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刹那消費 ファスト消費のその果て

ファストフード、ファストファッションなどの高速でモノやサービスを消費する生活がどんどん加速していくと、やがて人間の限界を試すような速度で消費をするライフスタイルが生まれるのではないかと思う。

ゲームは1日で雰囲気を味わったら終わりにして、別のゲームに移る。
服も1日着たら満足して次の服を着始める。
食事も毎日違う種類の料理や飲み物を味わって同じ食事を口にすることはほとんどない。

そのような超高速な消費生活がやがて来てしまうのではないかと思う。

技術革新が起こり続け、多品種少量生産から多品種大量生産の時代になったとき、もしかしたら生鮮食品を生のまま数年以上保存できるようになるかもしれない。

過剰生産し続けた製品を無限に保管し続ける倉庫が発明されたとき、また社会の政治体制がシンギュラリティを前提に対応した状態になれば、無限に生産し、無限に保管する時代が来てしまうかもしれない。

そうした世界では毎日雪崩のように押し寄せてくる商品・サービスをいかに数多く消化していくかのようなライフスタイルが生まれるかもしれない。

今の時代でも映画の倍速視聴や音楽をサビだけ聞くような消費の仕方をしている人がいるので、コンテンツを高速消費する生活がさらに加速するかもしれない。

高速消費のライフスタイルが加速し続けて、一日に1000種類の娯楽を楽しみ、1000種類の料理を楽しむ。
こんなことは今の時代では到底不可能だが、もしかしたらいつの日か出来てしまうかもしれない。

ちょっと前まではゲームは1か月間でせいぜい数種類だったし、映画も週に1本見ればかなり満足したと思う。

いつの日か来るだろう超高速で消費し続ける日々は一見ユートピアのようにも見えるが、せわしなく消費し続けるさまは強迫的でどうにもディストピアに見える。

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