茶番と晩餐(29)

2024.8.9 17:00

   私は河原で軽くお酒に酔って、ボーッとしていた。特になにもすることはない。夕方へ向かう荒川の河原は相変わらず平和だ。核ミサイルもしばらくは飛んでこないだろう。
   拍子抜けした気分を噛み締めていたが、相変わらず虚しい。私は百合さんの首が入ったボストンバッグを荒川に流した。それはゆっくりと下流に流れていった。

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