長餅透

テレビ界の片隅で『面白いって何か』考えてばっかりいます。営業と制作の両方をやってきまし…

長餅透

テレビ界の片隅で『面白いって何か』考えてばっかりいます。営業と制作の両方をやってきました。長餅透というペンネーム小説を書いてます。長餅は地元の銘菓です。

マガジン

  • 『遺言(仮)撮影日記』

    ある日、先輩から「私の母のダイイングビデオを撮って」と言われた。

  • 小説『あまった林檎としゃべるハチワレ猫』

    すっかり会社では閑職となった50代男子 ふぞろいの林檎ならぬ余った林檎 そんな僕の飼い猫がある日しゃべるようになり 痛いとこばっか突いてくるようになって 第二の人生の準備をするようになるお話

  • 考えたこと

    執筆日記やタメになるTV番組やイベント・ライブなどのコンテンツを見た感想を書き溜めております。

  • 最後の仕事

    多分、僕が関わる最後のメジャーコンテンツに関しての制作日記

  • 私、政治家になりますっ!〜だって世の中変わらないとね〜

    ひょんなことから政治家を目指すことになった40歳女子の物語! 都議を目指して戦う普通の女の子の選挙ドキュメント (創作ですw)

最近の記事

『遺言(仮)』撮影日記2日目

撮影2日目 演出家としての僕は 何をどういう構成で撮るんだか 現時点では 全くノープラン この人が亡くなったら 家族はこの人のどんな姿を見たいのだろうかと 悪魔のような事を考えながらカメラを回す ただいずれこの人の 家族へのダイイングメッセージを 撮ることになるのだ どんなタイミング? どんな場面? それは分からない 技術屋としての僕は ワンオペドキュメントは オートフォーカスに頼るべきか? 上出さんのいう通り高品質の映像を撮るべきか? 迷いながら ともかく少しでも綺麗な画

    • 『遺言(仮)』撮影日記クランクイン

      「うちの母のダイイングビデオを撮って下さい」 娘さんにそう頼まれて その母のダイイングメッセージを撮る作品に (クランクはないけど)クランクインしました 『遺言(仮)』 何年かかって撮るのか分かりませんが その方は自分の生きていた証を綺麗な姿で残すため 紅いマニキュアを塗って来たそうです 20240218

      • 『サンシャイン・ボーイズ』観劇記

        『サンシャイン・ボーイズ』といっても三谷幸喜の劇団の話ではない。 ま、東京サンシャインボーイズは、この戯曲に出てくるコンビ名から拝借したそうだから遠い話ではないのだが… ご存知ニール・サイモンの傑作。老年のヴォードビルの大スター(とチラシには書いてあるが日本風にいうとコメディアン)コンビが解散から11年後、テレビの歴史を振り返るという企画の特番に出演という大仕事が舞い込む。「サンシャイン・ボーイズが復活、往年のコントを(おそらく)生放送のTV番組で披露する」というもの。しか

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          制作後記『お客様の顔が見える整備士になりたい』

          起業を考え始めて初めての作品になりました これまでより少し 商品に寄せて撮ってみたという感じですね 被写体の吉永くんは本当に優しい ともすれば気弱そうな印象なのに 熱いハートといえば無難ですが 憤りや本当に整備士界を変えたいと 思っている人でした その事が事が伝わる動画を心がけました これこそボクが常に言っている バズを狙っていない動画です では『バズを狙っていない』ってことは 『宣伝効果がない」ということなのか? その答えを探す旅はもう少し続きます 今分かっているのは 「バズを狙うにはいくつかの方法がある もちろんそれが実行できる人はやれば良いし 効果も出るだろう。 でも…」 ということです

        『遺言(仮)』撮影日記2日目

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        • 『遺言(仮)撮影日記』
          1本
        • 小説『あまった林檎としゃべるハチワレ猫』
          7本
        • 考えたこと
          17本
        • 最後の仕事
          1本
        • 私、政治家になりますっ!〜だって世の中変わらないとね〜
          4本
        • これまで関わった作品集
          13本

