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Veryベリー混ぜてもいいのだ

季の美(京都蒸溜所) [京都府] 
<2020年06月飲> 

ブルベリー、ラズベリー、シーベリー・・・そしてストロベリーと、数ある◯◯ベリーの中で、ジュニパーベリーをご存知だろうか?
3年ほど前に初めて知ったジュニパーベリーが、今日の主役? なのだ。

それまで10年くらい貫いてきた私のポリシー、これをガッサリ崩してくれたお酒がある。

私は、ビールならサントリーモルツ(ノーマルモルツ)が好きだ。コーンスターチ、米などが入っていない麦芽とホップだけのシンプルな味わいが好み。日本酒もアルコール添加されていない純米酒。

蒸留酒代表ウィスキーもシングルモルツ、できればシングルカスク。

出来る限りブレンドを避け、後から人が微調整するのではなく、原材料・微生物の力だけで出来上がった液体を意識的に嗜んでいた。カクテルなんて「けっ!」と右45度ケイベツのマナザシで、軽くあしらっていた。

まあ、舌に自信があるわけではないし、嗜好品なので、好き嫌いというか「信者」に近い感覚かな。。。

それが!


ゴメンなさい。本物の「ジン」を飲んだことがなかっただけ、大衆居酒屋で飲んでいた「ジントニック」しか知らなかった私には、衝撃的な味であった。多分、安価なジントニックは本物の「ボタニカル」を使用せず、香料でそれっぽい味を作っていたのだと思う。

お酒に詳しい、人生の先輩から

「あれは、美味しいと思うよ。一度飲んでみたら」


あの方が言うなら間違いない、ちょっと高いが思い切って購入

「ほぅ・・・・」 


しばし無言・・・

(心の中で何かが崩れる)


「うまい!!」


調べてみると、このジンというお酒は細かい制約があまり無く、基本はウォッカ系の蒸留酒に「ジュニパーベリー」と呼ばれる果実(スパイス)が漬け込んであればOKらしい。それ以外の薬味(ボタニカル)は、造り手の自由。油そばのように「まぜまぜ」し放題なのだ。

私が避けていた「ブレンド」である。



反省。 思考停止をしていたようだ。


この度再び購入。

本物は、混ぜている混ぜていない、では無く、確かな素材を使って確かな技術で作り出すものなんだなぁ、と、改めて思い直した初夏の夜であった。暑い夜にはロックで! アルコール度数が高いなぁという方には、クラッシュアイスを入れてマドラーで15回くらい攪拌すれば、ジュニパーベリーを中心とした洋和の香りが異世界に誘(いざな)ってくれる。
クセのないカマンベールチーズとか、ミックスナッツなどでどうぞ。

銘柄: 季の美 
    アルコール度45
評価: ★★★★
価格: 5,000円、コスパ:△

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