山歩きを軽く見てはいけません
若い頃、山歩きを趣味にしていた方は、足腰が強いという印象があります。
実際に同世代と比較してみても、筋力や体力を維持できている方が多いです。
山にこそ行かなくなったものの、卓球だのテニスだの元気に活動してらっしゃいます。
なんだかんだで、早い段階から身体を鍛えておけば、歳を重ねるほど
身体作りを軽視してきた人との差は顕著に現れる、そういう事でしょう。
記事によりますと、疲れて歩けなくなった、膝が痛くなった等の理由で、救助要請を出す方が激増中なのだとか。
普通は難易度の低い山から段階を経て、高度のある山、あるいは、難易度の高い山に挑むものだと考えていたのですが最近は違うのでしょうか。
ここ数年、在宅率が増えたため、予想以上に体力・身体能力が低下していた可能性もありますね。日常生活に必要な筋力と、山歩きに必要な筋力は別なのです。軽く見てはいけません。
それにしても、「疲れたから救助を要請」するのは、いくらなんでも気軽過ぎるでしょう。
民間の救助隊だと話は違ってきますが、公的の救助隊であれば費用が掛からない、という事情も理由のひとつになっていそうです。
さて、海外でも似通った問題が存在するようですね。
入山前の預け金は200万円。高額過ぎるのでは、と思いきや、内訳は平均的な救助費用(140万円弱)と葬儀代(70万円弱)とのこと。
案外妥当な数字ですね。平均して140万円もする救助費を押し付けられたら、自治体は大変な事になります。
富士山とモンブランでは、必要になる救助費用は異なるでしょうから調整は必要になりますが、何らかの対策を必要としているのは日本も同じです。
フランスに倣い、入山時にお金を預かりお帰りの際に返金、という事でいかがでしょう? 無謀な山登りが減少し、救助隊の負担も減るのではないかと考える次第です。
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