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最後の東京帰省日記

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最後の東京帰省日記です
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記事一覧

最後の東京帰省日記 (完)

 前回の続き  気持ち悪さの原因が分かったのは、まさにこの日記のタイトルを考えている時だ…

崎陽雑筆
9か月前
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逡巡 / 最後の東京帰省日記 ①

 欠席の連絡を送ろうとした時、少し迷った。コロナ明け数年ぶりの、大学のゼミの同窓会。行き…

崎陽雑筆
10か月前
5

お土産 / 最後の東京帰省日記 ②

 前回の続き  目覚まし時計が鳴る前に目が覚めた。時刻は朝の六時。旅行は軽装を常としてお…

崎陽雑筆
10か月前
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昔の話 / 最後の東京帰省日記 ③

 前回の続き   飛行機は定刻通り出発した。機内で読むために持ってきた、ゼミの文集を開く…

崎陽雑筆
10か月前
5

記憶と歴史を辿って / 最後の東京帰省日記 ④

 前回の続き  最寄駅で電車を降りる。地下鉄のプラットフォームは、学生らしき人たちで溢れ…

崎陽雑筆
10か月前
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別世界 / 最後の東京帰省日記 ⑤

 前回の続き  会場に到着すると、かなりの人で賑わっていた。先生に挨拶し、同期と話す。皆…

崎陽雑筆
9か月前
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東京の叔母ちゃん / 最後の東京帰省日記 ⑥

 前回の続き  翌朝、新宿は晴天だった。寝て起きるだけのホテルを後にし、駅に向かって歩く。歩いている通りをよく見ると、とんでもなく汚い。お酒の缶、タバコの吸い殻、お菓子の袋。一帯にゴミが散乱している。それらを、行政が委託しているであろう清掃員さんたちが、せっせと片付けていた。人々は素知らぬ顔で、通り過ぎていく。まるで外国の大都市みたいだ。  新宿駅で西武池袋線に乗り、清瀬駅へ向かう。今日は、おばあちゃんに会いにいく。おばあちゃんは、御年87歳。祖父の妹なので、正確には大叔

人間 / 最後の東京帰省日記 ⑦

 前回の続き  清瀬駅からバスに乗った。見知らぬ土地で、バスに乗るのは難しい。行き先があ…

崎陽雑筆
9か月前
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スイカ / 最後の東京帰省日記 ⑧

 前回の続き  資料館を出て、全生園の敷地の中に入った。木漏れ日を浴びながら、豊かな緑に…

崎陽雑筆
9か月前
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変化 / 最後の東京帰省日記 ⑨

 前回の続き  夕暮れ時に、ホテルへ到着した。スイカの無事を確認して、冷蔵庫に収める。今…

崎陽雑筆
9か月前
7

二つの山手地区 / 最後の東京帰省日記 ⑩

前回の続き  最終日の朝、横浜に向かう。目的地は「山手地区」。ここは、幕末の横浜開港後、…

崎陽雑筆
9か月前
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おみくじに抗う / 最後の東京帰省日記 (11)

 前回の続き  山手地区から元町商店街を抜け中華街に入る。よく、長崎と横浜の中華街を比べ…

崎陽雑筆
9か月前
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帰る / 最後の東京帰省日記 (12)

 前回の続き  中華街を抜け山下公園に出て、周辺を目的もなく歩く。もう、今回の帰省でやる…

崎陽雑筆
9か月前
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