記事の初公開日2007年 06月 07日

ハンカチ王子とハニカミ王子は、たしかに好青年だし、かわいいね。
特に「ハニカミ」石川くんの笑顔はかわいい。でも、近くのゴルフ場に石川君が来ても、私は行かないと思う。ゴルフというスポーツに興味がないから。
ゴルフのマナーもわからない人が押しかけている大会、加熱しすぎる取材陣を見ていると、負け惜しみではないが、本当のサッカーファンにとっては、今のサッカーの状況は、気持ちのいい環境にあるんじゃないかなと思う。

残念ながら、今のサッカーには、王子がいない。（トッティがいるか？ハナ●ソ王子平山？）
代表戦出場となればプラス１万5000人以上の動員力を持つ中村俊輔選手やその彼がリスペクトしている三浦知良選手などが、日本のサッカー界ではトップスターだろうが、彼らはすでに尊敬される選手であって、浮ついたミーハーファンを集めるような存在ではない。
オシムさんのスター嫌いもあって、しばらくは日本のサッカー界には、圧倒的な人気の王子様はでてこないだろうなあ。それはそれでちょっと寂しいかもね。

五輪代表だったら、なんとか名前やプレースタイルは知っているぞと思って、昨日のマレーシア戦を見てびっくり！
チーム総入れ替え？Ａ代表に呼ばれていたから？消化試合になってしまったから？
フレッシュと言えば、もうフレッシュ、フレッシュよ。知らない人ばっかり。
おお、エダマメ（枝村）いるよ！エダマメと岡崎くらいしか顔知らないよ。おい、バンダイってゲーム会社？（ニュース記事で見た萬代という姓、バンダイと読むとは知りませんでした）というスターティングメンバーだ。
確かに、俊ちゃんがヨーロッパに行ってからは、Ｊリーグよりは欧州見ようというスタンスなので勉強不足だが、こんなに知らない選手ばかりになったとは…。

でも、楽しめた。
大きい試合に召集されにくいＪ２や学生選手たちの気迫はなかなか感動的。

それを解説するのが、風間さんと清水さん。きっとこの２人の解説者に寄せる信頼がゲームを見続けさせたんだろうと思っている。
（この２人の解説で、キリンカップを見たかったなあ。）

それにしても、我が家では、大忙しの観戦だった。
なにしろ、名前がわからない。せっかくゴールしたのに、入れた選手の名前がわからない。一生懸命背番号を見て、ナガトモだって、スズキだって、どこの選手？フタ君（サッカーダイジェスト３月１３日号・なぜフタ君かは知りたい人はブログを見てね）で調べてもわからない。ついには、インターネットに接続して、速報見ながら観戦と相成った。

風間さん、清水さん、お客さんの高原選手と、解説は大人な布陣のフジだったが、編成はダメダメ。
ゴールの映像は何度もリプレイで流すのに、ゴールした選手の名前のテロップが出ない。
選手交代などで選手名や背番号は書かれたテロップがでるが、所属がわからない。
ＴＶ観戦する側へのちょっとした気配りがあってくれれば、もっと、大学サッカーファンや、水戸や仙台のファンも増えただろうに。惜しかったね。
画面切り替えも慣れてない人だったのか、プレスキックするシーンをロングで捉えてキックしたあと、足元に切り替えるから、写ったのは芝のはがれた地面だけ。我が家では大うけ。
大忙しの観戦だったが、おかげで、ずいぶん選手を知ることができた。知ると愛着も出てくる。

サッカーファンにとっては、ハンカチ王子よりハニカミ王子より、李やエダマメや北斗がかわいい。

だからこそ、今後のサッカー放送では、選手に対して「和製メッシ」などという大仰なキャッチフレーズや選手の生い立ちにいたる裏情報より、名前と所属、できれば出身下部組織(ユースとか高校名）くらいは、しっかり表示して欲しい。
解説は大人な布陣で！（でも、タイトなアウエー戦には応援解説的な松木さんやカビラ君も欲しいけど。選手や日本のプレーをけなす解説者はいらない。）
選手の高い技術や、プレーのおもしろさをわかりやすく伝えられる解説で、良質のサッカーファンを増やして欲しいと思う。