永津わか

普通の会社員。お話を書いております。たまに何か書くかもしれません。どうぞよろしくお願い…

永津わか

普通の会社員。お話を書いております。たまに何か書くかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします。

最近の記事

小説講座まとめ 6

 サマンサ編集長様が行っている講座、6回目のまとめです。  実はこれで最終回です。こういう話をしたような、していなかったような。もはや今更感がすごいですが念のためお伝えしますと、もともと講座は6回の予定でした。課題をやり、講座を受けて、また次の課題へ、という流れで進んでおりました。  なので一応これにて、毎回の講座のまとめは最後です。  今回は新しい原稿(まとめ3のプロットづくりから登場しているので、もはや新しくはないかもしれない)がなんとか最後までたどり着いたので、そち

    • 小説講座まとめ 5

       サマンサ編集長様が行っている講座、5回目のまとめです。  新しい原稿の続きについての良し悪しや、以前の講座で名前を挙げていただいた小説と漫画についての感想をお話ししたりしました。 ■物語の流れについて  新しい原稿について、私が途中で迷走したため物語の流れについて相談しました。  書きたいテーマと物語の中心に据えた主人公が解決しようとする問題とズレている? このままで良いのか? と悩み始めて頭の中が???状態。  なので書けたところまで原稿を提出し、こういうことを書きたい

      • 小説講座まとめ 4

         さて。サマンサ編集長様が行っている講座、4回目のまとめです。  今回は新しい原稿を元にした話と、お勧めしていただいた本を元にしたお話です。 ■書きたいことへのアプローチを考える 同じことを書くのにも選択肢がある。  例えば書きたいことや台詞があって、そこにどう導いていくか。良いシーンは? 自然なシーンは? と考えることも大事ですし、思いついたエピソードがふさわしいか考えることも大事。     これは原稿の一章で書いた私のエピソードが、テーマからちょっと遠回りですね、という

        • 小説講座まとめ 3

           サマンサ編集長様が行っている講座、3回目のまとめです。  早3回目。折り返し地点です。  前半は、事前に提出して添削していただいていた原稿の直しを元に、復習やポイントを、後半は新しく出した長編のプロット(プロット…???みたいな状態で提出しましたが…詳しくは後程…)を元に良し悪しやアドバイス、ポイントなどを。  という内容でした。では本編へ。 ■全体の中でのメリハリ 冒頭 →小さい楽しい・辛い →乗り越えて →大きい楽しい(お楽しみシーン) →大きい辛い(主人公が一番辛

        小説講座まとめ 6

          鯨骨生物群集バックナンバー配布中です

           こんにちは。  普段はtwitterで宣伝をしており、こちらでは初めてのお知らせですが…  短歌と小説のネットプリント配信中です! 鯨骨生物群集vol.10 7月3日より各ネットプリントサービスにて セブンイレブン(~7/10 23:59):46276503 ローソン・ファミマ(~07/24 19時頃):B9X423A7N7    鯨骨生物群集はインターネット文芸部です。篠原仮眠さんが部長として取りまとめや編集などをしてくださり活動中。年4回ネットプリントを発行しています

          鯨骨生物群集バックナンバー配布中です

          小説講座まとめ 2

           サマンサ編集長様が行っている講座、2回目のまとめです。  今回は前回の課題を元に、課題の意味やつけていける力、ここはOK/ここは足りないという話が前半、後半は新しく長編小説についての話でした。 ■情報の出し方・出すタイミングと量が大事 ・必要なところで必要な量の情報を出していく  前回の課題である冒頭の直しからのお話です。そもそも情報が足りていない場合もあるし、最初に全ての情報を出せばいいわけではないので注意。そのシーンで起こっていることを読者が分かるように情報を出し

          小説講座まとめ 2

          小説講座まとめ 1

          前書き 講座について サマンサ編集長様(https://note.com/jyagarc)が行っているオンライン小説講座を受けておりまして、そちらの講座の内容をまとめていきます。    こちらは今回が初めての開催となる講座。(これまで編集者向けの講座は開催されていらっしゃいます) ・1対1の講座であること ・この先自走していく力を身につけるための講座であること  が大きな特徴なのかなと思います。自分の原稿も提出して読んでいただけますが、その作品をいかに良くしていくか、ではなく

          小説講座まとめ 1

          ねこをいだく

          BFC4応募作品です。本選には進めませんでしたが楽しかったので残しておきます。  ねこが打ち上げられていた。うつ伏せにぺったり、横向きにぺっとり。一匹、二匹、あっちにこっちに。白い波が寄せては引いて、しゅわしゅわ迫っても微動だにしない。  リュックサックを背負い直したシュウは、海風にあおられた髪に思わず目を閉じた。かかるくせっ毛を手で押さえて、一歩、一歩と足を進める。靴の模様はついた先からかき消され、しゃがみ込んだ時にはねこたちと一緒に世界から取り残されていた。  ここが砂

