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明治と戦国時代、そして令和の島めぐり  ー芸予諸島編ー #旅の栞-大人の修学旅行

ー 芸予要塞(小島おしま) ー

明治時代、ロシア艦隊の侵略を阻止すべく、
要塞と化した島。

初日の旅の栞を読まれた方、
この小島の写真を覚えているだろうか?

しまなみ海道、来島大橋から臨む多島美、気持ちの良い眺めであった。

橋上から臨む、小島


本日は、朝一番(8:30)の船で小島に上陸、散策中。前回の続きをお送りしております。
なぐなぐ一味の旅は、橋から眺めるだけじゃない。もうちょい深く踏み込むのだ。

◇◇

明治な小島

小島港の休息所に掲げてあった写真より

北部砲台跡
(North battery remains)

砲台って英語で、battery(バッテリー)って、言うんですね (^-^;

乾電池もバッテリー
野球もバッテリー、ただし主砲(バッテリー)は英語では投手をあらわす。

言葉って、面白いですね。

閑話休題
コチラが、現在の北部砲台跡

日露戦争に勝利した日本。
ロシア艦隊が、瀬戸内海を蹂躙することは、ありませんでした。
要塞化は、徒労に終わったのです。

その後、この要塞の島がどうなったのか?

こちらが、上記のモノクロ写真と同じ場所だと思われます。

そのあとの第一次世界大戦も、戦勝国となった日本。
領土拡張へ突き進んだ日本、瀬戸内の対艦防衛は不要と判断されたんでしょうね。芸予要塞は、廃止になり、爆撃演習の「的」になって壊されています。

おごれるもの久からず

そして、ロシアが隣国だという事実は、今も変わらない。



◇◇

早朝から、要塞の森をウロウロすること2時間。

港に戻り、船を待つ。
船は、波止浜港(四国)ー来島ー小島ー馬島を行ったり来たりしている。我々が、次に目指すは、村上海賊の居城、来島。

待っている間・・ シアワセタイム


昨日のサイクリングからお世話になっております。
八幡饅頭さま ♡


住民10数名の島、
待合所にドリンクの自販機はありますが、レストランや売店はありません。ご注意を、



小島⇒馬島の船が来ました。(10:20)
反対方向の船なので、我々はスルーします。

その船からの上陸者は2名。その内一人は、郵便配達の女性であった。慣れた手つきで、島の郵便ポストを開け、郵便物の収集を済ませる。その後、各戸への配達だろう、姿が消えた。

再び配達員が現れる。ほどなく船が馬島から戻ってきた(10:40)。朝仲良くなった船員とあいさつして乗り込む。
小島⇒来島へ向かったのは、郵便配達の女性と我々の計3名だけであった。G.W.中とは思えない静けさの中、郵便配達員と我々を乗せた船は進む。


◇◇

戦国時代な来島


さっきは、明治時代にタイムスリップしたが、ここはさらに戦国時代までタイムスリップするよ。

因島の村上、能島の村上、そしてココ来島の村上
戦国時代、芸予諸島の北部、中部、南部、それぞれの海域を縄張としていた3家の村上海賊。3家が独自の論理で、縄張を守るため、各々戦国大名に従い、3家の間でも時には敵対したり、共闘したりしていたようだ。
いつの時代も、重要な制海の拠点だったんだね。

来島港に着く。港にある神社
瓦に家紋が残る。

村上海賊の家紋といえば「上」だと思っているアナタ。来島村上だけはこの「三」なのだ。

ということで、最初のクイズの答え、ラストは、「来島」でした~

当時は、姓名や家紋って、緩いよね。お家が大事という割には、頻繁に変わっていく(笑) そいう言う意味では、現代の我々の方が「お家」に縛られているのかも知れない。

あ、無駄話をしている時間はない。船の時間の関係で、この島に滞在できるのは30分。小さな島なので、ダーッと行くよ!


来島も小島と同様、島民が10数名。
高齢化が進む。

芸予地震(2001年)覚えてますか?
震度6弱の地震なのに、私はすっかり記憶の彼方に・・

城郭の手前にある、この村上神社も被害を受けたまま。石垣や社殿の修復もままならず。朽ちるのを待つのは、辛い。

神社の奥、お城跡
つわものどもが夢の跡


◇◇

来島の散策終了、港に戻る。

着岸する、船を見て驚いた。(11:15)

早朝のガラガラな様子とは打って変わって、定員50名ほどの船が満席なのだ。来島で降りる方々と入れ替わり、乗り込む。

来島⇒小島⇒馬島と、アイランドホッピングしてゆく船。ほぼ全員が、小島で降りた。その後、馬島に上陸したのは、郵便配達員の女性と我々ともう一名の4名だけであった。

ずらし旅、大成功である。

小島の遺構は、人影の少ない方が、廃墟の雰囲気を満喫できると思う。朝早くの出陣をおススメします。


令和な馬島

再び、戻ってまいりました。エレベータの島。朝、自転車を置いた島。ここで、昼食を、

と言っても、ここ馬島も住民は10名程度。

そんなこともあろうかと、もちろんお弁当持参。

港から5分ほど歩くと
こんな素敵な海岸で、ビニールシートを広げお弁当を食べられます。
お弁当の写真は撮り忘れましたが・・


そして、おやつは、撮るのを忘れない(笑)

今回のタビの定番、八幡饅頭さま

ビニールシートも必須ですぞ


なぜ、ここ馬島は令和なのか?
理由は、ココ

ホテルのサイトより引用


島民10余名の馬島に、何人泊まっているんだろう。
次は、ここを拠点にしてみたい・・
人影の少ない島で、夕日を眺めながら、グラスを傾ける。
いいじゃないですか~



◇◇◇

おぉぉ・・

亀老山に登る道、エンジンが唸る。

オートマチック車でも、いったん停車すると後ろに下がるほどの急坂。

昨日の、カレイ山より急坂だ。
自転車で強行しなくて良かった(ほっ)

実は、脚の疲労がひどくなり、断念。今治駅前のホテルに引き返し、自転車ではなくマイカーで、亀老山に出直しなのだ。

あいたたたたたた

車を降りるのも一苦労だ、座面低めのマイカーを恨む。


本当は、くろしおさんのように自転車で来たかったなぁ・・
亀老山の素敵な景色は、こちらをどうぞ



代わりに、なぐツーが紹介するのは、コチラのスイーツ!

水曜日と金曜日に、亀老山を訪れた幸運な方!
ぜひ、味わってください。ここ亀老山で販売している「ひじき」を使ったキッシュは、超おススメ!!
 
海藻好きなら、この「ひじき」自体もおみやげにどうぞ。今まで食べていた「ひじき」は、何だったんだ! というくらい、歯ごたえが違います。


◇◇

はーい、芸予のマイナーな島めぐり。
どうでしたか~

それでは、ホテルに戻るとしましょう。

本日の夜は、ビール三昧!!
昨夜、アーケード街をウロウロしていて、気になる店を見つけたのだ。予約不可のお店、G.W.の真っただ中、無事に入ることが出来るのか


昭和なアーケード街は、かなりの確率で「GINZA」だ。
そして、このアーケード街の入り口は、「ドンドビ交差点」という。

ドンドビの向こうに、どんな店があるのか、
それでは、また来週お会いしましょう おっ楽しみに~



(つづく…)

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