        記事

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          制作後記『建築家僧侶』

          今回まず素材見て愕然としました というか聞いてだな、音、音なんです。 収録中、えらくエコー効いてる部屋だなとは思ったんですが その場所にいると違和感はないんですよ 反対にお経がトランスのように心に沁みる感じ 帰宅して部屋で素材音聞いたら もう部屋鳴りがすごくて全く芯のない音 インタビューで音が駄目って gkbrgkbr もう頭を抱えてしまいました そこからは持ってるツールFULL稼働っすよ iZotopeのDe ecco!始動! ぐーーーーん カキーーーーン 今度はゾッとするほどソリッドな声 元のエコー素材とミックスだ! もちろんComp&Equalizerも稼働 探れ!ピークを! 山をずらして、幅を変えて… その結果がこの作品です 音の沼恐ろしっす 反省点はもう一つ もっと被写体をしっかり直に見るべきでしたね ついついモニターだけを凝視してしまっているのですが 所詮小さな小さなモニターなので 住職が汗だくなのに気がついてませんでした 途中、汗を拭っているときに「あっ」って だからインタビュー前半 だらだらに汗かいてるのに 後半、すっかり拭き取られてますからね やっぱワンオペは気にしなきゃいけないところがたくさんあります (やっぱ外部モニター買わなきゃいけないかなあ) 桑原住職はボクがテレビマンという意識が強かったからか 結構緊張されてました そこをこちらがなんとかしなきゃいけなかった そこも反省 それにしても寺・僧侶・仏像は画になりますね シリーズの幅を広げてくれた作品になりました お盆に自費でわざわざ来阪した価値があたっというものです お世話になりました(色々w) ありがとうございました

          制作後記『建築家僧侶』

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          制作後記『燗酒に魅入られた男』

          渋谷の雑踏の中で最近考えます。 「僕に日本テレビの看板がなくなって、ここを通る人達にインタビューのお願いできるだろうか?聞いてくれるだろうか?」ということを まだ社員でいる今なら全然平気です。 首相官邸だってアポなしでカメラ回して飛び込んでたわけですから。 でも自分だけになって、日本テレビという看板がなくなって… この事をしっかり考えていかねばならないといつも自分に問いかけています。 そういう意味で今回の作品はなかなか面白い作品が撮れました。 多分、日本テレビの看板を背負っていったら 被写体の後ろであんなにガチャガチャ準備したりしないんじゃないかな? すんごい音してたから、撮影時「大丈夫かな?」と 心の底で心配してました。 もちろん開店前、しかも予約客の入る日の準備中に インタビューのお時間を頂いたわけですから 後ろで仕込み作業が行われるのは当たり前なのです。 お店の方にとって「お客さんが一番」なのですから。 でも日本テレビの番組で行くとなかなかそうはいきません。 欽ちゃん曰く「よそいきの顔」になっちゃう訳です。 テレビのために全てが止まったお店で撮影することになる訳です。 看板がない僕だから撮れたインタビュー作品となりました 被写体は付き合いがすでに50年になるんじゃないかという幼馴染で大親友 そんな空気と職人気質のお店の感じがあの音に現れていると思います。 自慢の作品が撮れました。 あと実は別アングルも撮っていたのですが 50歳を過ぎた男の顔があまりに良かったので正面の画で押しました。 シワも陰影も、下手くそなフォーカスフォローも なかなかの味になっているんじゃないかな?(フォーカスは下手なだけか…) 実は引きアングルのカメラはシャッター速度の設定を間違えて 波々の映像になってたのはこっそり猛反省してます。 あと4Kの設定のつもりがHDだった…まだまだ素人です 追記 よく考えるとタイトルおかしいんだよな 「燗酒に見入った」訳で「燗酒に魅入られた」わけじゃないんだよな ま、燗酒の方も奴を虜にしたってことで良しとするかw

          制作後記『燗酒に魅入られた男』

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          制作後記『宮前真樹に宮前真樹を聞く』

          彼女と会ったのは25年ぶりでした あの頃ボクは、まだディレクター見習いでした 長い年月を経て、あるきっかけで久しぶりに出会い 初めての4K作品の題材として協力してくれて感謝です 女の子を撮るのは緊張します 頃合いが難しいです 偶然、先日昔からお世話になっている先輩ディレクターに 「お前の宮前ロケはひどかった」と ダメ出しされました 今でも顔から火が出る思いです

          制作後記『宮前真樹に宮前真樹を聞く』

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          『バカモノ〜テレビマンが自腹で映画を撮る話』