          ねこをいだく

          系統樹に鋏を

          枯木枕様「となりあう呼吸」シェアードワールド企画、応募作品です。落選作を公開しても良いそうなのでこちらに。なむなむ。 ―――――  群れから探した鍵を差し込む。押さえられない錠が鎖にぶつかって喚くのを無視して手を回すと、逆さのU字が鈍く飛び出た。錠の側面、縦に連なる数字はいつも変わらず一、二、三。これは飾りだけど昔は決められた並びに揃えて開ける鍵もあったらしい。こんな固くて小さなものを回すと思うとぞっとする。ノブに巻かれた鎖を外して重い扉を開け放し、僕は展示室へ足を踏み入

          系統樹に鋏を

          幸せをわける

          1. 私は幸せを見つけるのが下手だ。  こんなことを言うとさも不幸せな人生を送っているか、はたまた自らが不幸であるという状況にある種の――可哀想ねと他人の関心を引けるとか、人のほの暗さであるとかに――魅力を見出していると思われるかもしれない。  しかし何のことはない。私は、四つ葉のクローバーを見つけるのが下手、なのである。  ああ待った。目を止めないでほしい。  人をたばかるようなことを、と思った方もいらっしゃるだろう。確かにちょっと大げさを言ったと思わないでもないが、

          幸せをわける

          融解点

          目を瞑って暗いと言う 耳を塞いで静かだと言う 世界は救いがないと笑って 君は海に沈んでいった ここに跡があることを 君は一生知らないだろう 潰れてしまったこの光は 君の上にあったんだよ ひしゃげてしまったこの音は 君を呼んでいたんだよ 地面にぽっかり円を作って 君がいた跡があるんだよ なぞればどれもあたたかいのに 君の手はそれを知らないんだろうね ひとりぼっちの扉を閉じた その手が最後に触れたのは 凍てつく冷たさだっただろう いつかいつか海の底で 鱗が波にさらわれて

          泥んこあそび

          大きくなるとできることが増える できないことはもっと増える 見つける度に振り返り 地面を叩いて確かめて 平らに似せたこれまでに 大丈夫だと言い聞かせる 泥だらけの手は服でぬぐって 見定めた一歩はぬかるみに落ちた ほらまたひとつ こんにちは 靴にまとわる泥たちも 他の人なら使えたろうか もういいかい もういいよ そのままその場にしゃがみこむと とぷとぷ寄ってきたのは温度 冷たいだけでもなかったのだと 靴の底は知らなかった 乾いた時に積み上げたなら あの坂をのぼる階段に

          泥んこあそび

          おままごと

          誰かが呼吸をしていたから 真似して息を吸ってみた 誰かが言葉を話していたから 真似して声を出してみた 真似して倣って同じように できないことが増えたから いつの間にか真似をやめた とても身軽に見えたから 真似して全部を投げ出した 何も見ない何も聞かない 真似して倣って同じように 何も感じなくなったから 真似して口を閉じてみた まるで気楽に思えたから 真似して呼吸をやめてみた そしたらすぐに苦しくなって 僕は生きてることを知った 誰の真似でもない心臓が ここで動いていると

          おままごと

          夜の目玉焼き

          日に焼けたきつね色の縁取りで 空気を食べた白身はいくつかの山と穴を生む 真ん中よりもずれた場所 光を集めた黄身はぷくりとふくらむ てっぺんに箸先をくっつけると 膜の抵抗は一瞬 つぷりと空いた穴から とろりと黄身が流れてゆく ああきっとこれは 私の心 薄っぺらな膜で包んで まあるくして つやつやの上塗りを幾重にも施して 見目を整えてみてところで いつまでたっても中はどろどろ せめて本当に卵だったら こうして食べてもらうこともできるのに ぱくりと大きく飲み込まれて 誰

          夜の目玉焼き

          ないものねだり

          まぶたを確りと閉じて 薄っすらと光が舞う暗闇であなたの姿を探す 耳を確りと覆って さらさらと脈が流れる静寂であなたの声を探す こうしてずうっと丸まっていれば いつか小さく小さくなって 内側と外側がひっくり返って あなたのいる記憶へ這入り込むことができるんじゃないかと そんなことを思いながら私はひとり 部屋の中で膝を抱える けれど屹度そうなる前に あなたは消えてしまうのだろう この目が誰かが映す度に この耳が何かを聞く度に 私の頭は少しずつ あなたの居場所を減らしていく

          ないものねだり

          はじめまして。

           登録してみたはいいものの、いまいち使い方が分かっておりません。初めては自己紹介を~という案内に従って練習がてら自己紹介を書いてみようと思います。  しかし自己紹介は得意でない。でもおそらく誰かの目に触れる機会は少ないからまあいいかなと適当に書いてみます。  山に囲まれた田舎で育ってきました。今のところ仕事の関係で田舎ではないところにいますが、全く垢抜けた気はしません。  こけし・日本人形・座敷わらしみたい、と言われたことがあります。個人的にはこけしが一番近いのではと思

          はじめまして。