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そして誰もいなくなった街 住友財閥発祥の地を歩く ー旅の栞 別子銅山ハイキング編ー

『日本は、資源の乏しい国だから』

聞き飽きたセリフだけど、これってホント? 
だって金は、江戸幕府の重要な財源になるほど産出して、黄金の島といわれた。銀も、世界の銀価格を暴落させるほどの、インパクトをもたらした石見銀山があった。

そして金銀、とくれば

どうだ! ・・・


日本は江戸時代、世界一の産銅国であった。
そして、掘りに掘って・・・
本日は、日本第2位の産出量を誇った「別子銅山」を、そしてその遺構を巡るタビを、紹介しまーす。

そう、日本は、『資源の乏しい国』ではなく、
世界に先駆けて『枯渇した国』なのだ。



要人の接待館


◇◇

本日は、なぐなぐツーリスト(なぐツー)のツアーに参加いただき、ありがとうございます。 本日は、住友財閥発祥の地、別子銅山の旅へと、ご案内いたします (^^♪

本日の行程は、

ー 連休の人ごみを避け、裏から登ろう別子銅山
  日浦登山口〜ダイヤモンド水〜歓喜坑
ー 栄枯盛衰の歴史を学ぼう
  人口12,000人から、0人の街
  劇場、学校、醸造所、鉄道まであった鉱山(高山)都市
ー そして、林業へ

旅の栞(大人の修学旅行)

です。 
集合は、旧別子登山口(日浦登山口)に朝8時半で、お願いします!

といってもわからないよね?
下記がその場所です。田舎のワイルドな一本道、カーナビ不要。携帯電波が届きにくい地域なので、不安な方は紙の地図のご用意を、

地図クリックで、GoogleMapへ飛びます



新居浜市へ

本日は、サイクリングではなく登山。車に乗って、今治駅前のホテルを7時に出発。ゴールデンウィークだが、早朝の高速道路は空いていた。予定通り、8時半に登山口に到着。

最近、「東洋のマチュピチュ」として人気が高まっている別子銅山。大人気の「東平とうなる地区」までは、車で入ることができる。(但し、道幅狭し。運転に自信のない方は、バスツアーを利用しよう)

人の行く裏に道あり花の山

投資の格言(=逆張り旅の格言)


ゴールデンウィークは、人気のある場所を避けるのが鉄則。もうお忘れかもしれませんが、今回の旅程はゴールデンウィーク真っ盛り。ずらし旅が必須なのだ。

ということで、我々は、人気の東平とうなる地区ではなく、反対側から別子銅山を満喫することにしましょう。

今回紹介する行程は、往復8km、3〜4時間程度です。(我々は、寄り道少なめで3時間で戻ってこれました)
8時半スタートなら、おやつと水があれば、大丈夫。あっ、広瀬のすずちゃんじゃくて、熊よけの鈴ちゃんは、持っていた方が安心。そして山の中は、ソフトバンク携帯は通じませんでした。オフライン前提で考えましょう。

駐車場は、10台弱のキャパ。
満車を心配していたが、本日のご利用は我々のみであった。ほっ

準備はいいか! おー!

靴を履き替え、駐車場でトイレを済ませると、レッツゴー!

かつては、住友金属鉱山が、銅を採掘するために開発した山。今は、住友林業が所有する山。

整備されている道は、非常に歩きやすく、道標にも困らない。住友グループの地力を感じさせる登山道だ。

全体地図は、こんな感じ、
本当は、一番上の銅山越まで行きたかったのですが、諸事情40kmサイクリングの筋肉痛により・・・(涙)

まずは、全校生徒300人を誇った日本最高所の小学校、年間100キロリットルを醸造していた蔵、労働者を慰労するための劇場、要人の接待館、病院などの遺構をめざす。


◇◇

この日は、風が強かった。
2023年のゴールデンウィーク、後半の天気は下り坂であった。標高の高い場所にある駐車場にも、ガスが立ち込め、路面は薄っすらと濡れていた。

轟々と風が吹き、木々の擦れる音が不安を煽る。下界とは異なるヤマの天気だ。登るのやめておこうか、理由はいくつも思いつく。が、ここで「えいや! なんくるないさー」と出発するのが、お決まり。

あっ、さきほどお昼は持たなくても大丈夫、と言いましたが、我々は非常食を兼ねて、持っています。備えあれば・・です。なんくるないさー

山肌を登り始める。
5分もすると、木々が生い茂る山道に入る。すると、

シーン

先ほどの、強風が嘘のようだ。


10分ほど歩く、石垣が見えてきた。日差しも出てきた。晴れ男の面目躍如。

さきほど、これから山登りだ! と、くどくど説明したのには、わけがある。なぜなら、この石垣は「住居跡」なのだ。
最盛期に12,000人が暮らした街は、こんな山の中なのだ。

山城かと見まごうほどの、立派な石垣。


石垣を登る。
当時の生活の痕跡なのか、投棄なのか・・


案内板も設置されて
当時の様子をうかがい知ることができる。




この辺りの街がうち捨てられ100年、
代わりに木々が石垣を占拠。

並行して蛇行する川を、何度も横切る。
登山道の橋も、当時の礎を活用。



歩くこと1時間。
ついに、見えてきた、中間地点の目印



銅のヤマなのに、ダイヤモンド?

実は、ダイヤモンドが眠る場所なのだww


ホント?

ほんとうかどう●●か、次週を待て!


先にGoogleで検索しちゃいやよ!(笑)



(つづく…)

廃坑は、どこも寂しい。
夕張炭坑の街の記憶、『2度沈んだ街シューパロ』もどうぞ。



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