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いつでも友人代表スピーチができるくらいには

昨日は親戚の結婚式だった。

華やかなドレスを着たお嫁さんと少し恥ずかしそうに結婚を誓う若い叔父。

年に2回会えば多いくらいの親戚なのに、毎回泣きそうになってしまうのはなぜなのか、本当に分からない。

それから始まった結婚披露宴。お酒も出て、成人後初めての親戚と飲むお酒はそれなりに美味しかった。

誰かが結婚式のことを「ご祝儀定額制飲み放題」と言っていたのが聞こえたし、その通りだったのかも。

乾杯前に新郎からの挨拶、それから新郎新婦のお世話になった人のスピーチ、からの乾杯の挨拶、でもって友人代表のスピーチ。

誰もが新郎新婦の2人を褒めまくる優しいスピーチで、いい人に恵まれたんだなぁと、どこか上からだけどしみじみ感じてしまった。

スピーチを話半分に聞きながら、仮に自分が結婚するのであれば誰にスピーチを頼むのか。そして、自分のことを結婚式に呼んでくれる友人はどれくらいいるのか。そんなことを考えてしまった。

職場でお世話になる人はこれから生まれるとして、問題は友人だ。友人代表スピーチなんて誰に頼めばいいのだろうか。

親友はいるようでいないようで、いる気がしている。

友人は多分いる。友人と自分が思っている人は、多分自分のことを友人と思ってくれていることだろう。そうであって欲しい。

じゃあそんな友人たちを自分が結婚するとなって、来てもらうとなる。こいつに友人代表スピーチを頼みたいと思える人が思い当たらない。

友人の親密度を表す数値がフラットすぎて、親友が分からないから。

親友を指す数値が100とすると、大体の友人に対する自分が抱く親密度の数値は平均70-80となり、偏差値50の時点でそこそこ数値が高い進学校の模試みたいなことになってしまう。

難しい。

それと同時に、逆に自分は友人代表スピーチを頼まれるほど仲がいい友人がいるのか?ということが頭に浮かぶ。

「長押し、俺/私、今度結婚すんねん。友人代表スピーチやってくれん?」

このやりとりというか、文章を今後自分が対面するとは本気で思えない。

逆に「こいつの結婚式で友人代表スピーチをやりたい」と思える友人の顔は何人か浮かんだ。もしかすると、それが自分が親友と思っている人なのかもしれない。

いつ結婚されても挙式されてもいいように、これから友人と会う時はよかったことを積み重ねたい。

そんなことを考えることができた気がする。

そこまで絡むことがない親戚の結婚式でうるっとくるのに、少なくとも親戚以上に会っている友人が結婚するなら自分はどれくらい泣くのだろうか。今から不安で仕方がない。

そんなわけで今日はこの辺で。おそらく最後のバイトに行ってきます。

ではまた明日。


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