句を読む―燻すが良けれ
ワニ、、、。食べたことがない。
「きつとさう」というのだから、作者の村越さんも食べたことはないのだろう。食べたことはないけど「燻製したら美味しい」と、割と強い気持ちで思っている。「きつとさう」という言葉には、不思議な確信を感じる。
「きっと」と「たぶん」。近い意味の言葉だけれど、受ける印象は結構違う。この句だって「たぶんさう」だったら、だいぶ自信なさげになる。
「きっと」は、明るい言葉だ。音としてもか行・た行の響きと、はねる「っ」の音は軽やか。明るく肯定的な予想を感じる。