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小学生の家庭学習、難易度を決めるのは?

今日は、小学生の家庭学習についてです。
難易度を設定出来る人は誰でしょうか?

この記事は、stand.fmに連動しています。
音声でお聞きになる場合は、こちらからどうぞ。

https://stand.fm/episodes/600d87d68c21e81982493a7f

今時の小学生は忙しい

僕が子どもの頃は、苫小牧(札幌から車で1時間ちょっとの距離です)という街に住んでおり、今はそれなりの街に発展しましたが、当時はとても田舎でした。

小学生が家庭学習をするという発想すらなく、のびのび遊んでいたものです。

5年生の終わりに札幌の学校へ転校し、6年生の1年間だけは札幌で過ごしました。
そこで、カルチャーショックを受けることになります。

札幌では、定期的に感じのテストがあって、合格点に達していないと、昼休みに追試があるのでした。事前に勉強をする習慣なんかなかった僕は、よく追試を受けていました。

最近の小学生はどうでしょうか。

毎日宿題というのが基本になってます。
漢字の練習や計算をやってきなさいというプリントが渡されます。

それほど難しい内容ではなく、真面目に取り組めば30分程度でできるボリュームかとは思います。
2時間も3時間もかかるような宿題は出されません。

週末になると、それプラス、日記を書くなどということもあります。
学年によって、担任の先生によって、内容は変化しますが、毎日忙しく出されています。

宿題のやりかた

うちの子達は、どのように取り組んでいるか。

一応やってはいますが、放っておくと、勉強と言うよりもただの「作業」になっています。
与えられた作業をこなしているだけですね。

クラスの中でも当然実力の差があるでしょうから、難しい問題を考えさせて、ぐんぐん力をつけるといういうよりは、最低限の課題をこなして、勉強習慣をつけさせるという意味合いが強いのだと思います。

普通に授業を受けていれば、最近やった内容をそのままやればできる内容です。
だからこそ、淡々とやってしまうことは、悪い意味で、単なる作業となってしまいます。

宿題さえやっていればいいか?と考えると、宿題自体がかなりの負担になっている子もいるし、逆に、せっかく時間をかけているのにもかかわらず、あまり意味のない作業を毎日こなしているだけになっている子もいるわけです。

それは、しょうがないことです。
学校では個別指導している訳ではなく、クラスの平均的なところで、最低これくらいはやってきてくださいという内容で宿題をだすしかありません。

学校は悪いと言うことではなくて、宿題とはそういうことだと思います。

家庭学習を設定する

では、宿題はさっさと片付けて、自分の勉強をすればいいという話ですが、これは、難しいですね。

これは、子育て中の皆さん苦労していると思いますよ。
「勉強がしたくてたまらない」なんて子はなかなかいませんので、そう簡単に自分から家庭学習を進んでやってくれるというのは、難しいですね。

うちが一番大事にしているのは、、難易度設定です。

理想的には、自分で考えたり調べたりすると、ギリギリ正解にたどり着けるというのが、一番やっていて面白い勉強です。

そういう課題を自分で見つけられるようになればたいしたものですが、それを小学生にやらせるのは、相当難しいことです。

それが、中高生になってくると、勉強ができる子達というのは、そういうことが自分でコントロール出来るようになるのだと思います。

小学生低学年になると、どう考えても厳しいでしょうね。

そこで、その子にあった課題を選んであげるというのは、保護者の役割になるのだろうなと思うのです。

快か不快か

人間は、本能で気持ちの良い方に行動してしまうのは仕方のないことです。

脳の中程に、側坐核という部位があり、そこで、快感、報酬、嗜癖、恐怖などをコントロールしていると言われています。

そこで、本能的に「安全な状態でありたい」という方向に動くように出来ています。
自分が不快に感じることというのは、安全ではない状態なのです。

ただ、それは原始時代なら良いのですが、現代において、気持ちの良いことは必ずしも将来の自分のために良いこととは限りません。

ある行動や自分の状況が正しいかどうかと考えると、不快なことを乗り越えなければ、良くなっていかないということも多いです。

たとえば食べ物がわかりやすいように、生命を維持するための環境という意味では満ち足りています。現代では普段の空腹が、飢餓状態の始まりではありません。
食べたいものを好きなだけ食べることは、脳内ではたくさんの報酬がでて目先の快ではありますが、現代人の私たちはマンモスを狩りに行かなくても、次の肉を食べることができます。

おなかが減ると飢餓状態を察知して不快になるという本能を持っていますが、健康面でも、健康面でも人生をよくするために、好き放題食べることは良いことではありません。

家庭学習も快に持って行く工夫

子どもの家庭学習の難易度もこの快、不快はあります。

簡単すぎる問題は、つまらないので不快。
気持ちよく解ける範囲は、少し快。

最高に気持ちが良いのは、自分がレベルアップしてわからなかった問題がわかるようになった。出来なかった計算が出来るようになった。思い通りに上手くいった。工夫したら出来た、というのは快です。

それを超えて、手も足も出ない難しい問題になると不快です。

そのあたりの加減を、保護者みてあげるというのは、とても重要な事だと思うのです。
だから、うちでは課題の量をページ数などボリュームできめたりすることは少ないです。それよりも、1問でもいいから、やや難しめの問題に真剣に取り組んで、なるほど!わかった!と思えることの方が、良いことだと考えています。

子どもは、見た目にわかる成果物をだしたがります。
今日は何ページやったからいいでしょ!という、見た目にわかる実績を残したいのです。
そうではなくて、適度な負荷と達成感が味わえるような難易度がいいのです。

ちなみに、上のお兄ちゃんは高学年ですので、なるべく自分でそのあたりを調節出来るようにしています。低学年は見てあげますが、3,4年生くらいから少しずつ見守る機会を増やして、自分の選択を尊重するようにしています。

過保護になりすぎず、見守って早めの軌道修正することが大事ですね。

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