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ガッたんゴー! なめちゃぁいけねぇぜ意外に怖い? ー旅の栞 飛騨神岡編ー

本日は、神岡を巡ります。

おっと、その前にご連絡を・・

バカは風邪をひかぬ。を、地でいっていたオイラ。もちろん、日ごろから注意をしていましたよ。手洗いうがい・・喉のアルコール消毒(え?)
ところが、何十年ぶりかの、夏風邪をひいてしまいました。
しかも、一昼夜ずーっと布団にこもるという、学生時代を思わせる爆睡ぶり(笑) 体は、ヤバいと感じたら眠れるもんですね~
あらためて、健康のありがたみを感じます。ほぼ復活しましたので、徐々にみなさまのところに、お邪魔しようと思っています。
近況報告でした・・

もとい、
あらためて言います、本日は神岡を巡ります!
神岡って、どこよ? という方、

あの「カミオカンデ」がある場所ですよ。


カミオカンデも、ご存じない・・

かぁ・・

気を取り直して

準備はいいか!


ヘルメット越しに、じりじりと照りつける太陽。
ハンドルを握る手に、汗がにじむのは、緊張からなのか、暑さなのか、




駅のホームと同じ高さに造られた、発車場
自転車のペダルに足をかける


いけぇー!



レールに沿って、ホームから一気に坂道を下り、枕木のひかれたレールの上に降りると、




こぉーー!!



かたん



ごぉーー!!


がたん

レールの継ぎ目、衝撃がハンドルを握る手から、体全体に伝わる。

2台の自転車を並列に固定し、レールに乗せただけの代物。少し舐めていた。小学生が楽しむもの、カップルでわいわいきゃぁきゃぁやるもの。

だと思っていた。

隣で、ペダルを漕ぐ妻と顔を見合わせる、
会話をしようにも

ごーー!!


レールと鉄車輪の音で、会話もままならない。

まるで、志村けんと加藤茶のコントみたいになる。

「えっ!」

「あんだって?」


老夫婦の会話を楽しんでいると


うわぁぁぁ


カーブにさしかかると、カントが来る。


説明しよう!(ヤッターマン風に)
電車が高速でカーブを曲がると、電車は遠心力で外側に「コテン」と倒れてしまう。それを防ぐために、外側のレールを高くし、内側に傾けているのだ。レース場や競輪場の路面も同じ。

物理学を習った理系の方なら、テストに出てきたと思う。

時速70km、摩擦係数μ・・・で、カーブを回るとき、車が滑らない角度は何度か?

そうなのだ。電車が想定した(決められた)速度でカーブを走る前提で、レールの高低差(カント)が付けられているのだ。

で、

いま我々は、レールの上を走る人力の自転車。

当然、電車より遅い。


ということで、想定より角度(カント)がキツイのだ。

それで、カーブになるたびに

わわわわ

内側に倒れそうな気がしてくる。


ふぅ・・ 直線に戻った


おおおぉ・・


こんどは、トンネルだ。
暗闇に、幻惑される。

目が慣れてくると暗闇の先、
緑色の木々に彩られた、出口が見えてきた。


トンネルを出る。
線路脇の緑が眩しい

うわーーーぁーーー


ふだんは、大声をあげないオイラだが、ゴーっという車輪の騒音と、周りに人がいない解放感からか、声が大きくなる。

こんどは、カーブの長いトンネル。

出口はカーブの先
真っ暗闇で全く視界がきかない。

しかも、カントがきいている。
平衡感覚がおかしくなりそうだ。


脚に力を入れる。

我々参加者は、100メートル間隔くらいで、順にレール上を走っているのだが、

「特にトンネル内では、追突される危険があるので速度低下に注意してください」

もし、脱線など、やむなく停車する場合は
このペンライトをつけて、後続車に危険を知らせてください。

と、言われていた。

暗闇と騒音で、視界と聴力が塞がれると、恐怖が沸き起こってくる体験であった。


まちなかコース

今更ながら紹介しよう。

本日乗っているのは、レールマウンテンバイク「Gattan Go!!」

廃線となった神岡鉄道の設備を活用した、自転車で軌道を走るアクティビティだ。

全国にある同様の設備の、草分け的存在。

まちなかコースと渓谷コースがあり、本日は、初心者向きのまちなかコースに参加。旧奥飛騨温泉口駅に集合、ここから出発し、3つ先の神岡鉱山前駅で折り返してくる約1時間のコースだ。



折り返し地点で休憩中


鉱山の街


先日紹介した別子は、銅山の街でしたが、ここ神岡は亜鉛採掘で栄えた街。

サイクリングを楽しんだ後は、沿線散歩にでよう。


まずは、腹ごしらえから
なぐツーがおススメするお店は、こちら

オイラは、再び訪れたい店しか紹介しません!

味の濃い、ぎらぎとラーメンに、嫌気のさしている、そこのアナタ! こいつでっせ! 優しく透明感がありながら、重層的な味わいのスープ。コシのあるちぢれ麺。質素な見た目なのに、豊かな気分になる味。オトナのラーメンです。



さぁ、散策だよ!

三次元な街

高原川に削られた両岸に、ひしめき合うように立ち並んだ家屋。かつての活気をしのぶ建物が点在しています。

高台への階段を登ると

カオス(笑)


階段を降りて歩くと、
昭和なアーケード街

実はこの交差点、6差路。信号なし。カオス(笑)

朝ドラにぴったりの風情




鉱山の街には、楽しみも必要

オトコが通った場所 花街



4か所水屋があった。
おじゃましまーす。

街中なのに、湧き水は極冷え!
ここの水屋が一番冷たくておいしかった!



軒下に、蛇口のついた家も多数あり、
中には、水が出っぱなしになっている家もあった。
キレイで水の豊かな場所、

やはり酒蔵がありました(ウェーイ)


さて、そろそろ駐車場(奥飛騨温泉口駅)に戻ろう

郡上八幡に似ている気がする


藤波八丁

高原川沿いの小径を歩く

高所だからですかね。
季節遅れの紫陽花


下方から、水遊びをしている声が谷川に響き渡る。
夏ですねぇ。

街中で泳げるなんてうらやましい。

この透き通った高原川は、神通川へ合流し、富山湾に滔々と流れていく。かつての暗い過去が嘘のようだ・・


がおろの道

先ほど、自転車(Gattan Go!!)で走った、線路の脇を歩く。


はーい
奥飛騨温泉口駅に、戻ってきました。

2回に分けて紹介した、北飛騨散策はいかかでしたでしょうか?



次回からは、新シリーズ!
京都の旅をお送りします。どこに現れるんでしょうね~
お楽しみに〜


(おしまい)

飛騨の至宝、天生峠の旅を読んでいない方は



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