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アモーレ! 花と虫の楽園 天生湿原を歩く ー旅の栞 北飛騨ハイキング編ー

本日は、なぐなぐツーリスト(なぐツー)のツアーに参加いただき、ありがとうございます。 本日は、北飛騨の森、天生湿原への旅へと、ご案内いたします (^^♪

今回から新シリーズ! 2回に分けて、飛騨地方北部を巡ります。

◇◇

酷道


「こちら(の道)から来られたんですか?」

天生湿原の駐車場に車を停め、トレッキングシューズに履き替えていると
脇のベンチに座っている、同世代の中年男性から声を掛けられた。

服装からすると、我々のクルマの隣に駐輪している、バイクの持ち主のようだ。


「そうです、飛騨市側から走ってきました。」

「酷道でしたね」

「ですね」


途中で、我が愛車も唸り声をあげ、1速にシフトダウンする瞬間があった。急峻な道であった。

「ここ、散策できるんですね」
「どれくらい歩くんですか?」

「3時間半くらいですね」と、我々

うへぇ という顔と共に、バイクの男性は立ち上がった。

バイクの男性は、これから白川郷を抜け、白山白川郷ホワイトロード(旧 白山スーパー林道)に向かうらしい。

「それでは、お互い気を付けて!」


◇◇




ずーーっと、訪れたい、歩いてみたいと思っていた場所があった。それが、ココ天生あもう湿原。

ご存知ない?

相変わらず、なぐツーは、ニッチな場所ですかね・・
いえいえ、この辺り(天生峠)は、あの泉鏡花の『高野聖こうやひじり』の舞台(旅僧が妖女に誘惑された場所)として描かれています。(※)
また、高速道路(東海北陸自動車道)が開通する前は、夏季に高山から白川郷へ向かう主要道でした。酷道ですが、国道です(笑) ホント山深くて、美しい妖魔がでそうですww

※注)
高野聖を読むと、小説の中の天生峠は、飛騨と信州との国境として描かれています。が、実際のココ天生峠は、石川・富山県と岐阜県の県境・・
少し違和感を感じました。泉鏡花が書きたかったのは、天生あもう峠じゃなくて、安房あぼう峠(岐阜と長野の県境)だったんじゃないの? と、思ってしまいました。

なぐなぐの独りごと


妖魔より怖い クマ!
Beware of Bears って、韻を踏んでいて
ラップみたいww


高山植物 VS 梅雨前線

6月から7月にかけて、咲き乱れる高山植物。

前半戦は、ミズバショウ。後半戦は、ニッコウキスゲが有名。今回は、終盤ギリギリ7月下旬に、訪れることができました。高山植物との出会いは、雨との闘いなのだ。一瞬のチャンスを逃すな!
雨景の高山植物もいいんですけどね~ 装備も大変だし・・
(オイラは、ヘタレなんです。)

少し見づらいですが、全体図。

本日のルートを説明しよう!

右端が我々がいる駐車場、天生湿原までは、一本道
そこから3つに分岐する。
今回は、真ん中のカラ谷登山道(カツラ門)を登って、左回りに下側の木平探勝路(木平湿原)を下ってくる、定番ルートをチョイス。


本日ハ、晴天ナリ

木漏れ日が心地よい


森を抜けると・・

ニッコウキスゲのピークは過ぎたのかな・・
チラホラと黄花が


それにしても
青い空、白い雲
夏ですね~

湿原に渡された木道を歩きながら

深呼吸


高山植物 VS ・・・


実は、この天生湿原
周りを柵で囲われている。

獣害に悩まされているのだ。

確かに、登山道のぬかるみに、偶蹄類と思しき足跡(ピースマーク)がありました。

カモシカさん、かなぁ・・

最近は、猟銃者の高齢化と、動物保護運動の高まりで、野生動物が増えすぎ、高山植物がピンチになっている。柵で囲われた湿原。

自然ってなんだろう・・



満喫


短い夏
ハチ? アブ? 花の中に埋もれて、蜜集め。

小さくてわからないですよね・・


ちょうちょも蜜あつめ



口にしてみたい
蜜集めをぐっとガマン

あまーーーい!!
となるか
うへーーーーーーーーー
となるか
試してみたくありませんか? 笑



湿原を抜けると分かれ道、
真ん中の道を選び、再び山道に入ります。


下草が刈られ
道も整備されている。


山下達郎の『Sync Of Summer』を脳内イメージ


こんどは、少し下る。
下ったさき、沢沿いの谷には・・



まあるいハートの葉っぱが特徴
桂の木


息遣いを感じる大木たちに囲まれ

時間を忘れて見上げる


途中、沢の水飲み場があったが、期待したほど
ツメテ―!! とはならず。

山中での冷たくない水、はじめてかも・・


準備万端

よし、往路はここまで、ここからは木平探勝路(木平湿原)を下って帰るのみ! 先日の別子銅山登山は、筋肉痛(運動不足)との闘いであったが、反省してちょっぴり走りこんだ結果、本日は、準備万端かいちょーなのだ。


この辺りは、トンボの群生地
アキアカネかな?

ふもとが涼しくなるのを待っている、トンボたち
準備万端なのだ。



湿原のめにょめにょ

木平湿原にやってきました。


ほのかに赤みがかっている場所がある。
なんだろう・・

木道にしゃがみ込み
湿原にレンズを近づけてみると・・


うぁぁ 虫さんの天敵?

気になる方は、画像をクリック!拡大してみよう。
めにょめにょが嫌いな方は、避けたが吉ww


はーい
無事駐車場まで戻ってきました。

9時30分くらいから登り始めて、ただいま13時
さぁて、バイクの男性が、朝座っていたベンチで、お弁当にするとしよう。

コンビニで買った、冷凍ペットボトル麦茶が、ちょうど溶けきり
お飲み頃。


うひゃーー うまい!
今回ばかりは、湧き水よりうまいのだ。

麦茶を飲みながら
『Sync Of Summer』を口ずさむ

2023年夏



(つづく…)




湿原のタビなら、こちら八島ヶ原湿原もどうぞ



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