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鷹長 純米 菩提酛 ★★★★☆

鷹長(油長酒造) [奈良県] 
<2020年05月飲> 

菩提酛って、何よ!それは、お酒の歴史なのだ。

この蔵元のお酒を初めて飲んだのは京都、しかも、海の京都「宮津」の旅館であった。夕食のお酒をお任せしたら、この蔵元の「風の森」が刺身とともに提供された。微発砲のシュワシュワ感、精米歩合80%でこの香りや味!などその衝撃は今でも忘れまい。

最先端技術で醸す「風の森」に対抗するは、今回嗜む「鷹長」。その特徴が「菩提酛」なのだ。実は奈良県は、清酒発祥の地らしい。そして、その当時の造り方を復活させたのがこの菩提酛を使った銘柄「鷹長」と言う事らしい。菩提酛の詳しい事は、別の方に譲ることとして、独断と偏見のレビューいってみよう!

まず、香り。目隠しされてこの香りを嗅がされたら・・えっ日本酒? だよ ね・・? って反応になると思う。熟しきった南国フルーツの香り、穀物感は無い。ハエが好きそうな香り(というと変かな。。。)風が入ってくる度にテーブルの上のグラスからフワリと香りが溢れてくる。

次に、グラスに注ぐと黄色、温州みかんよりの赤みが入った黄色である。ひと口舐める、「なんじゃこりゃ〜!」口の中で、色んな味が弾ける、水風船が急激に膨らむような「ぶうぁ〜っ」って感じ。甘みが最初に来て次に酸味と何故かスパイシーな滋味、そして干しぶどうのような完熟香が鼻に抜けて来る。いやはや、日本酒の守備範囲の広さを改めて思い知らされた。すごいヤツだ、改めて風の森と鷹長をラインナップしている事に感心する。

スペアリブのような、がっつり油っぽくスパイスたっぷりの料理が合う気がする。あっ、ウォッシュチーズも合うと思う。あと、邪道かも知れないが、キンキンに冷やし、氷を浮かべてもいける気がする(やってないので想像ですが、、)古代の日本酒を復活させたはずなのに、不思議な想像を掻き立てる銘柄だ。

銘柄: 鷹長 純米 菩提酛 2019BY
    アルコール分17度
    精米歩合70%
    日本酒度-30
    酸度3.6
    アミノ酸度2.6
    菩提山町産ヒノヒカリ100%使用
評価: ★★★★☆ 
    甘み5、酸味4、苦味2、旨味5、香り5
価格: 1,650円(720ml) コスパ:◎

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