルートはたのしい。阿蘇の山々、やまなみハイウェイ。そうしてたどり着いた宿で、温泉浸かったり昼寝したり日本酒飲んだりして過ごした。電波が入らないので金ローのコクリコ坂を全部見た。


●7/15

朝食、移動、風呂、風呂、散歩、おやつ、風呂、風呂、夕食、風呂。頭からっぽになれる2日目。楽しい。ロの字型の小さな温泉街をぐるぐる回る。買い物も食べ歩きもコンパクトに済む黒川温泉。東京からの移動や、入湯手形を堪能することを考えると、やっぱり2泊にしてよかったと思う。黒川温泉のいいところは、どこもかしこも黒川らしく仕上がっていて、クオリティラインの担保がされていること(えらそうに…)。ほんとだれにでもおすすめできる。電波は弱いけど。ソフバン電波は死んでいる。
夜、音楽の日をみて、推しさんのラジオを聴く。本当に歌番組が好き。ダンス特集、事務所やレーベルの垣根を超えてすごいテレビテレビしたエンターテイメントでよかった。


●7/16

熊本から帰ってきて、近所の映画館で「君たちはどう生きるか」を観た。途中までわからんな〜と思いながら観ていたんだけど、とあるシーンから堰を切ったようにこの作品への解釈が生まれ、わたわた泣いてしまった。本当のところは宮﨑駿さんしかわからないし、宮崎駿さんもわからないところまでいってしまっているらしい。とてもよかった。すばらしかった。これでもう薄目でインターネットを見ずに済むね。


●7/17

旅行もエンタメも自分の仕事になってしまったので、なかなかなにをしても頭と体が休まらなくなってしまった。20代はそれで全然よかったのだけど、少しずつ「なんの関係もないことをやりたい」という気持ちになって、年始に料理教室に通ったり、お茶にこだわりだした。そしてそれも「なんか仕事にできるのでは、胃弱のためのお茶を作りたいし、胃弱のためのお粥のお店を立ち上げたい」という感覚が芽生え、D2Cブランドを立ち上げてEC運営することなどが私の選択肢に浮上してしまい、この性分はどうしたもんかと考える。
そうして私はきょう、塗り絵に手を出した。色鉛筆100本セットと、写真を手本に大人の塗り絵をする本を購入。とにかく私は絵を描けない人間で、何度もトライをしてきたけれど、塗るならもっと気軽に始められると思った。自分の培ってきた経験から遠いところにあり、仕事とも縁遠い塗り絵。きっと心を休めてくれるはず。塗るぞ!

最近昔好きだったドラマ「あしたの、喜多善男」のBOXを買い、見直している。11日後に自死を決めた中年男性が、人生を仕舞おうとする過程でさまざまな人間の思惑に巻き込まれる物語。1日1話で全11話の構成も異色だったし、2008年に小日向文世さんを主演に据える挑戦的なキャスティングも好きだった。自死をテーマにしているので配信できないのかなと思うのだけど、悲しくて笑えてさびしくて、私は若い時に何度か見返していた。どのくらい好きだったかというと、原案を書いた島田正彦さんの「自由死刑」を読んで、結局私は島田さんが教授をしている大学の学部に入学したぐらいである。手元にあったBOXはお金がない時に売ってしまっていたのだけど、無事に買い直せたのだ。10年以上ぶりに見返していて、懐かしい絵づくりと、人間模様によるミステリーと、自死というテーマでありながら軽快な会話と展開が繰り広げられていて、やっぱり最高である。

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