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第21回:記事感想ーHow to Effectively Study|地方スタートアップ起業家の挑戦

こんにちは、マークです。MBAの学習も折り返し地点に差し掛かり、上の子供が3歳半で言葉を話すようになったことで「効果的な学習方法について習ったことがないなぁ」と思いました。私は7歳の小学校1年生の時に机に座って勉強し始め、算数や国語の勉強をしましたが、科学的に効果的と実証されている勉強方法を徹底的に身につけた方が膨大な勉強時間を非効率に費やすことを避けられると感じました。私自身も非効率に勉強してきたため、今回その点について調べてみました。


UCSDがお勧めする「Evidence-Based Learning Methods(エビデンスに基づく学習法)」とは何か?

UCSD(カリフォルニア大学サンディエゴ校)は、カリフォルニア州を代表する公立研究大学の名門校として有名です。心理学領域では、2022年に大学院のプログラムで全米12位、行動神経科学では全米1位になっています。

Source: https://psychology.ucsd.edu/about/rankings.html

そのUCSDの心理学部も私のような「可哀想な学習者」について次のように言及していました。笑
「Outside of lecture, university students are commonly expected to master course content on their own. However, multiple research studies have found that many university students are commonly unaware of, and seldom use, effective learning techniques.(大学生は、講義以外では、自分自身で授業内容を習得することが一般的に求められています。しかし、複数の研究により、多くの大学生が効果的な学習方法を知らず、ほとんど効果的な学習方法を使えていないことが判明しています。)」

そんな学習者がまず試すべき科学的に効果的と確認された最新の学習方法は、以下の2つになるそうです。

①Spaced practice / distributed practice(間隔を空けた学習/分散型学習)
「いつ」勉強するかに焦点を当てた学習方法。試験直前に集中的に詰め込むよりも、試験対策を複数回に分散して行う方が効果的だそうです。学習活動を「間隔を空けて」行うことで、(例えば、12時間のマラソン学習ではなく、1日おきに1~2時間、または少なくとも1週間に1回)、より多くの情報を学び、長い間記憶を保持することができるようになります。

詰め込み学習とは異なり、間隔をあけて複数回の学習を行いますが、1回の学習時間は短くなります。複数の学習機会を作ることで、毎回で一部の教材に集中する:「分割学習」をします。詰め込み学習のように、試験で出題される可能性のある内容をすべてカバーしなければならないというプレッシャーがないため、毎回教材の一部から重要な概念や詳細を処理し統合することに時間を割くことができます。同時に、毎回、以前に学んだ情報をもう一度確認する機会にすることができます。複数回間隔を空けて、繰り返し教材を見直すことで、より効果的に情報を長期記憶に定着させ、知識のギャップを埋め、次の試験でその情報を活用することができます。

時間をかけて学習することの利点は、一般にスペーシング効果と言われているそうです。この効果は、1世紀以上にわたる200以上の研究において実証されています。一般的に、時間をかけて複数回練習することは、同じ時間または同じ回数の反復練習を1回行うよりも、より優れた長期記憶をもたらすと言われています。

②Retrieval practice / practice testing(想起的学習/"模擬"試験)
「どのように」に焦点を当てた学習方法。単に情報を再学習するのではなく、記憶からその情報を呼び出してみます(例:模擬試験を受けるなど)。このテクニックは、コース試験の準備のために行うべきこと(つまり、模擬試験やその他の想起ベースのテクニックで自分自身をテストすること)を指します。

「単に情報を再学習する」のは、非効率な学習法になるそうです。再学習、再読、復習が最も効果的な学習戦略でない理由の1つは、試験が必要とする実際の認知プロセスを伴わないからです。具体的には、試験では、記憶から情報を取り出す必要があります。ノートや講義のスライド、教科書を参照することはありません(また、仮にそのような情報があったとしても、公開テストのように効率的に検索する時間がないこともよくあります)。そのため、授業内容をしっかり吸収し、試験中にその情報をうまく取り出すことができれば、より良い結果を得られる可能性があります。(※試験じゃなくて日常生活で適宜引き出したい情報も同様ですよね)

「それではどうすれば良いか?」というと、「記憶から情報を呼び出す練習」をひたすらすることです。例えば、講義のスライドやノート、教科書を一通り読み終えたら脇に置いて、その資料を見ずに、今学んだことを紙に書き出して思い出してみます。事実上、自分に”模擬”試験を課しているようなものですよね。すぐに思いつく情報もあれば、そうでない情報もあるでしょう。思い出せるだけ思い出したら、もう一度教材に戻って確認します。思い出した情報が正しいかどうかを判断し、十分に思い出せなかった部分、十分に理解できなかった部分を検証。そして、この作業をひたすら繰り返していきます。

これも現在発見されている最も効果的な学習方法の1つです。実際、1世紀以上にわたる200以上の研究により、記憶に対する想起的効果が実証されています。この効果は、一般に想起的学習効果またはテスト効果というそうです。

「間隔を空けた学習法」と「想起的学習法」の具体的なやり方とは?

この2つの最強の学習法の具体的なやり方もUCSDの心理学部のページで紹介されていました。
①「間隔を空けた学習法」
- シラバスなどを参考に、早めに(理想的には数週間前)試験準備を開始 - 実際の試験日まで一定の間隔で学習するスケジュールを立てる(学習は数日から数週間に分散させる)。

-定期的な間隔を置いて準備に時間を費やす - 定期的な間隔で複数回の学習を通じて、計画を実行します。

-新しい教材と古い教材の両方に注目する - 試験の準備として、新しい教材だけでなく、すでに学んだ内容にもさかのぼって学習することを心がけましょう。そうすることで、記憶の忘却を緩和することができます(記憶が「新鮮」に保たれます)。新しい教材と古い教材に一定の時間を割り当てるのも効果的(例えば、新しい教材に75%、古い教材に25%の時間をかけるなど)。

②「想起的学習法」
-練習問題を使う - 自分で練習問題を作ったり、勉強仲間と問題を作って共有したり、講師が提供する練習問題や教科書に載っている問題を使ったりしてとにかく記憶を引き出す練習を実施します。

-フラッシュカードを作る - コンピュータでフラッシュカードを作ってプリントアウトしたり、フラッシュカードソフトウェアシステムを使うこともできます。

-コピー・カバー・アンド・チェック法:講義のスライドにカバーをかけ、思い出そうとし、その後カバーを外して確認する方法です。この方法は、検索練習を始める前にほとんど追加作業を必要としないという利点があります。

いかがでしたでしょうか?学生時代に知らず知らずにやっていたことも沢山ありましたよね?私の場合は、全て我流ですが。笑 こういったことをまず体系的に学んでいくことで、効果的な学習法を身につけて各教科学べるようにしていければ自分の子供ももっとハッピーな学習者になれそうな気がします。笑

次回はHultのSummerコースの内容を振り返っていこうと思いますので、そちらもお楽しみに!