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【夢を通して私たちを導く神】240101メッセージ

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「夢を通して私たちを導く神」
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イントロ
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聖書は言います。
マタイによる福音書/ 02章 13節
博士たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。

皆さん明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
こうして元旦に皆さんと共に主を礼拝できること、感謝したいと思います。

さて今日のテーマは夢です。
夢。
皆さん、今日初夢見ましたか?(笑)
私は、夜中きっと夢を見ているんでしょうけど起きたらすぐに忘れてしまうので、結果的には夢を見ていないと言い張るタイプです(笑)だから私は初夢を見ていません。
昔から言われているのは、初夢の内容でその見た人の1年の良し悪しがわかると。
例えば良い夢を見たら、今年一年は良さそうだな、とか、逆にあまり良くない夢を見たなら、用心深く行動しよう、などそのようにして初夢を捉えるのです。

聖書での夢というのは、神がご自分のご計画や御心を人々に示すための手段として使われてきました。
例えば旧約聖書に登場するヨセフは、お兄さんたちが自分にひれふす夢を見ましたが、それは神が彼を将来用いて大臣にし、飢饉から国を救い出す事を示すものでした。
このように、聖書で夢というのは、単に私たちにとってこうなったらいいなという願いの現れではなく、神ご自身のご計画を成就させるために夢を通して私たちに語りかけるのです。
そう、神は夢を通して、また、御言葉を通して今年一年も私たちを導いて下さるのです。
今回は3つのポイントで話します。

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誰が夢を見たのか
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1つの目のポイントは、神は、夢や御言葉を通して、今と全く違う環境に私たちを導くことがある、という事です。

今回の聖書箇所で夢を見たのはイエス・キリストの父ヨセフでした。

13:マタイによる福音書/ 02章 13節
博士たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。

ヨセフはベツレヘムにいた時に夢を見ました。
キリストがベツレヘムで生まれ、東方の博士達が黄金没薬乳香をキリストに捧げて礼拝した後にヨセフは夢を見たというのです。

おそらくヨセフはこの時、少し一息つきたいところだったと思うのです。
なぜならヨセフはこの短期間の間に様々なことがあったからです。
まずナザレで彼は、マリアと婚約して幸せな時を過ごしていたのです。
しかし婚約者であるマリアが妊娠していることが分かり、一人悶々と悩んだのです。
そしてマリアと離婚しようとまで考えたのです。彼がどれだけ苦しんだか。
しかしその後御使から「その子は聖霊によって宿った子である。だからマリアを受け入れなさい」と言われマリアと結婚することを決意しました。
しかしちょうどその頃全国一斉の住民登録の命令があり、身重のマリアを連れて遠く離れたベツレヘムまで旅をする必要が出てきました。
妊娠している状態での長旅。流産する危険があります。
しかもマリアのお腹の中にいる子は、普通の人間の赤ちゃんではありません。
昔から人々が待ち焦がれてきた、神の子です。
相当ヨセフは気を遣いながら旅をしたでしょう。
そして慣れない土地の、人がたくさん集まっているベツレヘムで、マリアが産気ずくのです。
産む場所は病院や家ではなく、馬小屋という寒く、臭い環境的には非常に厳しいところでキリストを産むことになりました。
そして東方の博士達や羊飼いたちがキリストを礼拝しにきました。
ヨセフにとって、マリアと婚約し、キリストが生まれてからのこの短い期間に起こった一つ一つの出来事は、非常に気の張る事の連続だったと思うのです。
だからこういったことが一通り終わったので、おそらくヨセフは一旦少し落ち着いて、日常を取り戻そうと考えたのだと思うのです。

私たちも子どもが生まれると、特に初めて子どもが生まれると、今までの自分たちの生活が一変します。
慣れない子育てをしながら、ドタバタの日々が過ぎていくのです。
出産祝いで親戚や友人たちが挨拶に来たりします。
そういった慌ただしい非日常を過ごしていく。
どこかで落ち着いた生活をしたいという思いも湧いてくるでしょう。
まさかそんな時に、わざわざ別の場所に引っ越し、長旅をしようとは思いません。

しかしそのような状況の中、ヨセフは夢で天使に告げられるのです。
13節後半「起きて、幼子とその母を連れて、エジプトへ逃げ、私が告げるまで、そこにいなさい。」
夢で告げられたことは、すぐに幼子のキリストと、妻のマリアを連れて、今いるベツレヘムを離れてエジプトに逃げなさい、ということでした。
しかも私が告げるまでそこにいなさい、と。
どのくらいエジプトにいなければいけないか、その期間は明確ではないのです。

これがナザレだったらまだ分かります。
自分達が生まれ育った住み慣れたところに帰るならまだ分かる。
しかし行先はナザレではなく、エジプトです。
ベツレヘムからエジプトまで直線距離で約150キロです。
大体ここから静岡駅くらいまでを歩いて移動しなければいけない。
ヨセフにとって、これから自分達がエジプトに行かなければいけない、、、それはおそらく本人も、また他の誰もそんなことは考えなかったはずです。
しかし神はそのような場所に連れていくのです。

そう、神は私たちに夢・御言葉などを通して、私たちの計画とは全く違う環境に導くことがある。

2024年が始まりました。
私たちは今年一年、こういう一年だったらいいなとか、このような一年にしたいな、など様々な計画を立てます。
そのように見通しを立てていくことはとても良いことだと思います。
しかし神は今年、私たちの予想することとは全く違う環境に連れていくことがあるのです。

