東京の叔母ちゃん / 最後の東京帰省日記 ⑥
前回の続き
翌朝、新宿は晴天だった。寝て起きるだけのホテルを後にし、駅に向かって歩く。歩いている通りをよく見ると、とんでもなく汚い。お酒の缶、タバコの吸い殻、お菓子の袋。一帯にゴミが散乱している。それらを、行政が委託しているであろう清掃員さんたちが、せっせと片付けていた。人々は素知らぬ顔で、通り過ぎていく。まるで外国の大都市みたいだ。
新宿駅で西武池袋線に乗り、清瀬駅へ向かう。今日は、おばあちゃんに会いにいく。おばあちゃんは、御年87歳。祖父の妹なので、正確には大叔