Takeshi Kaneko

田川市生まれで、犬山市育ち。今は名古屋の外れ。カレー食べたり、映画観たり、自転車乗った…

Takeshi Kaneko

田川市生まれで、犬山市育ち。今は名古屋の外れ。カレー食べたり、映画観たり、自転車乗ったり、島に行ったり、写真撮ったり、坂道上ったり、コーヒーのんだり、カレー食べたり、プロレス見たり、本読んだり、野球見たり、コンビニ行ったりしています。

最近の記事

観終わったあとに、ふと空を見上げたくなる

『すばらしき世界』 西川美和監督の初めての原作ものの映画化。 圧倒的な存在感の役所広司だが、本当の主人公は役所広司演じるずる三上ではなく、関わっていく周囲の人たちだと思った。 三上をと交わることはリトマス試験紙のよう。赤に変わったかと思えば青のままだったり。はっきりとした青とか赤ではない淡いグラデーションだったり。  自分だったらどうなんだ、と試されるような気にもなる。 そう、三上というフィルターを通して見る周囲の皆んなが僕らの世界だ。疎ましいものなのか、優しいものなの

    • とにかくチャンシルさんがチャーミング

      『チャンシルさんには福が多いね』 映画プロデューサーのチャンシルさん。 長くプロデューサーとして支えてきた映画監督の急死で人生が急にギアチェンジ。 アラフォー(映画では40歳と言っていたかた「アラ」ではないか・・)で、仕事一筋に生きてきたチャンシルさんが仕事をなくし、自信をなくしてからの物語。 この映画の監督は長く、ホン・サンス監督のプロデューサーを活動してきたキム・チョヒ。 自らの体験をもとにしている映画とも言われているそう。 何はともあれ、チャンシルさんがとにかくチャ

      • 似てんのか、そっくり? 比べて観た

        比べて観よう ●『現金に体を張れ』(1957年公開 スタンリー・キューブリック監督) ●『レザボア・ドッグス』(1993年公開 クエンティン・タランティーノ監督) キューブリックの初期の代表作といえば、『現金に体を張れ』。 2018年の映画『アメリカン・アニマルズ』で強盗をたくらむ若者たちが計画を練る際に参考に見ていた映画が『現金に体を張れ』です。お互いをよく知らないどうしが強盗を計画し実行するが実行後に思わぬトラブルが。どう切り抜けていくのかというクライムサスペンス。

        • 『1917』 心底怖かったのは、あの場面でした

          『1917 命をかけた伝令』  サム・メンデス監督の話題の戦争映画だ。 1600人の兵士を救うべく大切な命令を伝えるため敵陣を若い兵士が駆ける。 撮影は、カットの繋ぎ合わせるのではなく、可能な限り長回しによるワンカット風の撮影。 ただ、長回し撮影で緊張感を出すというのは、それほど珍しいことではない。 けれど、 そうは言っても、 この『1917』はかなりの迫力と緊張感で戦場に観るものを放り込む力がある。 塹壕の場面ではカメラが自分の目線となり主演の2人に置いて行かれたないよ

        観終わったあとに、ふと空を見上げたくなる

          史上最高にヤバイ映画『地獄の黙示録』が大スクリーンで観られるらしい。

          『地獄の黙示録 ファイナルカット』が全国のIMAXで2月28日から公開される。 『地獄の黙示録』といえば、言わずと知れたフランシス・フォード・コッポラ監督のベトナム戦争を描いた有名な映画。 今回の公開にあたってのコピーはこんなだ 「コッポラ監督が再編集と新たなデジタル修復を施した最終版が本邦初公開!CGなしの衝撃を体感せよ!」 なんかすごそう。 この映画がすごいのは間違いないけど、 本当に凄いのはそこだけではない。 この映画の出自自体がモンスター級に凄いのだ。

          史上最高にヤバイ映画『地獄の黙示録』が大スクリーンで観られるらしい。

          寅さんが、どこからか帰ってくるらしい

          「寅は、死んだら、地蔵になるんじゃないかな」  あの時、山田洋次監督はそう言っていた。 学生の時、豊橋市公会堂の講演で聞いた言葉。 今、渥美さんはもういない。寅さんはもういない。はたして地蔵になったのかどうかは知らない。どこかでなってるんじゃないかと思ったりする。そうだったらいいなとも。 なんて思ってたら、 寅さんの新作映画が公開されるという。 えっ、もういないんだけど・・・ やっぱり、ほんとに公開されるらしい。 誕生50周年を迎え“50作目”となる新作映画。 『男はつ

          寅さんが、どこからか帰ってくるらしい