小幡和輝_プロフィール_横長

「クラウドファンディングは寄付ではない。」2000万円の資金調達を通じてわかったこと。

これまでに4回のクラウドファンディングを行い、現在もクラウドファンディングに挑戦中です。

不登校から高校生社長へ。自分の実体験を本にして、日本中の学校に配りたい!


また、これまで様々なクラウドファンディングの立ち上げをサポートしてきました。

和歌山にある蕎麦屋から、健康とストレスフリーに有効な食文化を世界に発信したい。

現役高校生YouTuber「めがね」の写真集と写真展をファンの皆様と作りたい!

個人として1番大きかったプロジェクトはこちら。

47都道府県がつながる場所。「地方創生会議」を世界遺産の高野山で開催したい!

自分で立ち上げたものとサポートしたものを合わせると、これまで約2000万円の資金調達に関わってきました。
自分がやったことある+他の人のプロジェクトをこれだけサポートしてきた人間はめずらしいのかなと。10万円から数百万円まで、関わったジャンルもバラバラです。

ここ最近、クラウドファンディングという言葉が一気に広がってきたと感じます。

クラウドファンディングが少し広がってきた4年くらい前から、「これ絶対面白い!」と言い続けてきた僕としては非常に嬉しいのですが、ちょっとずれた認識の方もいるなと思い、この記事を書いています。

「目次」

・プロジェクトを立ち上げるときに重要な視点。

・こんなリターンはダメだ!

・目標金額の決め方。

・プロジェクトを立ち上げる前にやるべきこと。

・こんな人はクラウドファンディングに向いています。

※注意

Facebookやってませんとか、クラウドファンディングってそもそもなに?というレベルの方にはあまり意味がないと思います。
クラウドファンディングの仕組みはわかっていて、実際に立ち上げを検討している人に向けて書いています。

クラウドファンディングの各サイトの比較分析やおすすめはこちらに書きました。

・プロジェクトを立ち上げるときに重要な視点。

まず、クラウドファンディングの目的を決めましょう。クラウドファンディングにはいろんな使い方があります。

資金集めなのか、テストマーケティングの一環なのか、広報手段として使うのか。

どんな使い方でも人それぞれいいと思いますが、そのプロジェクトをクラウドファンディングでやる意味を考えてみてください。

仮に100万円が必要だったとして

もし、誰かが100万円を寄付してくれるとしたらどうしますか?

それでもいいのであれば、そのプロジェクトはクラウドファンディングに向いていません。

クラウドファンディングの本質は人を巻き込むこと、プロジェクトの応援者を作ることにあります。

僕はお金ではなく、どうやってこのプロジェクトに参加してもらえる応援者を増やせるかを考えながらリターンを作っています。

・こんなリターンはダメだ!

イベントなどで多いのですが、Tシャツ、ステッカー、タオルなどはあまりオススメしません。

イベントに相当なブランドがあって、非売品のグッズが欲しい!くらいであれば別ですが、これから立ち上げるノーブランドのイベントTシャツ欲しいですかね?

リターンの原価を考えると価格は最低でも5,000円や10,000円になります。

あなただったら欲しいですか?

もしかしたら集まるかもしれません。

でも、それは多分あなたのもともとのご友人や関係者です。

それは「クラウド」ファンディングする必要があるんでしょうか?

原価の話が出たのでもう少しそこを書きますね。

まず、クラウドファンディングを行うとプラットフォーム利用手数料がかかります。CAMPFIREは調達金額の13%です。(他のプラットフォームは20%が多いので、CAMPFIREは相場から見ると安い方になります。)

100万円集めると87万円が手元に入ってきます。

そして、リターンを作る原価が必要です。

この計算を忘れている方が非常に多いです。

3,000円のリターンとして1,000円相当のものを用意すると
3,000円×0.13で390円が決済手数料、さらにそこから原価の1,000円を引くと
1,610円が実際に使える金額です。(場合によっては別途送料が必要)

