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桜を見ながら桜井市での事を考えた

午後から降雨予想の花曇りの平日、人気(ひとけ)の少ないお寺に行って来ました。停滞した気持ちをリフレッシュ! と思ったら、ある出来事で曇天気分に、、

目に良い

左瞼(まぶた)のピクピクが止まらない、眼科に行っても「異常なし」
・・という事で、あとは「神頼み」 いや、「仏頼み」に行こうという事になったのだ。
たまたま知った「壺阪寺」、眼病封じで有名らしいので、そこまでお出かけすることに。実は、吉野山に桜を見に行く途中にあるお寺で、例年吉野に行く際に、気になっていた場所なのだ。

あれ?

桜井市に入ったあたりで、軽く道に迷った。実は、我が車にはカーナビが付いてないのだ。信号が赤になったタイミングで、スマホを取り出し現在地を確認。「えっと、、ここが165号線で・・、、、」

その時


「A○%#U#&○!>!!」 

甲高い声がする、顔を上げる。30代とおぼしき女性が歩道側のウィンドウから覗き込んで来た。「ちょっと!! 信号が!ここまで前に出さないと!反応しないの! 渋滞になって困るじゃない!!!」と、早口でまくし立てられた。前方の信号を良く見ると、車両感応式の文字が、、

慌てて、1〜2m車を前進させる。程なく、信号が青に変わる。横を見ると女性の姿はなく、脇の民家から白いコンパクトカーが出庫してくる所であった。あまりの剣幕に、ごめんなさい。とは言えず、車を発進させながら思わず出た言葉が「そんなに怒鳴らなくても…」 オイラが悪いんだけどさ・・・

その後

壺阪寺が近くと、案内板の数も増えてきた。看板に従い無事到着。次第に雨が降って来そうな空模様になって来た。
予想通り、人影もまばら、我々ともう1組しか来訪者はいない様子であった。「ピクピクが治ります様に・・」

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お参りを済ませ、境内をうろつく。縁側に出ると、

「雨が降って来た」

お寺と言っても、インドの文化を色濃く出した寺院で、所蔵品も異国情緒たっぷりであった。京都よりさらに古い 藤原京時代を偲ばせる由緒ある伽藍がらんなのだ。祈願を済ませ、本堂の外に出る。

座頭の沢市

眼病予防の由来となった「沢市」と「お里」の像がある。目の見えない「沢市」とそれを支える「お里」、「お里」に迷惑を欠けている事を気にかけている「沢市」、そしてとうとう命を投げる「沢市」。悲しみ、後を追って「お里」も命を投げる。
が、色々神がかり(仏がかり?)があった末に復命しシアワセに、、、 という物語が伝わる。(あの座頭市とは関係なさそう、、)

雨の上がった境内桜は七分咲きで、満開間近であった。

裏寂しい

桜って、綺麗だけどなんだか寂しい気持ちになるよね。この3月という別れの季節って言うせいもあるかな。雨あがり仏像を囲む桜を眺めていると、さっきの座頭市じゃない方「座頭の沢市」の話と、ここに来る途中で遭遇した桜井市のキャンキャンお姉さまとのやり取りに想いを巡らす。
お姉さまにまくし立てられた後、落ち込み、胸のあたりがザワついている。逆の立場だったらどうしただろう

多分

先頭車両が感応式信号機に気付いてないなと思ったら、その車に怒鳴り込むより、その車横の押しボタンを操作したほうが、ナンボか早い。

理想はこうだ「押しボタンを操作」→「先頭車両気づく」→「押してくれてありがとう、会釈」→「いえいえどういたしまして、会釈」→「お互いほんわか嬉しい」

少しのミスで、相手をコテンパンに叩く。こんな風景がネットだけでなく、日常生活でも感じられる。心の余裕を持たねば、改めて自分にも言い聞かせる。「座頭の沢市、お里」の様に相手のことを想って ね。

追伸.
本堂に飾ってあった、オヒナサマ、こんな宴会が早く開けます様に、、(ジョッキ持ってる雛人形、初めて見た)

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(おしまい)


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