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花粉と戦いながら海賊船に乗ってきた話

憂鬱だ。今年もこの季節がやってきた。
花粉シーズンである。重度の花粉症患者の自分にとっては拷問のような時期である。

2018年3月4日、そんな花粉がピークを迎える中で横浜国際プールに行ってきた。
前日にシンフォギアというアニメ作品のライブがあり、飲み会後に都内泊。
その翌日にそのまま新幹線に乗って帰るのも面白くないと思い、調べていたら横浜国際プールというところで横浜ビーコルセアーズvs川崎ブレイブサンダースの試合があることを知った。いわゆる神奈川ダービーである。ちなみにビーコルセアーズは一般的にビーコルと略称される。

初観戦のとどろきアリーナ以降、東海地方でしかBリーグを見ていなかった自分にとっては久しぶりの関東でのBリーグである。横浜国際プールの雰囲気はTwitterで絶賛されていたこともあり、一度見てみたいとの気持ちもあった。

当日はホテルから寄り道して日吉駅まで移動、そこから横浜市営地下鉄グリーンラインに乗り換えて北山田駅に向かった。ちなみに「きたやまた」と読む。
北山田駅に到着したところ、まず目についたのがこの広告だった。

「ようこそ!ゾクゾクとワクワクの海賊船へ!」

海賊船とはどういうことなのか。ビーコルセアーズの「コルセア」の意味は「海賊」である。そして複数形にすると「コルセアーズ」となる。そのためホームアリーナは「海賊船」なのだ。
駅を降りてから心臓破りの階段を登って‘’海賊船‘’に向かっていく。
風が強く目が花粉のせいで赤くなる中、目的地に到着した。
2階指定席だったため、2階の入場口から並んで乗船。

第一印象は「広い!」。プールという名前の通り、夏場はプールとして使われているのだ。そのため、プールでよる見るこれもあった。

自分はこれを見て目を洗って花粉を落としたくなった。使わなかったけど。ちなみに飛び込み台もあった。

この日は川崎戦ということもあり、初観戦時に一緒に観戦してくれた川崎ブースターとも再会して一緒にアリーナグルメを食べた。横浜という土地柄、中華のメニューが充実しており、どれも美味しかった。

ビーコルブースターは「B-CLAP」という強化版ハリセンを用いて応援をしていた。特徴としては得点時に「B-COR」の部分が見えるように掲げる点だ。たまに無料で配ってくれるが、この日は運営の不手際で配布予定が中止になってしまった。乞食失敗である。

試合前には応援ソングとして「We are B-CORSAIRS」なる曲が歌われた。歌詞に選手名が入っているので歌詞が毎年変わる「燃えよドラゴンズ」の方式である。運が良ければ本人の生歌が聞ける。この日は聞けた。
ちなみに2018-19年シーズンの歌詞はマックレア退団前かつコストナー入団前に作られたことがわかる。

そして試合。前日は川崎が大勝したため、この日も‘’海賊‘’は苦戦が予想された。しかし前半は予想を覆す善戦。ビーコルのハシムサビートの2メートルを超える高身長からのディフェンスは圧巻だった。しかし後半は川崎が終始リード。そのまま試合は川崎の勝利となった。

神奈川ダービーということもあってか海賊船の熱気は凄かった。Jリーグのダービーは殺伐としている印象だったが、Bリーグのダービーは殺伐という感じはあまり受けなかった。Bリーグのダービーマッチが気に入った瞬間だった。

試合後は、グリーンラインとブルーラインを乗り継いで新横浜駅へ。1時間程度で移動できたため、この距離なら東海地方や関西地方のアウェイブースターも来やすいとは思う。
ビーコルは今年は3月にホームゲームが6試合ある。千葉、栃木そして川崎だ。横浜国際プールはこの6試合でラストなので、海賊船に乗るなら早めの乗船を勧める。

残念ながら今年も花粉のシーズンがやってきてしまう。そんな辛い時はあの日乗った海賊船のことを思い出して現実逃避したいと思う。そしてまたいつか海賊船に乗船できる日を楽しみにしている。


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