支援者は3,000円を支援して、1,000円相当のものが届くわけです。

残りの2,000円分の付加価値をどうやってつけるかが、クラウドファンディングを成功させるポイントになります。

クラウドファンディングは単なる寄付ではありません。金額に応じた魅力的なリターンが必要です。

非売品のもの、体験、この人を応援したいという気持ち。なんでもいいです。

出来るだけ原価がかからないリターンをオススメしますが、寄付に近いリターンはオススメしません。

それだったら直接3,000円寄付をもらった方がいいと思います。
手数料もリターンもいらないですから。

寄付であればあなたを応援したいという気持ちの支援なので、基本的にリターンは求めてないと思います。

ただし、それではあなたの友人で止まってしまうので、クラウドファンディングではありません。

ネット上で不特定多数から支援を募る。クラウドファンディングだからこそのリターンを考えましょう。

原価ができるだけかからなくて、そのプロジェクトならではの、あなただからこそできるリターンを作れるかどうかが重要です。

・目標金額の決め方。

クラウドファンディングには3分の1の法則があります。

1.自分の友人からの支援が3分の1
2.友人の友人からの支援が3分の1
3.知らない人からの支援が3分の1

これぐらいの割合が一番多いと言われています。

その中でも、「1.自分の友人からの支援が3分の1」がもっとも重要です。

想像してみてください。

2.は、自分との共有の友人が支援していなかったら、支援が集まるでしょうか?

おそらく、自分の友人が支援してくれて、「みんなも支援してー!」とSNSに書いてくれて、友人の友人からの支援が生まれると思うんです。

3.はもっとシビアです。

想像してみてください。

プロジェクトの支援があまり集まっていないところに支援するでしょうか?

商品販売戦略と同じで、支援がたくさん集まっている(人気のある)状態の方が支援は集まりやすいです。

そもそも、クラウドファンディングのリターンは相場があってないようなものなので、すでに支援が入っていることでこの金額は適正価格である。ということを客観的に証明してくれます。

2.3からの支援を集めるためにも、1.の支援を早急に集めることが重要です。

逆に1.の見込み金額の3倍が適切な目標金額ということになります。

100万円のプロジェクトであれば、30万円〜40万円くらいは自分の友人で集めましょう。

・プロジェクトを立ち上げる前にやるべきこと。

プロジェクトを公開する前にプレビュー機能を使って、支援してくれそうな友人にURLを送っておきましょう。先ほど書いたように初速がかなり大切で、2.3からの支援を集めるためには、友人からの支援見込みを立てておくべきです。また、一緒にプロジェクトへのアドバイスももらっておくといいでしょう。

・こんな人はクラウドファンディングに向いています。

クラウドファンディングが上手くいくかどうかは 

コンテンツ力×その人の信用力 で決まります。

コンテンツ力はテクニックでなんとかなる部分ですが、信用力はどうすることもできません。特に最初の友人からの支援を集めるのはコンテンツ力ではなく、信用力が重要になります。

クラウドファンディングをすればお金が集まると思っている人が多いですが、そんな甘い話ではありません。

応援したいと思われる人になるように頑張ってください。

具体的な職業でいうと学校の先生はクラウドファンディングに向いていると思ってます。定年退職したあとカフェをやりたい。3000円の支援でドリンクチケットがもらえる。

お世話になった○○先生がチャレンジするんだったら3000円くらい出すよ。

といったように、教え子がそのまま支援者になってくれそうです。

そして、そのまま常連客になっていくようなイメージが見えてきます。

先生は一例ですが、クラウドファンディングをやるとき、その人の信用力はかなり重要です。

信用力は僕にはどうすることもできないので、「とにかく頑張ってください。」としかいいようがありませんが、コンテンツ力はテクニックでかなり伸ばせるので、クラウドファンディングを検討されている方はぜひFacebookTwitter等でご連絡ください。

上記は最低限知って欲しいテンプレートで、プロジェクトごとのカスタマイズはやはり必要です。条件はありますが基本無料で相談受けるので、プロジェクト立ち上げる前にご連絡ください。

月1くらいでクラウドファンディングの講演会やワークショップもやってますので、そちらもご興味あればぜひご依頼ください。

【追記 関連記事】


クラウドファンディングで日本一を取った(約1億2800万円調達)鳴海さん高校時代に約500万円を調達した和泉さん

そしてキングコング西野さんをお招きしたトークイベント

クラウドファンディングラボを開催しました!

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小幡和輝 Kazuki Obata
NagomiShareFund & 地方創生会議 Founder/内閣府地域活性化伝道師

1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。当時は1日のほとんどをゲームに費やし、トータルのプレイ時間は30000時間を超える。その後、定時制高校に入学。地域のために活動する同世代、社会人に影響を受け、高校3年で起業。様々なプロジェクトを立ち上げる。

2017年、47都道府県すべてから参加者を集めて、世界遺産の高野山で開催した「地方創生会議」がTwitterのトレンド1位を獲得。その後、クラウドファンディングと連携した1億円規模の地方創生ファンド「NagomiShareFund」を設立し、地方創生の新しい仕組みを構築中。GlobalShapers(ダボス会議が認定する世界の若手リーダー)に選出。

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