それはある人にとっては職場の部署が異動することかもしれません。
転職することかもしれない。
予想していた学校の進路とは全く違うところに行くことかもしれません。
今までの環境と全く変わることがあるのです。
この2024年新しい年に神は、私たちとは別のご計画を立てて、そこに招こうとされる。

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なぜ夢でヨセフに告げたのか
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ではなぜ神は夢に現れてヨセフに突然エジプトの地に行くように、と告げたのでしょうか。
13後半「ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」

2つの目のポイントは、神は夢や御言葉を通して、私たちを悪から守られる、ということです。

ヨセフから見て、突然エジプトに行きなさいと言われた背後には、実は神の大きな守りがありました。
当時の王であったヘロデが、イエス・キリストを探して殺そうとしていたからです。
そこから命を守るために神はヨセフにエジプトに行くようにと、神は夢を通して示されたのです。

ヘロデ王。
彼は王になっても、誰かが自分の王の座を狙っているのではないかと疑い続けた人です。
その結果彼は、絶えず人を殺していきました。
その象徴的な事件として、彼はマリアンメという自分の奥さんを殺してしまったほどです。
マリアンメとはヘロデが真実に愛したただ一人の女性と言われたほどの人です。
しかし結局ヘロデは、その愛する女性、妻を殺してしまったのです。
さらに彼は3人の息子も殺してしまうのです。
人を信じられない、信用できない、その疑いが、罪が、身近な人をも死に追いやるのです。
そんなヘロデが新しい王になるキリストの存在を知ったら、命を狙うのは当然でもあります。

そのことをご存知であった神は、このヘロデの殺意からキリストを助け出すために、神はヨセフに夢を通して「ここからすぐに出発しなさい」と告げたのです。

実は避難する場所として神がエジプトを指定したのは非常に適切な事でした。
当時エジプトというのは、旧約時代から政治的な問題で巻き込まれたユダヤ人が、ユダヤの国の支配が及ばないエジプトに一時的に逃げることによって、身の安全が保証される国だったからです。
だからヘロデが幼子のキリストを殺そうとしている時に、一時的に避難する場所としてエジプトに行くことは最善だったのです。

救い主を殺そうとする人間の殺意がありました。悪がこの世界にあった。
しかし神は、キリスト、そしてヨセフ・マリアを守るために、逃れる道を用意して下さったのです。

そう、神は時に人の計画とは全く違うところに導くことがある。
なぜなら私たちを人の罪から、悪から守るためだからです。

私たちもこの新しい一年の歩みの中で、最初思い描き、計画していたこととは全く違う道を歩むことになることがあると思うのです。
しかし実はそこには、神の守りがある。
私たちは多くの場合、神のご計画というのはすぐには分かりません。
振り回されている最中はつぶやきが生まれることが多いのです。
「なんで急に想定外の事が起こるのか?なぜ今とは全く違う環境に行かなければいけないの?」と。
しかしそこには神の深いご計画がある。
私たちを悪から守るために急な変更を要することがあるのです。

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夢を見たヨセフはどうしたか
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ヨセフは夢を見た後、どうしたでしょうか。

14:マタイによる福音書/ 02章 14節
ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ退き、
15:マタイによる福音書/ 02章 15節
ヘロデが死ぬまでそこにいた。

3つ目のポイントは、私たちは神の御心に従っていく、ということです。

ヨセフは夢を見た後、すぐに起きて夜中のうちに支度をしてエジプトに向かいました。
緊急を要していたのです。
もしヨセフが夢を見ても、「うーん眠いし、とりあえず朝までゆっくり寝てそれから考えよう」といって、朝まで寝てのんびり支度をしていたら、もしかしたらヘロデの遣いがやって来て捕まっていたかもしれません。
ヨセフはすぐに神の夢で告げられた知らせに従ったのです。

このことは、
15「私は、エジプトから私の子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われたことが実現するためでありました。
ヨセフは、神の導きに従うことによって、神の御心の実現を担う者となったのです。

この「私は、エジプトから私の子を呼び出した」はホセア書の預言の一部です。
神が旧約時代イスラエルの民を救い出したように、イエス・キリストをヘロデの悪の手から救い出すことを実現されたのです。

神は、ヘロデという時の権力者の悪がどんなに行われようとも、罪がこの世界を覆い暗い影を落とそうとも、神の御心、ご計画は確かに実現するのです。
私たちから見たら、全く想定外のことがこれから起ころうとも、そこには神の守りが確かにあり、悪が依然として蔓延るこの世界においても、神の救いのご計画は実現していく。
そして私たちはこの神の御心に従っていくのです。

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結語
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聖書は言います。
マタイによる福音書/ 02章 13節
博士たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。

今回、夢というテーマで今日の箇所を見てきました。
1つ目、神は夢・御言葉を通して、この一年の中で私たちを全く違う環境に導くことがある。
2つ目、なぜならそれは私たちを、悪から守るためだから。
3つ目、だから私たちはこの一年も神の導きに従っていくのです。

神はこの新しい一年を始めるにあたって私たちに言われます。
「私が今年もあなた方を導こう。
悪からあなた達を守ろう。
私の御言葉に従って歩んでいきなさい」と。

だから私たち教会は、この一年も、例え様々なことが起ころうとも、予想外のことが起ころうとも、夢、御言葉などを通して示された神の導きに従っていこうではありませんか。

祈ります。

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祈り
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天のお父様、新しい年を共に迎えることができ感謝します。
あなたの造られたこの新しい年を、あなたの御心に従って歩んでいくことができますように。

そこには私たちを悪から守ってくださるあなたの御手があることを信じて、歩ませて下さい。

イエス様のお名前によって祈ります。
アーメン。

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