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【株】(TOB)NTTドコモの公開買付への応募手順について

私の親が株をやっていてNTTドコモのTOB(株式公開買付)に応募したいが手順が分からないということなので、私も勉強がてら手伝うことにしました。
その際に実施した手順をメモ程度に残したいと思い、記事にしました。
※私は株にはそこまで詳しくなく、勉強したてですので誤ったことなどを書いてしまっているかもしれません。その辺については記事を読み進める前にご承知起きいただければと思います。
今回の為に、株の知識を得ようと以下の本で学習しました。マンガで分かりやすく、面白いので1日で読み終えてしまいました。

1.TOB(公開買付)って?

そもそも今回のNTTドコモのTOBとはなんなのでしょうか?
公開買付と言うことで、半沢直樹でも話題にはなっていたので言葉は耳にしたことがある方は多いんじゃないかと思います。
今回は元々の親会社であったNTTがNTTドコモを完全子会社化する方針を決め、NTTドコモの株を買い占める必要が出てきました。
(完全子会社化するには一定割合以上の株式の保有が条件になるみたいですが、今回のTOBでは100%の買取を目指しているそうです。)
NTTドコモの株自体は、一般にも公開されている為、株を持っている人から買い集める必要があります。一般的に公開買付の場合は、現在市場で取引されている株の価格に上乗せした価格で買取の宣言を行います。(高い値段を付ければ皆売ってくれますもんね)
今回の場合は約2800円程度で取引されていた株を、3900円で買いますとNTTが提示しました。

2.NTTドコモの株持ってるけどどうすれば・・・

基本的には以下の三パターンになるそうです。
(私も他の人の情報を参考にしただけですが)

①TOBに応募する
②通常の取引で売却する
③そのまま放置する

①TOBに応募する
・メリット
特定口座(源泉徴収あり)で取引している場合、証券会社の方で源泉徴収してくれる。
一株3900円で売れる。
・デメリット
入金までに時間がかかる。
手間がかかる。めんどくさい。
※確か証券会社によっては株式の振替時に手数料がかかる場合もあった気がします。
②通常の取引で売却する
・メリット
特定口座(源泉徴収あり)で取引している場合、証券会社の方で源泉徴収してくれる。
一番手間がかからない
とにかく早く売れる
・デメリット
一株3900円より安くなってしまう可能性がある。(TOBが発表されてからは株価が3800円後半をキープしているので3900円で売れる可能せは低いと思います)
③そのまま放置する
・メリット
一株3900円で売れる。
そこまで手間がかからない。
・デメリット
自分で確定申告しないといけない(本業以外の収益が20万以下なら確定申告は不要ですが、住民税の申告は必要になってしまいますね。)
入金までに一番時間がかかる。

ではなぜ私の親は今回②番にしたかと言うと、保有している株が単元未満株でかつ確定申告をしたくないからです。
保有している株が単元未満株だったのでSBIネオモバイル証券(NTTドコモの株を保有している証券口座)ではTOBが発表されてからは取引できなくなってしまいました。この時点で、②番の選択肢が消えます。また、③だと確定申告または住民税の申告が必要になるのですが、親はそれが嫌みたいでして、勉強がてら①でやってみることにしました。

3.手順の前提条件

TOBに参加する場合には色々な条件があり、条件によって手順も変わってきます。今回は私が行った時の手順を書くだけですので、他の手順については同じやり方にはならないと思います。
前提条件は以下です。

SBIネオモバイル証券NTTドコモ単元未満株を保有し、口座種類はNISA口座ではなく特定口座(源泉徴収あり)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
の証券口座は未開設で、公開買付専用口座を開設してTOBに応募する。

※なぜ三菱UFJモルガン・スタンレー証券が急に出てきたのかと言うと、NTTがTOBを募集する証券会社を決めているからです。指定された証券会社の口座で保有しているNTTドコモの株でしか、TOBに参加することはできまん。
公開買付専用口座とは?TOB応募後も三菱UFJモルガン・スタンレー証券を使用するかしないかによって変わる話です。親は三菱UFJモルガン・スタンレー証券で今後取引する予定はないので、TOB専用の口座として開設をします。公開買付専用口座を選択した場合は、TOBが成立すると銀行口座にそのままお金が振り込まれます。

4.大まかな手順

TOBのざっくりな手順は以下になると思います。

①TOBに参加するために指定された証券口座を開設する。
②開設が完了すると、口座番号などが記載された郵便物が届く。
③TOBに参加したい株を保有している証券口座から新く開設した証券口座に株を移動する。
④TOB応募申込をする。
⑤TOBが成立した場合、証券口座または銀行口座にお金が振り込まれる。

ではこれから細かく見ていきましょう。

5.TOB応募手順1(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の口座を開設する)

NTTドコモの株式を、SBIネオモバイル証券から三菱UFJモルガン・スタンレー証券に移動する必要があるのですが、まず口座を作らないと移動できないので、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に電話し、「NTTドコモの公開買付に応募するための公開買付専用口座を開設したい」と伝えました。
そうすると、二営業日後くらいに「公開買付応募申込書 兼 公開買付専用口座申込書」が郵送されてきました。
こちらを例にしたがって記入して、返送します。
口座の開設は6〜8営業日ほどで完了するそうです。
この時点で大まかな手順の「①」「④」の手順が完了です。

6.TOB応募手順2(SBIネオモバイル証券から三菱UFJモルガン・スタンレー証券へNTTドコモの株を移動する)

株を移動するためには以下二つが必要です。
1.移動先の証券口座の情報
2.特定口座内保管上場株式等移管依頼書
「1」については「5.TOB応募手順1(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の口座を開設する)」が完了した時点で、郵送で送られてきます。
「2」については、事前にSBIネオモバイル証券に連絡して郵送してもらう必要があります。私の場合は「NTTドコモのTOBに参加するために株を移動したいのですが」と電話で伝えました。こちらについてはいつでも依頼書を送ってもらうことができるので、早めに連絡しておきましょう。
「1」の情報を元に「2」を作成し、SBIネオモバイル証券に依頼書を郵送します。
この時点で大まかな手順の「②」「③」の手順が完了です。

7.TOB今後の予定について

以上で私が実施する作業は全て完了しました。あとは手続きが完了するのを待つだけです。今後は、郵送物がたくさん届くそうですので中身を確認するだけです。※公開買付はNTTが提示している応募株数にTOBの株数が足りていなかった場合は、成立しない可能性もありますので、注意が必要です。必ず成立するものではないです。
以下今後の予定と、振り込みまでのスケジュール感です。

①公開買付の申請が完了したタイミングで「公開買付応募申込受付受付票」が届く
②2020年11月18日に「公開買付けによる買付け等の通知書」が届き、公開買付結果が確認できる。
③公開買付が成立した場合、2020年11月18日に「取引報告書」が届き、売却代金や決済開始日などが分かる。
④2020年11月24日付で売却代金が指定した口座に振り込まれる

8.まとめ

今回初めてのTOBの申込であったり、私個人としてはつみたてNISAはやっていますが、通常の投資には詳しくないので、そういったところに触れることができてとても勉強になった気がします。
今後もお金に関する勉強を行っていこうと思います。

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