丸塩くん、俊輔のFKゴール数は15じゃないのよ!

記事の初公開日:2013年 04月 20日

こんな記事を見た。ちょっとおかしいよね。

FK決める!浦和“金狼”マルシオ、俊輔射程
前略…(マルシオリシャルディスは)2010年に新潟でJ1記録の1シーズン7本のFK弾を決め、ここまで通算14本を成功。日本代表MF遠藤保仁(G大阪)の16本、MF中村俊輔(横浜M)の15本を視野にとらえ、「目標は俊輔」と言い切る。…後略(サンスポ)

この記事を知らない人が読むと、FKゴール数が一番多いのはガンバの遠藤で、次がマリノスの中村俊輔、読みかえれば、FKが一番うまいのは日本代表の遠藤で、代表でもない中村俊輔は一歩及ばないという風に読めるよね。
これは代表、もしくは遠藤に肩入れする記者の意図的なミスリードなんじゃないかしらん。(まあ、この記事にだまされるのはは、ザックジャパンしか知らない「サッカーai」ファンくらいかもしれないけれど)

だって、この記事の書き方は正確性にかけているから。
遠藤の16本、俊輔の15本は、あくまでもJリーグでの記録であって、代表、天皇杯、海外での記録は一切入っていないのですから。
遠藤保仁は俊輔の1年下。サッカー選手になって14年目かな。ずっとJリーグだから
14年でFKでのゴールが16点。
中村俊輔は15年目。その中で7年半が海外リーグ所属。ということは
約8年がJリーグ所属、それで15点。
遠藤のキャリアの半分強の期間で俊輔はFKで15点あげている。
ここは、調べなくても記者ならはっきり知っているはず。そうなら、せめて記録の数字の前に「Jリーグ記録では」といれるべきでしょう。
遠藤を日本代表と書くなら俊輔には元日本代表と入れるべきでしょう。10年近く代表の10番を背負ってきた選手なんだから、そこは同じステージでかくべきでしょう。
まあ、俊輔を過小評価して書くことが一時期記者さんたちの間で流行していたみたいだから、この記者さんはそのころのスタンスの人なのでしょう。

せっかくだから、ここに俊輔の記録をきちんと書いておこうかなあ。

2013年4月現在の中村俊輔のFKゴール数は
●Jリーグで今シーズン6節までで15点
●日本代表(U-20ワールドユース1点、も含めて) 15点
●天皇杯4点
●セリエA(レッジーナ)時代4点
●スコティッシュプレミアリーグ(セルティック)13点
●UEFAチャンピオンズリーグ2点
  合計53点…FKのみで53点入れています。

ちなみに遠藤選手は、Jリーグで16点、天皇杯3点、代表3点、チャンピオンカップ1点の23点

中村俊輔がフリーキックの代名詞のように言われる理由はこの実績があるから。

もちろん、マルシオリシャルディスは俊輔を射程圏に入れたんではなく、この53点を挙げるモンスターを目標にしているのだと思うよ。でないと、マルシオの志が低すぎにみえて、彼に失礼だよね。

そういえば、今週発売されているサッカーマガジンの折り込みポスターに久しぶりに俊輔のキック姿が収められていた。
いまさら雑誌のポスターを集めるわけではないけれど、俊輔ファンだから、ポスターのためにマガジンを買う。
トップフォームの中村俊輔をJリーグで見られる幸せ。
今は海外の日本人選手たちのダイジェストシーンを見るくらいなら、Jリーグを見たほうがずっと楽しめるよね。

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