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Connecting the dots / 点と点は繋がる

僕のことを知ってる人の多くは知ってくれてると思うけど、僕のここまでの人生の半分は野球に尽くしてきた人生だった。9歳で始めた野球は、25歳まで続けた(途中ブランクもあるが)。野球を一生懸命やることこそが自分の人生だと思っていたし、野球を一生懸命やっていれば自分の人生はうまくいくと信じて疑わなかった。

もう少しで経営者になって9年が経つけど、野球歴に比べればまだまだヒヨッ子だ。

そんな僕が、たぶん100回以上は見ているYouTubeの動画がある。
きっと多くの人が、落ち込んだ時、物思いにふける時、気合いを入れたい時、フと見たくなる動画とか映画ってあると思う。

僕にとってのそれは、なんとまさかの「サッカー選手」の動画だ。サッカーなんてほぼ見たことのない(W杯ですらそんなに見たことがない)僕が、なぜサッカー?と思うかもしれない。しかし、競技云々を度外視で心が震える動画がこの動画だ。

サッカー界のレジェンド、三浦知良選手の動画。

僕はこの動画を、落ち込んだ時や気合を入れたい時だけでなく、何か自分の人生の節目と感じる出来事や出会いがあったときに、自然と見てしまう癖がある。そして、見た後にこう思う。

「自分のやってきたことは間違ってなかった」

動画を是非見てほしいが、動画を見るのが面倒くさいという人のためにも、動画を見た人の振り返りのためにも、簡単に動画の解説をさせてもらいたい。

日本サッカー界を牽引してきたサッカー界のレジェンド、キング・カズこと三浦知良。ドーハの悲劇、日本人初のセリエAへの挑戦、1998年のフランスW杯、サッカー界最年長のゴール、、、。などなど数々の歴史と伝説を残してきた。そんなキング・カズが、2011年の東日本大震災直後のチャリティーマッチ(最年長の選手として出場)で決めたゴールが、伝説として語り継がれている。

そのゴールを自身のブログで振り返ったキング・カズは、次のように綴っている。

これまでいろんなゴールを決めてきたけれど、こんなに喜ばれたのは記憶にない。「今までで一番胸を打ったカズダンス」と知人は言ってくれた。最後に振り上げた人差し指が、震える指から発する思いのようなものが、いつもと少し違っていて泣けてきたという。
Jリーグの歩み、日本代表の歴史、1998年ワールドカップに行けなかったこと。日本サッカーにまつわる歓喜も哀愁も背負ったまま、僕はサッカーをやっているのだろう。
サッカーに対する態度や考え方が、今日までぶれなかったからこそ、あのゴールに至っている。やはり全ては繋がっている。
素晴らしいです、サッカーは。
そして僕のサッカーは続く。あのゴールも「一つのゴール」になる。
もっと愛されるゴールを目指して。

僕は大学を卒業して大手のハウスメーカーに営業社員として入社した。入社して2年目を迎えたある日、ある本を読んでいて一念発起。
「もう一度プロ野球選手を目指そう」
そう思い、次の日には会社に退職届を出した。
その時点で僕は、全国の同期社員の中で1位の営業成績を上げていた。
当然、支店長から次長、店長、全ての人が止めてきた。今週は支店長と夜ご飯、次の週は次長で、その次は店長、、、でまた支店長。。。みたいな夜ご飯&説得が続いた。
親からは大泣きされた。せっかく大学まで行かせて、いい企業に入れたのに、なんでまた野球なの?もう充分やってきたじゃない?考え直して、、、と。

でも、自分の心の底から湧き上がってきた思いを信じて、僕は宣言通り会社を辞め、フリーターになり、1年間野球の練習に明け暮れる日々を過ごした。

結果としてプロ野球選手の夢は叶わなかったけど、チャレンジしたことに1ミリも後悔はない。

その後、僕は先輩が作った会社にジョインし、社長を任せてもらい、26歳からの経営者人生がスタートした。

そして30歳になった時、共同経営をしてきた先輩と衝突し、株式を全て買い取らせてもらい、完全に自分の会社となった。実はこの時、僕は株式を買い取るために3億もの借金をした。でもその意思決定に一点の曇りもなかった。

それからはとにかく走りまくった。
「地域から必要とされる事業をつくろう」
それだけが僕の指針だった。

でも、無意識に僕の指針になっていたことがもう一個あることに最近気づいた。それは、自分の心がワクワクするかどうかだ。
地域も求めてる!俺もワクワクしてる!!じゃあ、やるしかない!!!
そんな感じで突っ走ってきたこの3年。
最近ことごとく感じるのは、毎日毎日どこかで自分が打ってきた点と点が繋がってるということ。

「え!あの人も、この人と繋がってるの?」
「うわっ、この有名な凄腕経営者と仲良くなっちゃった」
「ちょうど、それを今朝考えてたんですよ〜!!!やりましょう!!!」

などなど、とにかく毎日奇跡の出会いの連続になっている。

そんなとき、僕は決まってキング・カズの動画を見る。すると必ず謙虚な気持ちになれる。あれほどの人の最後に綴った言葉に、全てが詰まっているからだ。

もっと愛されるゴールを目指して

アップルの創業者スティーブ・ジョブスはConnecting the dots(点は繋がる)という名言を残した。

そしてその名言には「点と点の繋がりは予測できない。後になって、振り返って初めて気づくことができる。今やっていることが、どこかに繋がると信じるんだ」という補足説明が添えられている。

2022年11月、僕の人生を変えるジーバーFOODという事業がスタートした。
地域に必要とされたい!ワクワクしたい!その両方が詰まったスペシャルな事業だ。
これからの超高齢社会の中で、高齢化を嘆くのではなく、明るく変えていこうぜ!!シニアもおじさんおばさんも、若者も子供たちも、みんなで幸せになって、みんなで未来にワクワクして、豊かな人生を一緒につくっていこうぜ!!
と、胸を張って言える事業だ。

ジーバーFOODの持つ可能性と奥深さには、毎日毎日驚かされながらワクワクしている。本当に世界を変えれる気がしている。

今日はそんなジーバーFOODの共同創業者と、創業時から支えてくださっている方と、3人で食事をさせてもらった。そこで語り合ったアイデアや事業にかける思いは、これまたさらにビジネスとしての格を一つも二つも上げる、素晴らしいものだった。

帰り際、共同創業者が安堵の表情を浮かべ
「やっと見えてきたね!良かった」
と言ってくれた。

嬉しかった。やっぱり自分の進んできた道は、自分がしてきた意思決定は、間違っていなかった。
信じてやってきて、本当に良かった。

でも、きっとまだまだこんなもんじゃないとも思う。今は予測できない点と点が、また来月にはたくさん繋がっていくし、1年経つと数えきれないたくさんの点が繋がってるんだと思う。

だから、僕にできることはただ一つ。これからも、自分の心の底から湧き上がってくる思いに正直に、突っ走っていくしかない。

もっと愛される事業を目指して。


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