また、中村君がしかられたァ~(2007/6/2付)

記事の初公開日:2007年 06月 02日

ペナルティエリアのちょい外から打ったシュートが上に飛んじゃった。
オシムは、この中村憲剛くんのシュートを個人プレイだとして、会見の席上で槍玉に挙げた。
でもさ「新聞の1面やテレビで取り上げられるのが頭にあったのかもしれない…」という言い方はないんじゃない。
中村憲剛という選手は、どう見てもそのようなスタンドプレイをする選手ではないでしょう。中村憲剛が気の毒に思った。

あの時、「打て!」と、思った人、多かったのではないかな。
結果的にフカしたけど、入っていたら、やはり個人プレイと叱られただろうか。
じゃあ、はずしたから怒られた?

横にノーマークの山岸がいたから、打たずに回すべきだとオシムは言っているが、その判断はプレーしている選手にまかされている。
憲剛くんは、一瞬の判断でシュートを選んだだけだろうに。一瞬の判断がコンマ何秒か、遅かったから、寄せられていい体制でシュートが打てなかったというのなら、判断の遅さを叱られるべきであって、個人プレーという言い方はないと思うけどね。
さらに言えば、山岸じゃなくって、もっとトラップや足技のしっかりした選手とか、佐藤のように確実に走りこめる選手がいたら、渡したかもしれない。それまでの練習で、山岸は憲剛の信頼を勝ち取ってなかったとも言えるんじゃない。
現実に、山岸はトラップ、パスがへたというか雑だった。ジェフ枠を使いたいオシムなので、ジェフの選手がはいるのは、あきらめているが、なんで、羽生ではなく山岸だったんだろ。
中村俊輔が、個人技にこだわるのはこのような雑なトラップやパスでは世界と戦えないと言うことを知っているからだろう。

もし中村俊輔だったら…。
もし、このとき憲剛くんでなく、俊輔だったら、やはりシュートを打っていたと思うなあ。
俊輔は、ゴール近くでもっと意欲的にシュートすることが個人的な課題と言っていた。ミラン戦で、ゴール前でシュートせずにパスコース探すうちに、外に押しやられてしまったケースを一番悔やんでいたくらいだから。ここで、シュート打ってはずしても、中村俊輔的には、パスするより納得だっただろう。

まあ、憲剛くんは、枠内にシュートできなかったから叱られた、くらいに考えておけばいいと思う。

そろそろ、「オシムがけなすのは、期待の表れ」なんていう表現は止めよう。
それは、あくまでも憶測であって、オシム本人の口からはそのような言葉は一度もでていない。
勝手に憶測しておいて、取り返しがつかないようになる前に、「もっとシンプルに話してもらえないか。率直に物を言うほうが、日本人は理解しやすい」と、オシムに申し出でることが大事だと思う。マスコミも、協会も、選手もね。
それで、オシムが腹を立てて、監督を辞めるといったら、それはそれまでってこと。、今のうちにはっきりさせておいて方がよさそう。
選手が、監督の機嫌をうかがうようにして、プレーをするようになったら取り返しがつかない。
そんな日本代表なんか見たくもない。


いっそ、コロンビア戦で、海外組が全部同時にピッチに出たら、それぞれが、自己アピールしながら、連携を試みてはいかが?
それで監督の怒りを買ったら、代表をはずれるだけ。
サッカーを止めさせられるわけではなし、海外でのプレーに専念できて、さらにレベルアップするかもしれない。
オシムがいうように、目標はW杯なら、W杯時にどうしてもいて欲しい選手になっていればいいんだから。


お気の毒だった中村憲剛くんに、エールを送りたい人は、彼のホームページを訪問してあげて!
6月1日から、中村憲剛オフシャルサイトが開設したようだ。
ブログもあるみたい。なんと100件を越えるコメントが付いていたよ。


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