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頭を緩める方法

最初にお断りしておきたいのですが「不眠症や頭痛を改善できます」という事ではありません。「うまくやれば軽減できるかもしれない」くらいの認識でお願いします。「自分で実行できる事」を前提として、安全が確保できる技術を選びました。

高血圧(160を超える場合)や循環器系(主に血液に関する)に疾患を抱えている方はご遠慮ください。定期的にめまいが起こる方も、悪化させてしまう可能性がありますので対象外です。また、頭部の関節が完成されていない子供を対象にする事もご遠慮ください。

基本的には、仰向けで横になった姿勢で実行します。理由は立ったまま、あるいは座った姿勢だと、硬膜が緊張したままだからです。

実行後は、頭がぼーっとしたり、場合によってはふらつく事があります。いきなり立ち上がるのではなく、座ってからひとまずの状況を確認してください。

普段僕がやっている事の一部ではありますが、なんらかの変化は実感して戴けるのではないかと予想しています。

1)狙うべき関節を把握する

頭部の関節画像

中心に縦方向の関節(正式名称は矢状縫合)がある事が確認できますよね。この関節がターゲットです。

イメージとしては、この関節を左右に拡げる感じでしょうか。

ここで大切な事は、頭皮ではなく、その下にある骨に力点を発生させる事です。

「力点?なにそれ?」という方は、前回の記事を読んで思い出して下さい。

今回も、人差し指、中指、薬指の指腹を使います。まずは、手の平を「ぱー」にして、頬骨に添えましょう。人差し指が耳に触れるくらいです。ムンクの叫びに似たポーズになりますね。

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そのまま地肌に密着させたまま、髪を掻き分けて頭頂部を目指します。

目標とする関節部分ですが、人によっては軽く盛り上がっている方もいらっしゃるでしょう。

あからさまに隆起しているようなら、関節が深くかみ合っている事になりますので、あまり健康的とは言えません。

出産時に難産で、器具を使用して引っ張りだしている場合は、より顕著になっているケースが多いです。

好ましい状態ではありませんが、考え方を変えると、より大きな施術効果が期待できる事を意味します。前向きに行きましょう。

余談ですが、アレルギーやアトピー、あるいは発達障害の方は、この関節が隆起している傾向があります。

如何でしょう?関節の位置を把握できましたでしょうか?

分からなくても問題ありません。その場合は、頭部の中心を目安にすれば良いだけです。

2)実際に緩めてみよう

さて、頭頂部まで這わせた指ですが、中心のラインを1センチほど超えさせます。

そこが、今回コンタクトするべき位置です。右手の指は左側の頭頂部に、左手は右側に接触していると思います。

こんな感じです。

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両手で実行すると、必然的に左右の指は交互に組み合う形になります。

それで、前回ご紹介したのはマッサージですが、今回はまったく別のものです。こじ開けるのではなく「緩むのを待って無理なく拡げる」でしょうか。

そうしますと「待っているだけでなぜ緩むのか?」という疑問が生じるかと思います。

実は呼吸や拍動と同じで、脳硬膜も独自の動きを持っており、微細ですが閉じたり開いたりを繰り返しているのです。

それで、開く際には着いて行き、閉じる際には何もしません。この動きを把握できと捗るのですが、さすがに文章だけで伝えるのは無理があります。

ですので、非効率ですが、軽く押しっぱなしで大丈夫です。

圧力の目安としては、各指先に500円玉を乗せているくらいでしょうか。

第三者から見て「押している」と認識できるようなら強すぎます。「触れている」だけに見える程度の圧を目指してください。

費やす時間ですが、僕の場合で1分、苦戦しても2分あれば十分です。とはいえ、それは、動きに合わせて操作した場合ですから、

皆さんは2~3分を目安にしてみましょう。

それでは、おさらいです。

① まず前準備のマッサージを済ませます
② 仰向きで横になり眼を閉じます
③ コンタクトする位置に指をあてます
④ 500円玉程度の圧を2~3分加えます

以上です。簡単ですよね。終わった後はすぐに立ち上がらず、座ってめまいやふらつきがないか状態を確認してください。

上手く言っていれば、あたまがぼーっとします。寝起きに近い感覚ですね。

10人いれば、1人くらいは、実感できるのではないかな、と考えています。

効果を実感できなくとも、繰り返すうちにコツが分かってくるかもしれません。慢性的な不眠や頭痛を抱えている方は、しばらく試してみてください。

始まりとなったのは以下の記事ですが、最初から通して読むと印象も理解度も違ってくると思いますので、お時間のある時にでも。




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