          ある日、同じ会社の若者が自費で 自主制作映像作品を撮っているという 話を知りました。 映像を作ることでお金を稼いで、 そのお金でまた映像作品を作るという 彼の行動が少し面白いと思い、 休暇を取ってその撮影の様子を 追いかけました。 僕らの時代にはあり得なかったことです。 でも「制作費自腹でも映画が撮りたい」 「経験が積みたい」 「テクニックが欲しい」と 思うのも当然だし、 今という時代なら出来るんだなあと 思いました。 ドキュメントとしては 監督と出演者の心の絆があまりに強く、 その何かに入り込む隙を捉えられない 悔しい作品となりました。 「なぜドラマを撮るのか」を 本当に理解していない僕には 撮りきれない題材でした。 またドラマ撮影の現場は 体力的にもついてゆけませんでした。 反省することはたくさんあります。 ポン・ジュノの撮影体制が 称賛されている今の時代 この撮り方はきっと 間違っているんだとも思います。 現場で先輩として何度も注意しました。 でもこんな『バカモノ』が身近にいたことが 嬉しかったという一面も 否定できませんでした。 だからボクもバカモノになって自費でドキュメントを撮ってみました 彼のチャレンジが事故なく 成功に向かって進むことを 心より祈念しています。 2023年7月30日上田映劇で 完成上映会があるそうです ご興味を持たれた方は 是非劇場へ足をお運びいただけると 嬉しいです

          『バカモノ〜テレビマンが自腹で映画を撮る話』

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          【習作】OPムービー『リビング』

          知り合いの劇団のYou TubeのためにBlenderで作りました

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          【習作】松濤文化村ストリート

          Bunkamuraなくなったらこのストリート名はどうなるんでしょうね?

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          【習作】三軒茶屋駅の広告

          簡単なCG作ります

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          本業が忙しくて、ちょっと小説書き おやすみしてまーす

          本業が忙しくて、ちょっと小説書き おやすみしてまーす

          確かにこっちでも呟けるのか どれくらい人いるのかな?

          確かにこっちでも呟けるのか どれくらい人いるのかな?

          あまった林檎としゃべるハチワレ猫〜第4にゃ 大嫌いだった酔っぱらいオヤジ

           今夜は珍しく飲み会に出席して、えらく酔っ払ってしまった。  今回の人事異動で結構な人数が入れ替えになるので、みんなで飲みましょう的な趣旨だ。そういえばコロナの2年間、こういう事なかったなあと思ったら楽しくて飲みすぎた。  課長は部長が居ないのをいいことに「あのアントマンがさ」とご機嫌。映画好きの課長らしいあだ名の付け方だ。というかリモートばかりで課長のそういう人間っぽいところ見る機会なんか全然なかった。  直接姿を見ると視線の動きで何かが伝わる。欽ちゃんが言ってたな。「告白

          あまった林檎としゃべるハチワレ猫〜第4にゃ 大嫌いだった酔っぱらいオヤジ

          昭和50年男『テリー伊藤vs土屋敏男対談』観戦記 その2

          来たね!第2弾! 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム』でハイラルに入り浸っていたので気がつくの遅くなりました^^; 早速いってみましょう アバンすごくね? 「タレントいらないじゃん」 「タレントさんが面白いこと言うのは商売じゃん」 どひゃーでしょ? ●出演者はSNSのフォロワー数で判断 ●企画はBUZZってる企画にまず乗っかる これがヒットの法則の今、こんな事考えてる人が居たなんて訳わからないです 「あのテンションの高さはなんですか?」 「自分の中の弱さだね」 言

          昭和50年男『テリー伊藤vs土屋敏男対談』観戦記 その2

          あまった林檎としゃべるハチワレ猫 第3にゃ トイレは綺麗が一番

          「トイレの天井ってなんで点々模様なんだろ」  今日もボクはトイレが長い。  別れた妻の「洋式トイレは男子でも座って用を足してほしい」というリクエストを素直に聞き入れたボクは今でも、自宅・会社を問わず、いわゆる立ち便器を使わず小でも個室で用を足す。  うちの会社のトイレはいつもキレイで最高だ。後ろの荷物置き場が頭を置くのにちょうど良く、足を伸ばして天井見ながら座っている時が一番落ち着く。席に居ても、トイレに入ってても誰とも話さないのは変わりないんだけど、誰にも見られてないだけで

          あまった林檎としゃべるハチワレ猫 第3にゃ トイレは綺麗が一番