TVサッカー観戦の必需品は「ふたがわくん」(2007/5/3付)

記事の初公開日:2007年 05月 03日

幸か不幸か(私は絶対に不幸と思っているが)私の県にはJリーグのチームがない。
そのため、熱狂的な思い入れをするチームもなく、日常的に追いかけてゲームを観戦するのは中村俊輔選手がいるスコットランド「セルティック」が中心。もちろんTV観戦。

でも、最近ちょっとJリーグもTV観戦するようになっている。
TVで時折流れるゲームを見るわけだが、どのチームにも絶対的に思い入れがあるわけでないので、選手の名前や背番号がわからない。
「ねえ、福西、今度の背番号は何番だっけ?」とか「ジェフのMFは水野だっけ、水本だっけ?」とか「ちっちゃい俊ちゃん(我が家ではつい最近まで、川崎の中村憲剛選手はこう呼ばれていた。見た目もプレースタイルも俊輔に似ているからね)がパス出した相手はだれよ?」という風に、そのチームのファンから見れば、おいおいといいたくなるくらい、選手のことを知らない。

そんなときは必ず「ふたくん、取って!」「ふたがわ、見せて!」となる。
「ふたがわくん=ふたくん」とは、何か?
それは、「週間サッカーダイジェスト」の3月13日号のこと。
表紙を飾るのはガンバの二川選手。「二川が表紙って、シブイね、画期的だよ!」と息子は言う。この中にJ1全選手のプロフィールが掲載されている。選手名鑑をわざわざ買うまでもない我が家では、この「ふたくん」がテレビ観戦の必携品になっている。
「ふたくん」のおかげで、若い選手たちの名前も知ったし、移籍した選手の現在もわかるようになった。

最近は、「ふたくん」のおかげもあってか、ガンバ大阪がとても気になっている。

今年はじめのゼロックスカップだったかな?左サイドから、ガーッと走ってきてがむしゃらにシュートを打つ、プラチナブロンドのあんちゃんがいた。「パスしろよ!」と言っていたら、次のシーンでは、ちゃんとパスしていた。「あら、あの子、学習能力あるじゃん、だれ?ふたくんで調べて!」
「安田だって!」「いいね、いいね、」というわけで、その日から、我が家は、安田ファン。

よくよく見ると、ガンバには、多彩な個性が光っている。
俊ちゃんの親友・がちゃぴん遠藤は足が長い。正統派のハンサム顔なのに渋い明神、俊ちゃんを恐れさせた無口な二川、やさしそうな山口、明るいハイトーンボイスの播戸、二枚目か三枚目か、ツーフェイスな加地、誠実そうな橋本、若いのに完成顔の家永、一目見たら忘れられないマグノアウベスなどなど、こんなに多様な個性が、ツネさま一人の影に隠れていたとは、もったいなかったなあ。ツネさまがいなくなって、あの二枚目路線をだれが受け継いだのかな?と思ってながめているけど、案外このカテゴリーは西野監督がちゃっかりおさえてるんじゃないかな。
「ふたくん」(選手名鑑)一冊で、ずいぶん楽しめる。

明日、ガンバは神戸と対戦だね。
遠藤兄弟の対決はあるのかな?と思いながら「ふたくん」で神戸の選手をながめたら、平瀬選手がいた!シドニー五輪のころが懐かしい。

あすも、「ふたがわくん」のお世話になりながら、丸刈りになった(ベッカムより早くプラチナブロンドにしてたのにねえ、残念だよ)安田くんの勢いを楽しみたいと思う。

ガンバレ、ガンバ……文字にすると、出来損ないの回文みたい。


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