三十路パワーを再確認した大分戦


2022年 03月 16日

順位表を見たら、水戸と肩を並べてドンびりのV長崎。

さすがにこれはダメでしょう!と、観戦気分を応援気分に切り替え。

観戦にお気に入りの3階アウエー側席から、メインS指定席に席替えして、応援モードでいく。

笠原選手の初スタメンということで、お仲間A子さんがタオマフ買いに行く~と走ったので一緒にタオマフ買って(A子さんはついに紫の水玉ユニも買うというテンション)、大宮以来の笠原選手を応援できるでワクワク。と書くと、トミーから乗り換えたのかと咎める人もいるけれど、もちろんキーパーのトップはトミーです。でも彼の成長のためにも笠原選手は大切な好敵手なのであって、二人が競い合って二人ともJ1でも引けを取らないキーパーに成長して欲しいのです。


試合開始、目の前は左サイドバックの二見選手。

長崎ではセンターバックの二見選手だけど、その前はサイドバックの人。長崎が今後、二見選手をどちらで使うのか?そんなことも興味深いので、おのずと二見選手を見てしまう。

すごく気持ちが入っているのが伝わってくる。

大分は、スピードとドリブルが武器の井上健太選手がいる右サイドから攻撃を作ってくる。マッチアップする二見選手は細かくポジションを修正しながら、絶対に裏を取られないぞという気迫。

一発目、厳しく当たって身体ごとボールを押し出したプレーは相手の度肝を抜いたと思う。実際に前半、澤田選手と協力して左サイドではほとんど井上選手を自由にさせなかった。

澤田選手と二見選手の連携の良さは絶妙。欲しがるところに正確なパスがとどくので澤田選手がストレスなく走れていた。さらに後半は、澤田選手にパスした後、それを外から追い越してパスを受け、センタリングを上げるシーンもあって、この二見、澤田の左サイドは今後V長崎の攻撃パターンを増やすことになりそう。

二見選手のスローインも武器になる。ロングスローができる選手なので、中距離のスローインも正確に入れられる。

もう一つ、二見選手の思いがけないシーン。前半途中ぐらいか、プレーが止まると何度か線審の人に世間話をするような雰囲気で笑顔で話しかていた。熱い男に見えるが、意外と人懐っこくて穏やかな性格なのかもしれない。線審のひとも笑顔で会話が続いていた。

後半、交代してベンチサイドで大の字になるまで、本当に気持ちの入ったプレーを続けていた。お疲れ様。


この日のチームはすごくわかりやすかった。

それぞれの選手が決められたタスクをきちんとこなして、仲間のプレーを信じているという感じだった。必要以上のカバーリングをしたり、自分が自分がのプレーも少なかった。すごく手堅い大人なチームだと感じた。

そういえば、大分戦のチームの平均年齢は間違いなく昨年のチームより年上だ。30歳代の選手が中心だった。

きらきらピチピチの若さは少ない。

それでも昨シーズンその若さ支えてきた三十路の選手たちの実力が十分に発揮された試合だったと思う。

洗練されたゲーム観や無駄のない動き、黒子に徹するプレーなど、経験によって身につけてきた中堅選手の特長やスキルを楽しめた試合でもあった。


勝てないマジックは脱したので、ここからは勝ち点3を積み上げていけそうな気がします。


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