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カタンのゲージタンク(Twitter副音声:22/03/26)

僕の今の下宿にはあんまり大層なボードゲームは置いていないが、高校同期の家にカタンがあるので、たまに遊びに行く。
仲間内で1人カタンを持ってたら卓が成立するからいいよね。
ボードゲームアリーナみたいにオンラインでボードゲームができるのは一見便利だけど、ちゃんとした端末が人数分いるので実はハードルが高い。
まあ現代人はみんな「ちゃんとした端末」を持っているからそんなハードルは余裕で超えていくんだけど、Wi-Fiが無いとか同じ回線では遊べないとかそんな理由でその辺が塞がれちゃったりするから、アナログなボードゲームの方が便利に映る場合もまあまあある。
友人宅をカタン倉庫とみなしていつでも取りに行けるようにしている訳だ。
早歩きすれば10分ぐらいで着くし。

昨日は野球の開幕戦を見ながらカタンをするということで誘われたが、野球は一度も見たことがないし特に興味もなかったのでカタンだけやりに行った。

カタン経験値はまだそんなに無いので、有効な戦術とかは全然理解しておらず、時として泥仕合になったりするが、それはそれで楽しい。

上の写真に写っている行動は、不毛地帯をグルっと囲むという煩悩の塊だが、3:1港を取りつつ街道の最長を確保しに行くという重要な役割があったので仕方なくやってる。

◆ ◆ ◆

さて、仲間内でこういうゲームをやっていると、時折その仲間内専用の用語が生まれたりする。
作ろうと言って意図して作ったものでもないが、ふと気付けば定着している用語。
インストに書いてある訳でもないのに

カタンのルールを知らない人にとっては何じゃという話になってくるが、「街道は一切伸ばさないけど、周りの土地の数字が良いので多くの資源が手に入る開拓地」のことを、僕は「ゲージタンク」と呼んでいた。
「ゲージ」はまあ格闘ゲームのゲージのイメージで、強い行動を起こすために必要な材料のこと、すなわち資源。
「タンク」はまあガスタンクみたいなことで、それを溜めておく場所のこと。
資源を生産するのが開拓地なので「タンク」と表現するのは正しくないが、それでも「ゲージタンク」と言っているうちに定着してしまった。

このノリでの内輪でのカタンをあと何回か繰り返したら、もっとすごい独自用語が生まれているかもしれないな……
そうなると、他のグループでカタンをする機会があった時に通じない言葉をしゃべってしまいそうで怖い。
言語ってこうやって多様化していったのかもしれないな……

カタン以外にもこういう例はたくさんある。
何故だかは本当に分からないが、高校同期と5人ニムト(これもボードゲーム)をやると、「1人だけ手札の数字の平均が大きくなってしまったために連続してカードを取らざるを得ない状況」のことを「カーニバル」と表現していたりする。
あと、これは仲間内ではなく日本中のコミュニティ全体の話だが、スマブラで画面外に出てミスになることが「バースト」と呼ばれている。
これは公式用語ではないのだが、なぜか定着してしまっている例だ。

こういう独自用語はコミュニティ内での情報伝達のスムーズ化に間違いなく役に立っているが、内輪ノリであり排他的だという批判もありそうだ。
時々客観的に見て、上手いこと使い分けることができるぐらいにはなりたい。

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