見出し画像

カルピスサワー? いえいえ日本酒なのだ

ツチダクラフト12 生酛仕込み(土田酒造) [群馬県] 
<2020年07月飲> 

最近、ハヤりの「低アル」日本酒である。そして「白麹&生酛」なのだ。
そう言っても、日本酒に、興味のない方からすると、ど〜でも良いよね。

いえいえそう言わずに、日本酒の新しい流れ、興味の持てなかった方も一度飲んでみてください!
酸味が特徴の「白麹」を使い、技術的に難しい「低アルコール」で発酵する事で、サワーのような飲み口を実現している。

**

むか〜し、むかし、「ヒルトン名古屋」の対面(といめん)、大通りを挟んだビルの地下に「吟醸 鷹」という、知る人ぞ知る 吟醸日本酒専門店があった。90年代当時、吟醸酒を冷蔵庫に入れて販売している酒販店も少なかった。そんな状況の中、レアな吟醸酒と厳選されたつまみを味わえる、本当に数少ないお店(割烹?居酒屋?)であった。

なぜ、こんな話を始めたかというと、過去の失敗談を思い出したのだ。

ある日、日本酒は苦手という後輩を無理やり連れ出し、「この素晴らしい吟醸酒を飲んでみろ!」。日本酒に目覚めさせてやろうと「親ごころ」で連れて行った。

しかし! 「やっぱり無理・・・」 「日本酒以外頼んでもいいかなぁ・・」と、後輩。日本酒以外に、ビールの小瓶があるのを知っていたので、大将に「ビール・・」と、恐る恐る頼むと、、

見る見る大将の禿頭がタコ頭になるほどの激昂ぶり、早々に退散した覚えがある。年に1〜2回しか行かない我々には、ビール小瓶は早かったらしい。

**

このとき学んだのは、自分の価値観を押し付けても相手には響かないと言う事、特に嗜好品は、どんなに美味しいと思ってもね。。
そして、本当に相手の事を考えていたのかな、と反省しきりであった。

で、今回の日本酒

日本酒の苦手な方に、お勧めして良いのか躊躇しますが、(私が成長していないだけかもしれませんが。。)紹介しちゃいましょう!

まず、香り

乳酸の効いた、いうなればカルピス系の香りがする。

ひと口飲む

甘み、酸味が抑えられて、日本酒に親しんだ方からすると、「え?」「薄!」という反応が返ってきそう。ジワジワと感じるお米の旨味が、日本酒としてのアイデンティティを感じる。

裏ラベルに、合う料理として「ポテトサラダ」「酢の物」「チキン南蛮」と書いてあった。「酢の物」は、少し「??」という気がしたが、濃い料理には合わないだろうなぁ・・

食中酒というより、「ポテトチップス塩味」や「海老せんべい」などの薄味のスナック系に合うと感じた。そういう意味では、新感覚サワーな日本酒なのだ。。


銘柄: ツチダクラフト12 生酛仕込み
    アルコール度12(加水調整無し)
    白麹使用
評価: ★★★☆ 
    甘み2、酸味2、苦味2、旨味4、香り3
価格: 1,620円、コスパ:◯

最後まで読んで頂き、ありがとうございます😊 コメントも、励みになります。是非どうぞ! サポートは、旅先でのお酒に・・